塩ビシート防水にトップコートは必要?役割や施工方法・注意点まで徹底解説!

塩ビシート防水にトップコートは必要?役割や施工方法・注意点まで徹底解説!

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塩ビシート防水は、優れた耐久性と施工性から多くの建物で採用されている防水工法ですが、その性能を長く維持するためには「トップコート」の存在が欠かせません。

トップコートは、紫外線や雨風などの外的要因から防水層を保護し、劣化を防ぐ重要な役割を果たします。

しかし、「塩ビシートに本当にトップコートは必要?」「どんな塗料を選べばいいの?」「塗り替えのタイミングや費用は?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

この記事では、塩ビシート防水におけるトップコートの役割から代表的な製品、施工方法、選び方のポイント、注意点まで、初めての方にもわかりやすく徹底解説します。

失敗しないメンテナンスのために、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の監修者

株式会社ライフ総建 取締役

佐藤 勇太

さとう ゆうた

プロフィール

塗装工事や屋根修理、防水工事をメインに東京都八王子市で外装リフォーム専門店を経営。地域に根付く専門店として3000棟以上の施工実績あり。

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塩ビシート防水におけるトップコートの役割とは?

塩ビシート防水の性能を最大限に活かし、長期間維持するためには「トップコート」の存在が必要不可欠です。

この章では、トップコートが果たす重要な役割や、施工しないことで発生し得るリスクについて詳しく解説します。

塩ビシート防水をより長持ちさせたい方は、まずこの基本から押さえておきましょう。

トップコートの役割とは

塩ビシート防水におけるトップコートの最大の役割は、紫外線や熱、風雨から防水層を守る保護膜となることです。

塩化ビニル樹脂は、耐候性に優れているものの、長年直射日光や外気にさらされると劣化が進みやすくなります。

トップコートはその表面に施されることで、外的ダメージを緩和し、美観と防水性能の維持に貢献します。

また、遮熱機能のあるトップコートを選ぶことで、屋上の表面温度の上昇を抑える効果もあり、建物全体の温熱環境を改善する副次的なメリットもあります。

トップコートを塗らないとどうなる?

トップコートを施さずに放置すると、塩ビシートが直接紫外線や風雨にさらされ、表面の硬化や割れ、色あせが起きやすくなります。

これにより、本来の防水性能が低下し、雨漏りの原因になるリスクが高まります。

また、劣化が進んだ状態で補修を行う場合、通常よりも高額な修繕費用が発生する可能性もあるため、定期的なトップコートの施工は建物保全の観点からも非常に大切です。

塩ビシート向けトップコートの種類

トップコートにもさまざまな製品があり、それぞれ機能性や耐久性、価格に違いがあります。

この章では、代表的な塩ビシート対応トップコートをピックアップし、各製品の特徴や選び方のポイントを解説します。

自分の建物に合った最適なトップコート選びの参考にしてください。

東日本塗料 シートトップ100

シートトップ100は、水性アクリルシリコン系樹脂をベースとした塩ビシート専用のトップコートです。

柔軟性と密着性に優れており、下地の動きにも追従しやすいため、長期間の防水性能維持に寄与します。

VOC(揮発性有機化合物)が少ない環境対応型で臭気も控えめなため、住宅密集地や学校、病院などでも安心して使用できます。

塩ビシートに直接塗布できる設計で、作業効率と安全性の両立が可能な製品です。

スズカファイン クールトップセラ塩ビ用Si

スズカファインのクールトップセラ塩ビ用Siは、遮熱機能付きのシリコン系トップコートで、屋上やベランダなど直射日光が当たりやすい場所に最適です。

日射反射率が高く、表面温度の上昇を大幅に抑えることで、建物内部の温熱環境改善にも効果を発揮します。

耐候性・耐久性にも優れ、塗り替え周期の延長が期待できます。

専用プライマーとの併用で塩ビシートへの密着性も高く、高性能かつ経済的な塗料として注目されています。

田島ルーフィング VTコート/VTコートC

VTコートおよびVTコートCは、田島ルーフィングが製造する塩ビシート防水専用の純正トップコートです。

田島製防水シートとの相性が非常に良く、同社製品を使用している現場では推奨されています。

VTコートは一般仕様、VTコートCは遮熱性能を強化したバリエーションで、用途に応じて使い分けが可能です。

塩ビシート防水にトップコートを塗る施工方法

トップコートの効果を発揮させるには、正しい手順で施工することが重要です。

この章では、実際の施工手順を3ステップに分けてわかりやすく解説します。

DIYを検討している方や業者に依頼する前に流れを把握しておきたい方は、ぜひご覧ください。

1.高圧洗浄または清掃

トップコートを塗布する前の下準備として欠かせないのが、塩ビシート表面の高圧洗浄または清掃です。

蓄積したホコリ、砂、油分、コケ、藻類などの汚れは、トップコートの密着不良や早期剥離の原因となります。

高圧洗浄機を使うことで、表面を効果的に洗浄できますが、水が使用できない場所ではブラシや洗剤を用いた手作業の清掃が行われることもあります。

この下地処理を怠ると後工程の品質に大きく影響するため、丁寧な作業が大切です。

2.プライマー処理

清掃後の乾燥を十分に確認したうえで、塩ビシートとトップコートの密着性を高めるためにプライマー(下塗り材)を塗布します。

プライマーには、トップコートとの接着を促進する役割があり、耐久性を左右する非常に重要な工程です。

使用するトップコートごとに対応するプライマーが指定されている場合が多いため、必ずメーカーの仕様に従うことが大切です。

また、塗布後はしっかりと乾燥させる必要があり、気温や湿度によって乾燥時間が変わるため、天候を見極めた施工計画も重要となります。

3.トップコート塗布

プライマーが完全に乾燥したことを確認した後、いよいよトップコートの塗布作業に入ります。

ローラーや刷毛を使って塗膜を均一に仕上げることが重要で、塗りムラがあると美観を損ねるだけでなく、防水性にも影響します。

基本的には2回塗りが推奨されていることが多く、1層目の乾燥後に2層目を塗布することで、より強固な保護膜を形成できます。

天候条件にも注意が必要で、雨天時や湿度が高い日は施工を避けるのが鉄則です。

仕上がりの品質は、建物の耐久性に直結するため、丁寧かつ確実な作業が重要です。

塩ビシート防水にトップコートを塗る際の注意点

トップコートはどれでも良いわけではなく、製品選びや施工業者の選定、保証内容の確認など、押さえておくべきポイントがあります。

この章では、トラブルや施工不良を防ぐために知っておきたい注意点を具体的に解説します。

後悔しないための判断材料としてご活用ください。

遮熱性・耐久性・価格帯で比較する

塩ビシート防水に使用するトップコートは、製品によって性能やコストが大きく異なります。

特に遮熱性は、屋上の表面温度を下げる効果があり、建物内部の温熱環境改善や空調負荷の軽減にも寄与します。

また、耐候性・耐久性の高さは塗り替え周期にも関わるため、長期的なメンテナンスコストに影響します。

安さだけで選ぶと劣化が早まり、かえって費用がかさむ可能性もあるため、遮熱性・耐久性・価格帯のバランスを比較したうえで、最適な製品を選ぶことが大切です。

信頼できる施工業者を選ぶ

トップコートの品質は、使用する製品だけでなく、誰がどう施工するかによっても大きく左右されます。

表面の清掃不足や塗布ムラ、乾燥不十分といった施工不良は、トップコートの早期剥離や防水層の劣化を招く原因になります。

そのため、塩ビシート防水およびトップコートの施工実績が豊富な専門業者を選ぶことが重要です。

施工実績や保有資格、口コミ評価などを確認し、信頼性の高い業者を見極めましょう。

可能であれば、複数業者から見積もりを取り、比較検討することもおすすめです。

保証内容やアフターメンテナンスの有無も確認する

トップコートの施工後も、長期間にわたって防水層の機能を保つためには、保証や定期的なメンテナンスが重要です。

施工不良や予期せぬ劣化が起きた場合に備えて、施工業者が提供する保証内容を事前に確認しておきましょう。

保証の期間や範囲に加えて、アフターフォロー体制が整っているかどうかもチェックポイントです。

また、トップコートは定期的な再塗布が必要なため、継続的に点検やメンテナンスをお願いできる業者との関係構築が安心につながります。

まとめ

この記事のまとめ!

  • 劣化を防ぐにはトップコートの塗布が必要
  • 紫外線・雨風から防水層を保護して寿命を延ばす役割がある
  • 施工は「洗浄→プライマー→塗布」の3工程が基本
  • 製品の性能や施工業者の信頼性、保証体制なども事前に比較・検討することが重要

塩ビシート防水を長持ちさせるためには、トップコートの適切な施工が欠かせません。

紫外線や雨風から防水層を守る役割を果たし、美観や機能を維持するうえでも重要です。

性能や施工方法、保証内容を比較し、信頼できる製品と業者を選ぶことが大切です。

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