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ウレタン防水工事は、住宅のベランダや屋上、商業施設の屋根など、あらゆる場所で採用される信頼性の高い防水工法です。
しかし、高品質な仕上がりを得るためには、使用する材料だけでなく「道具選び」も非常に重要です。
中でも「レーキ」と呼ばれる専用工具は、ウレタン防水材を均一に塗布し、適切な膜厚を確保するために欠かせないアイテムです。
この記事ではレーキの基本から費用相場、信頼できるメーカーまでを詳しく解説します。

株式会社ライフ総建 取締役
佐藤 勇太
さとう ゆうた
塗装工事や屋根修理、防水工事をメインに東京都八王子市で外装リフォーム専門店を経営。地域に根付く専門店として3000棟以上の施工実績あり。
ウレタン防水工事において「レーキ」は、仕上がりの品質と耐久性を大きく左右する重要な道具です。
均一な膜厚を確保するために使われ、職人の手元では当たり前のように登場しますが、DIYで施工を検討している方にはあまりなじみがないかもしれません。
この章では、レーキの基本的な役割や似た道具である「くしごて」との違いを分かりやすく解説します。
ウレタン防水における「レーキ」は、主に塗布したウレタン樹脂を均一に均すための道具で、主に長柄の先がヘラのような形をしています。
ウレタン樹脂は粘度が高く、コテやローラーだけでは膜厚が均一になりにくいことがあります。
そこでレーキを使うことで、設定されたピンの高さに合わせて表面を均すことができ、膜厚を一定に保つことができます。
ベランダや屋上のような広い面積では、膜厚が不均一だと一部が早期劣化したり、水たまりができる原因にもなります。
レーキはそうしたリスクを回避し、施工品質を担保するための重要なアイテムです。
また、ウレタン防水の工法によって必要な膜厚が異なるため、使用するレーキもそれに応じたピン高のものを選ぶ必要があります。
施工仕様書に従ったピンレーキを用いることで、品質基準を満たす施工が可能になります。
「レーキ」と似た工具に「くしごて(くし目ゴテ)」があります。
両者はともに塗料や防水材を均す道具ですが、用途と仕上がりに明確な違いがあります。
くしごては、ギザギザの歯を持つコテで、くし目をつけることで膜厚の目安をつけたり、次工程で塗布しやすくするための下地処理にも使われます。
一方、レーキはツギ柄の先に幅広のコテが取り付けられています。
そのため、くしごてよりも大きな面積を効率よく施工することができるメリットがあります。
レーキなら立ったまま引くだけで所定の膜厚を確保することができるので、作業効率が格段に向上します。
ウレタン防水用レーキの費用は、種類やメーカー、仕様によって異なりますが、一般的な価格帯はおおよそ5,000円〜30,000円程度です。
防水メーカー製品は比較的高価な傾向にありますが、専用設計により施工品質が安定する点が魅力です。
価格だけでなく、施工する防水材との相性や使いやすさも重視して選ぶことが大切です。
レーキにはさまざまな種類があり、メーカーや材質、用途に応じて選ぶべきポイントが異なります。
そのため、どれを選べばよいか迷う方も多いのではないでしょうか。
この章では、信頼性が高く実績のある「田島ルーフィング」「AGCポリマー建材」「高翔産業」のレーキ製品を厳選して紹介します。
用途や予算に合った最適な一本を見つけるための参考にしてください。
田島ルーフィングの「オルタックレーキセット」は、同社のウレタンと膜防水材「オルタックエース」専用工具です。
VP継ぎ柄(1,2m)、シャフト、治具、1.5kg用刷毛、2kg用刷毛がセットになっており、規定膜厚に合わせて設計されて均一な仕上がりが実現しやすいのが特徴です。
価格は15,000円~20,000円前後とやや高めですが、純正品ならではの安心感と施工効率の良さから、プロの現場でも高い評価を得ています。
防水材の性能を最大限に引き出したい方におすすめの製品です。
AGCポリマー建材が提供する「サラセーヌハンドレーキ」は、同社製のウレタン防水材「サラセーヌ」シリーズ専用に設計されたレーキです。
軽量で扱いやすく、広い部分の施工に対応でき、仕様書に記載された膜厚に応じて仕上げられるのが特徴です。
信頼性が高く材料との相性も抜群なため、施工不良を避けたい現場では特に重宝されています。
価格は30,000円前後と比較的高価ですが、サラセーヌ使用時にはぜひ導入したいアイテムです。
高翔産業の「TSゴムレーキ」は、ゴム製のヘッドを採用したレーキで、ウレタン樹脂にやさしくフィットし、滑らかでムラのない仕上がりを実現します。
ゴムの柔軟性により細かい凹凸や不陸にも追従しやすく、職人からの支持も厚い製品です。
価格帯は5,000円〜8,000円前後と手頃で、品質とコストパフォーマンスのバランスが取れた一品です。
多様な現場に対応できる万能型レーキとしておすすめです。
この記事のまとめ!
- レーキはウレタン防水材を均一に塗布し膜厚を整えるための専用道具
- 「くしごて」とは用途が異なり、レーキは広い面積に用いられるのが特徴
- 一般的なレーキの価格は5,000円〜30,000円
- 田島ルーフィング、AGCポリマー建材、高翔産業の製品がおすすめ
- 施工の効率と品質を大幅に向上させることができる
ウレタン防水工事において、レーキは膜厚を均一に整えるために欠かせない重要な道具です。
使用する防水材や施工箇所に応じて最適な製品を選ぶことで、仕上がりの品質や耐久性が大きく向上します。
信頼できるメーカー製品を選び、正しく使いこなすことが長持ちする防水施工のポイントとなります。
外装リフォームはクロスの張り替えのような工事とは違い、足場を設置した大掛かりな工事です。
そのため、リフォーム工事の中でも比較的高額な費用が発生する工事になります。
リフォーム費用を抑えるためには、以下のような方法があります。
- 複数業者から相見積もりを取得して価格を比較する
- 国や自治体の補助金・助成金制度を活用する
しかし、ひとくちに業者といっても無数に存在するため、どの業者を選べば良いのか迷っているという方も少なくありません。
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