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屋上やベランダの防水工事でよく選ばれる塩ビシート防水。
耐久性に優れ、施工性も高いことから、新築から改修まで幅広く使われています。
しかし、いざ工事を検討すると「塩ビシート防水の単価はいくら?」「他の防水工法より高いの?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、塩ビシート防水の㎡あたりの費用相場や工法ごとの違い、他の防水工法との比較、そして費用を抑えるための具体的なポイントまでわかりやすく解説します。
見積もり前の情報収集として、ぜひ参考にしてください。

株式会社ライフ総建 取締役
佐藤 勇太
さとう ゆうた
塗装工事や屋根修理、防水工事をメインに東京都八王子市で外装リフォーム専門店を経営。地域に根付く専門店として3000棟以上の施工実績あり。
塩ビシート防水の工事を検討する上で、まず気になるのが「実際いくらかかるのか」という費用面です。
この章では、密着工法や機械的固定工法といった代表的な施工方法ごとに、㎡単価の目安や価格が変動する要因を詳しく解説します。
現場条件によって差が出やすい費用相場を正しく把握し、予算計画に役立てましょう。
密着工法とは、塩ビシートを下地に専用の接着剤で直接貼り付けて固定する施工方法です。
㎡単価の目安は5,000〜6,500円程度と比較的安価で、施工もスピーディーに行えるのが特徴です。
主に新築や下地が健全な改修現場で多く用いられ、費用を抑えたい場合に向いています。
ただし、下地に水分が含まれているとシートが膨れるなどの不具合が生じることがあるため、施工前の下地調査と十分な乾燥処理が重要です。
コストパフォーマンスに優れた工法ですが、施工環境に応じた適切な判断が必要です。
機械的固定工法は、塩ビシートを専用のディスクやアンカーを用いて物理的に固定する方法です。
通気層を確保できるため、下地に湿気が残っていても膨れなどの不具合が起こりにくいという利点があります。
単価は6,000〜8,000円/㎡とやや高めですが、改修現場や下地が不安定な場合には適した工法です。
耐風性も高く、大型建築や屋上での採用実績が豊富です。
施工後の安定性や耐久性を重視したい場合に、選択肢として非常に有効な方法です。
塩ビシート防水はさまざまな防水工法の中でも高い人気を誇りますが、果たしてコスト面ではどの程度の差があるのでしょうか。
この章では、ゴムシート防水・ウレタン防水・アスファルト防水といった他の主要な防水工法と塩ビシート防水との単価を比較し、それぞれの特徴やコストパフォーマンスの違いについて詳しく紹介します。
ゴムシート防水は、合成ゴム製のシートを接着剤で貼り付けて防水層を形成する工法です。
単価はおおよそ4,500〜6,000円/㎡で、塩ビシート防水よりやや安価な傾向があります。
柔軟性があり動きに追従しやすい点はメリットですが、紫外線や熱にやや弱く、経年劣化が早い場合もあります。
また、継ぎ目の処理が難しく、施工の丁寧さが品質を左右するため、信頼できる業者選びが重要です。
コストを抑えたいが、複雑な形状には施工しにくいという点も考慮する必要があります。
ウレタン防水は、液体状のウレタン樹脂を塗り重ねて防水層を形成する工法で、複雑な形状や狭小部位にも対応しやすいのが特徴です。
㎡単価はおおよそ4,000〜7,000円程度で、初期費用の安さが魅力です。
ただし、塗膜の厚みが均一でないと性能にムラが出るため、施工技術に大きく依存します。
耐久性や再施工のしやすさはあるものの、長期的なメンテナンスコストを考慮すると、塩ビシート防水のほうが優れる場合もあります。
アスファルト防水は、シート状のアスファルトルーフィングを重ね貼りし、熱で溶かして一体化させる伝統的な工法です。
㎡単価は6,000〜9,000円と高めですが、耐久性・信頼性が非常に高く、公共施設や大規模建築で多く採用されています。
ただし、施工中に発生する臭気や煙、重量の負担、工期の長さなどの課題もあります。
塩ビシート防水はこれらの問題を軽減しつつ、十分な性能を持つため、一般住宅や改修工事では選ばれる傾向にあります。
同じ塩ビシート防水工事でも、依頼先やタイミング、施工の工夫によって費用は大きく変わることがあります。
この章では、相見積もりの取り方や業者選びのコツ、さらには劣化が進む前に工事を行うべき理由など、実践的かつ効果的なコスト削減のポイントを紹介します。
塩ビシート防水工事を依頼する際は、必ず複数の業者から相見積もりを取ることが重要です。
同じ工事内容でも、業者によって㎡単価や工事項目の内訳が異なり、1,000〜2,000円以上の差が出ることも珍しくありません。
また、見積書の内容を比較することで、「一式」表記の曖昧な業者や不要な費用を上乗せしている業者を見抜くことができます。
単に価格だけでなく、施工範囲や保証内容まで確認することで、コストと品質のバランスを取った納得のいく業者選びが可能になります。
コストを抑えつつ、品質の高い施工を実現するには、自社施工を行っている専門業者に直接依頼するのが効果的です。
元請けやリフォーム業者を通さない分、中間マージンが発生せず、その分単価を抑えることができます。
加えて、塩ビシート防水に特化した技術や経験を持っている業者であれば、施工の精度や仕上がりの美しさも期待できます。
施工実績のある会社かメーカーの認定施工業者かどうかを確認し、信頼できる業者を選びましょう。
塩ビシート防水は高耐久な工法ですが、紫外線や経年劣化により徐々に性能が低下します。
ひび割れや剥がれ、膨れといった症状が出る前に早めに工事を行うことで、下地の損傷を防ぎ、補修範囲を最小限に抑えることができます。
下地の状態が良好であれば、撤去せずに重ね張りが可能となり、費用を大幅に抑えることができます。
一方、劣化が進行してからの工事では、撤去・下地補修などの追加費用がかさみ、㎡単価も跳ね上がる傾向があるため注意が必要です。
この記事のまとめ!
- 塩ビシート防水の単価は㎡あたり約5,000〜8,000円
- 密着工法は安価でスピーディー、機械的固定工法は耐久性と安定性が高い
- 他の防水工法と比べてもバランスが取れている
- 単価を抑えるには相見積もり、自社施工業者の選定、早めの対応が効果的
- 費用は施工内容と品質で決まる
塩ビシート防水は、耐久性と施工性に優れた防水工法で、㎡単価は5,000〜8,000円程度が相場です。
工法の選択や業者の違いによって費用が大きく変動するため、内容と品質を重視した見積もり比較が重要です。
コストを抑えるには、早めの工事対応と信頼できる専門業者の選定が鍵となります。
外装リフォームはクロスの張り替えのような工事とは違い、足場を設置した大掛かりな工事です。
そのため、リフォーム工事の中でも比較的高額な費用が発生する工事になります。
リフォーム費用を抑えるためには、以下のような方法があります。
- 複数業者から相見積もりを取得して価格を比較する
- 国や自治体の補助金・助成金制度を活用する
しかし、ひとくちに業者といっても無数に存在するため、どの業者を選べば良いのか迷っているという方も少なくありません。
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