この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
マンションに住んでいると、想定外のトラブルに直面することも少なくありません。
中でも「雨漏りによる下の階への被害」は、加害者にも被害者にもなり得る厄介な問題です。
突然の雨漏りで「どこから水が?」「誰が責任を取るの?」と戸惑う方も多いでしょう。
マンションは専有部分と共用部分の区分があるため、原因によって責任の所在が異なり、対応も複雑になりがちです。
本記事では、マンションで下の階に雨漏りが発生する原因や、トラブル時の責任の考え方、費用負担のルール、そして被害拡大を防ぐためのポイントまでわかりやすく解説します。
いざという時に落ち着いて対応できるよう、ぜひ最後までお読みください。

株式会社ライフ総建 取締役
佐藤 勇太
さとう ゆうた
塗装工事や屋根修理、防水工事をメインに東京都八王子市で外装リフォーム専門店を経営。地域に根付く専門店として3000棟以上の施工実績あり。
マンションでの雨漏りは突然起こることが多く、下の階まで被害が及ぶと深刻なトラブルになりかねません。
雨漏りの原因は多岐にわたり、経年劣化や設備不良、自然災害などが複雑に絡み合うこともあります。
まずは、どのような原因が考えられるのかを把握し、適切な対策を講じるためにも、具体的なケースごとに詳しく見ていきましょう。
マンションは築年数が経過するにつれて、内部の配管や屋上・バルコニーなどの防水層が徐々に劣化していきます。
配管内部の腐食や継ぎ目の劣化、防水材のひび割れや剥離が進行すると、雨水が建物内部に浸入しやすくなります。
築20年以上の建物では定期的なメンテナンスが不足している場合、気づかないうちに劣化が進み、雨漏りが下の階まで広がる可能性が高まります。
経年劣化による雨漏りは発見が遅れると被害が拡大しやすいため、計画的な点検と修繕が欠かせません。
マンションの室内リフォームやDIYによる工事が原因で、防水層や配管が破損し、雨漏りを引き起こすケースもあります。
例えば、壁や床に穴を開ける工事で配管に傷が入ったり、防水処理を不十分に行った結果、水が浸入することがあります。
また、給排水設備の経年劣化を放置したまま使用し続けると、破損や水漏れが発生し、下の階へ水が流れ出すことも。
突発的なトラブルは予測が難しく、事前にしっかりと施工管理を行い、設備の点検を怠らないことが重要です。
台風や集中豪雨、地震などの自然災害は、マンションの雨漏りリスクを一気に高めます。
激しい雨風によって屋上や外壁の防水層が破損したり、飛来物が窓や壁を突き破って浸水するケースも少なくありません。
また、給排水設備の破裂や他住戸での火災による消火活動など、予期せぬ事故が原因で下の階に雨漏りが発生する場合もあります。
こうしたケースでは、過失の有無が判断しにくく、管理組合や保険会社との調整が必要になることが多いのが特徴です。
下の階に雨漏りの被害が及ぶと、気になるのが「一体誰が責任を負うのか」という問題です。
専有部分と共用部分、さらには賃貸物件など、マンションならではの区分によって責任の所在は異なります。
この章では、原因ごとに異なる責任の考え方と、実際の対応方法についてわかりやすく解説します。
マンションの屋上・外壁・共用配管などの共用部分から雨漏りが発生した場合、基本的には管理組合が修繕と対応の責任を負うことになります。
これらは区分所有者全員で所有・管理する部分とされ、共用部分の劣化や不具合による雨漏りは、管理規約に基づき管理組合が修繕義務を負うからです。
ただし、管理会社が日常管理を委託されている場合も多く、まずは管理会社へ連絡し、状況を確認・対応してもらうのが一般的な流れとなります。
住戸所有者の責任とは原則区別される点が重要です。
各住戸内の配管やバルコニーの排水口詰まり、設備の破損など、専有部分が原因で雨漏りが発生した場合は、その部屋の所有者(区分所有者)が基本的に責任を負うことになります。
例えば、風呂やキッチンの配管からの漏水やDIYでの施工ミスなどが原因の場合、下の階への損害賠償を求められるケースもあります。
専有部分内のトラブルは自分で管理する必要があるため、日常の点検と適切なメンテナンスが非常に重要です。
火災保険の個人賠償責任保険などもこのケースで有効になることがあります。
賃貸マンションにおいて下の階への雨漏りが発生した場合、原因によって責任の所在が変わります。
建物そのものの老朽化や共用部分の不具合による場合は、所有者(貸主)が修繕責任を負います。
一方、借主の過失(洗濯機のホース外れや水漏れなど)によるものは、借主が責任を負うケースが一般的です。
ただし、貸主が加入している火災保険や、借主の個人賠償責任保険によって補償される場合もあり、事案ごとに対応が異なります。
まずは管理会社や貸主に速やかに連絡し、原因と責任の範囲を明確にすることが大切です。
雨漏りによるトラブルは、早期の適切な対応と事前の備えによって、被害の拡大や人間関係の悪化を防ぐことが可能です。
被害状況の記録や保険の見直し、日頃のメンテナンスなど、いざという時に慌てないためのポイントを押さえておくことが大切です。
ここでは、実践しやすいトラブル防止策を具体的にご紹介します。
マンションでの雨漏りトラブルを未然に防ぐためには、日常的なメンテナンスが欠かせません。
経年劣化による防水層や配管の傷みは、放置することで雨漏りの可能性が急激に高まります。
屋上やバルコニー、排水口などはゴミ詰まりやひび割れが雨漏りの原因になりやすいため、定期的な清掃と点検が大切です。
管理組合や管理会社は必要に応じて長期修繕計画の策定や工事の実施を行うことで、雨漏りの発生リスクを大きく下げることができます。
万が一、下の階に雨漏り被害を与えてしまった場合、思わぬ高額な賠償が発生することもあります。
こうしたリスクに備えるためにも、加入している火災保険の補償内容や、個人賠償責任特約の有無を事前に確認しておくことが重要です。
専有部分のトラブルによる損害賠償は、火災保険だけでは補償されないケースも多いため、必要に応じて特約を追加するのもひとつの方法です。
賃貸物件の場合も同様に、入居者自身の保険でカバーできる範囲を把握しておくと安心です。
実際に雨漏りが発生した際は、まず被害の状況を写真や動画で詳細に記録することが非常に重要です。
被害箇所の状況を正確に記録しておくことで、管理会社や保険会社、修理業者とのやりとりがスムーズになり、補償や修理の手続きが円滑に進みます。
また、下の階の住人とのトラブル防止にも役立ち、後から「言った・言わない」の争いを避ける効果もあります。
記録はできるだけ早く、被害の範囲や状況が変わる前に残しておくことが大切です。
この記事のまとめ!
- 雨漏りは経年劣化・設備不良・自然災害など複数の原因で発生する
- 共用部分・専有部分・賃貸など原因ごとに責任の所在が異なる
- トラブル回避には日頃のメンテナンスと管理体制が欠かせない
- 火災保険や特約の加入状況を把握し、万一に備えることが重要
- 被害時は写真や動画で状況を記録し、冷静に関係者と対応する
マンションで下の階に雨漏りが発生した場合、原因や責任の所在によって対応方法は異なります。
経年劣化や自然災害、設備不良などの原因を正しく把握し、日頃からのメンテナンスや保険加入で備えておくことが重要です。
万が一トラブルが起きた際は、状況を記録し、関係者と冷静に話し合いながら迅速に対応しましょう。
外装リフォームはクロスの張り替えのような工事とは違い、足場を設置した大掛かりな工事です。
そのため、リフォーム工事の中でも比較的高額な費用が発生する工事になります。
リフォーム費用を抑えるためには、以下のような方法があります。
- 複数業者から相見積もりを取得して価格を比較する
- 国や自治体の補助金・助成金制度を活用する
しかし、ひとくちに業者といっても無数に存在するため、どの業者を選べば良いのか迷っているという方も少なくありません。
そこでおすすめしたいのが『ヌリカエ』というサービスです。
全国の外装リフォーム業者から見積もりを取得できるほか、簡単な質問に答えるだけでお住まいの地域で助成金が活用できるのかを確認することができます。
「どこから手を付けていけばいいのか分からない…」
「あまり手間をかけずに優良業者を探したい…」
このようにお考えの方は、ヌリカエのようなサービスを積極的に活用してみましょう。
助成金もわかる相場算定サイト