ウレタン防水は雨に打たれるのは平気?対処法や失敗を防ぐコツを解説!

ウレタン防水は雨に打たれるのは平気?対処法や失敗を防ぐコツを解説!

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ウレタン防水工事は、ベランダや屋上の防水に広く採用されている工法です。

しかし、工事中に突然雨が降ってきた場合、仕上がりや耐久性に影響が出ることがあります。

「塗ったばかりのウレタンが雨に打たれてしまったけど大丈夫?」「やり直しは必要なの?」といった不安を抱える方も少なくありません。

この記事では、ウレタン防水が雨に打たれた場合の影響や再施工が必要なケース、施工時の雨対策のポイントまで詳しく解説します。

大切な住まいを守るためにも、正しい知識を身につけてトラブルを未然に防ぎましょう。

この記事の監修者

株式会社ライフ総建 取締役

佐藤 勇太

さとう ゆうた

プロフィール

塗装工事や屋根修理、防水工事をメインに東京都八王子市で外装リフォーム専門店を経営。地域に根付く専門店として3000棟以上の施工実績あり。

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乾燥前のウレタン防水は雨に打たれるとどうなる?

ウレタン防水は液状の材料を塗布して硬化させる工法のため、乾燥前のタイミングで雨に打たれるとさまざまなトラブルを引き起こす可能性があります。

一見すると表面が濡れただけに見えても、内部に水分が侵入することで膨れや剥がれが生じるケースもあります。

この章では、施工直後の降雨が防水層に与える影響や、実際に起こりうる施工不良の具体例を紹介します。

硬化不良を起こす場合がある

ウレタン防水は、空気中の湿気と反応して硬化する性質を持つため、適切な乾燥時間が確保されないと硬化不良を起こすおそれがあります。

施工直後に雨に打たれると必要以上の水分が反応に混入してしまい、表面が乾かずにべたついたままになったり、押すと凹むような柔らかい状態になったりします。

これにより防水層が本来の強度を発揮できず、耐久性も著しく低下します。

硬化不良が発生した場合は、部分的な補修や全面の塗り直しが必要になることもあり、工期やコストにも大きく影響します。

表面に凹凸ができてしまう

ウレタン防水施工中に雨が降ると、表面に雨粒の跡が残って凹凸が生じる場合があります。

特に乾燥が不十分なうちに雨水が当たると、水分が塗膜と反応して表面が膨らんだり、凹んだりして不自然な模様が現れることがあります。

この凹凸は見た目の問題だけでなく、将来的に水たまりができる原因にもなり、劣化を早める恐れがあります。

軽度であれば研磨と再塗布で補修可能ですが、広範囲にわたる場合は全面補修が必要になることもあるため、早めの対応が重要です。

剥がれや膨れが生じる

雨水が塗布中のウレタン防水層に入り込むと、硬化後に内部に残った水分が蒸発して膨れや剥がれを引き起こすことがあります。

下地との密着性が不十分な状態で雨が降ると、ウレタンが下地から浮いてしまい、防水層としての機能を果たせなくなります。

膨れた箇所は放置すると破れやすく、そこから雨水が侵入して雨漏りにつながるリスクもあります。

発見した場合は、膨れた部分を撤去し下地処理からやり直す必要があるため、時間とコストが大きくかかります。

仕上げ材の色が変わる

ウレタン防水の上から塗布するトップコートは、紫外線や摩耗から防水層を守るための保護塗料です。

しかし、施工直後に雨に打たれると表面が白く濁ったり、色ムラが出たりすることがあります。

この変色は見た目に大きく影響し、美観を損ねる原因となります。

防水性能には直接影響しない場合もありますが、著しい変色が見られる場合はトップコートの再塗布が必要です。

ウレタン防水が雨に打たれた場合の対処法

施工中に突然雨が降ってきてしまった場合、「もう失敗なのでは?」と不安になるかもしれません。

しかし、状態に応じた適切な対応を行うことで、被害を最小限に抑えられることもあります。

この章では、表面に凹凸や変色が生じた場合の処置方法や、再施工が必要となるケースの判断基準について詳しく解説します。

すでに雨に打たれてしまった方も、ぜひ参考にしてください。

凹凸が生じた場合:ウレタン防水を再度施工する

ウレタン防水施工中に雨が降ってしまい、表面に凹凸ができた場合は、そのまま放置せずに再施工を行う必要があります。

軽度の凹凸であれば、ウレタン防水材を重ね塗りすることで補修可能です。

ただし、凹凸が広範囲に及ぶ場合や、硬化不良が疑われる場合は、防水層を一度撤去して再施工した方が安心です。美観を損ねるだけでなく、雨水がたまる原因になるため、早めの対応が重要です。

トップコートの変色:トップコートを塗り直す

雨によりトップコートが白く濁ったり、色ムラが発生したりした場合は仕上がりの見た目が損なわれるため、塗り直しが必要です。

トップコートの変色は、主に乾燥前に水分が触れたことで発生します。

防水層の保護機能には影響しない場合もありますが、美観を重視するベランダや屋上では再塗装が必要です。

再施工する際は、表面の汚れや水分をしっかり除去し、乾燥を確認したうえでトップコートを重ねて塗ることで、美しい仕上がりを取り戻せます。

ウレタン防水は雨に打たれるのはNG!施工する際の注意点

ウレタン防水は非常に優れた防水性能を持つ一方で、施工時の気象条件に大きく左右される繊細な工法です。

雨天時の施工は仕上がりや耐久性を著しく低下させる原因となるため、工事前の天気予報チェックや現場での雨対策が必要です。

この章では、雨の日に施工を避けるべき理由と、どうしても施工が必要な場合の現場での対応方法について解説します。

雨が予想される日は原則中止

ウレタン防水工事は、乾燥や硬化に時間を要するため、施工当日に雨が降る可能性がある場合は、基本的に作業を中止すべきです。

特に降水確率が30%以上の場合は、表面硬化が終わる前に雨に打たれるリスクが高く、硬化不良や凹凸、剥がれといった施工不良の原因になります。

無理に工事を進めることで、後から手直しが必要になり、結果的に工期や費用が増えるケースも多いため、天候の事前確認と柔軟なスケジュール調整が必要です。

安全で確実な施工のためには、雨天日は原則として延期を判断するのが基本です。

小面積なら養生やシートでの雨対策も実施する

どうしても工期の関係で作業を進める必要がある場合、ベランダや庇など小面積の施工に限り、養生シートや簡易テントを使った雨対策を行う方法もあります。

上部からの降雨を防ぐだけでなく、風による吹き込みや跳ね返りにも配慮し、四方を囲うように設置することが重要です。

ただし完全に雨を防げるわけではないため、応急的な処置としての位置づけであり、基本的には晴天時の施工が望ましいです。

特に強風や突発的な雨には対応できないため、慎重な判断が必要です。

まとめ:ウレタン防水は雨に打たれることがないように施工しよう

この記事のまとめ!

  • 乾燥前に雨に打たれると硬化不良や膨れ、剥がれの原因になる
  • 雨で表面に凹凸が生じた場合は再塗装が必要になることがある
  • トップコートが変色した場合は塗り直しで美観を回復できる
  • 雨が予想される日は施工を中止し天候管理を徹底することが重要

ウレタン防水は施工中に雨に打たれると、硬化不良や膨れ、凹凸、変色などの不具合が生じる可能性があります。

施工の品質を保つためには、天候を十分に確認し、雨天時の作業は避けることが重要です。

やむを得ず雨に降られた場合でも、適切な対処を行うことで仕上がりを修正することは可能です。

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