サイディングの材質を徹底比較!種類ごとの特徴や選び方を解説

サイディングの材質を徹底比較!種類ごとの特徴や選び方を解説

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住宅の外壁に使われる「サイディング」は、建物の印象や耐久性を大きく左右する重要な要素です。

近年では、デザイン性と機能性を兼ね備えたサイディングが数多く登場し、レンガ調・木目調・金属パネル風など、多彩な外観を実現できます。

しかし、一口にサイディングといっても「窯業系」「金属系」「樹脂系」「木質系」といった複数の材質があり、それぞれ性能・コスト・メンテナンス性が異なります。

そこでこの記事では、サイディングの代表的な材質ごとの特徴やメリット・デメリットを比較し、さらに失敗しない選び方のポイントを詳しく解説します。

これから外壁リフォームや新築を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

この記事の監修者

株式会社ライフ総建 取締役

佐藤 勇太

さとう ゆうた

プロフィール

塗装工事や屋根修理、防水工事をメインに東京都八王子市で外装リフォーム専門店を経営。地域に根付く専門店として3000棟以上の施工実績あり。

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サイディングの代表的な材質4種類

サイディング外壁に使われる材質は、大きく分けて以下の4種類です。

  1. 窯業系サイディング
  2. 金属系サイディング(ガルバリウムなど)
  3. 樹脂系サイディング
  4. 木質系サイディング

それぞれの材質には独自の特徴があり、デザイン性や性能、メンテナンスのしやすさが異なります。

ここからは各材質の特徴を詳しく見ていきましょう。

窯業系サイディング

「窯業系サイディング」は、日本の住宅で最も広く使われている外壁材で、シェアは全体の約70%を占めています。

セメントと繊維質を混ぜて高温で焼き固めた板状の素材で、強度と耐火性に優れているのが大きな特徴です。

表面にはレンガ調、石積み調、木目調などの凹凸デザインが施されており、おしゃれな外観を演出できます。

また、窯業系サイディングは製品ラインナップが非常に豊富で、ケイミューの「光セラ」やニチハの「モエンエクセラード」といった人気シリーズも多く存在します。

近年では、塗膜のセルフクリーニング機能を備えた高耐候タイプも登場しており、汚れが付きにくく美観を長く保てます。

一方で、デメリットは吸水性の高さです。

経年によって塗膜が劣化すると雨水を吸い込みやすくなり、ひび割れや反りの原因になることがあります。

そのため、10〜15年ごとに外壁塗装などのメンテナンスが必要になります。

金属系サイディング

「金属系サイディング」は、主にガルバリウム鋼板やアルミニウムを使用した外壁材です。

ガルバリウム鋼板は、アルミ・亜鉛・シリコンの合金メッキ鋼板で、サビに強く長期間メンテナンスを抑えられるのが大きな魅力です。

軽量で建物への負担が少なく、断熱材を裏打ちした一体成型パネルも多いため、気密性や断熱性に優れています。

そのため、寒冷地や海沿いなどの厳しい環境にも対応可能で、サイディングの中でも特に耐久性の高い材質といえます。

デザイン面では、スタイリッシュなフラット調や縦リブラインが人気で、モダンでシャープな印象の外観をつくりたい方に最適です。

特に最近は黒やグレーの金属系サイディングを採用する住宅が増えています。

ただし、金属である以上、へこみや傷が目立ちやすいという弱点があります。

費用相場は1㎡あたり6,000〜10,000円程度でやや高めですが、メンテナンスコストを考えると長期的には経済的です。

樹脂系サイディング

「樹脂系サイディング」は、塩化ビニル樹脂などのプラスチック素材を使用した外壁材です。

軽量で施工がしやすく、何よりメンテナンスフリーに近い耐候性を持つことが大きな特徴です。

塗装の塗り替えが不要で、紫外線による退色も少なく塩害や凍害に強いため、沿岸地域や寒冷地に適しています。

北米では主流の外壁材として普及しており、国内でも徐々に人気が高まっています。

デザインはナチュラルな木目調や明るい色調が多く、シンプルで清潔感のある住宅にぴったりです。

近年では、サイディング種類画像としてSNSで紹介されることも多く、外観の仕上がりをイメージしやすいのも魅力のひとつです。

ただし、国内では施工業者がまだ限られており、選べる製品やカラーバリエーションが少ないという課題があります。

価格は1㎡あたり8,000〜12,000円程度とやや高価ですが、メンテナンス費用を抑えられる点でトータルコストは低めです。

木質系サイディング

「木質系サイディング」は、天然木や集成材を使用した自然素材の外壁材です。

人工的な質感が苦手な方や、ナチュラルで温かみのある住宅デザインを求める方に人気があります。

木材が持つ柔らかい表情や色合いは、他の材質では再現できない独特の魅力があり、特にカフェ風や北欧風の住宅デザインで好まれます。

また、木には断熱性があるため、夏は涼しく冬は暖かいという快適性も特徴です。

一方で、木質系サイディングは防火性・防腐性が低く、定期的な塗装メンテナンスが必須となります。

紫外線や雨風にさらされると色あせや腐食が進行しやすいため、こまめな点検が必要です。

費用相場は1㎡あたり10,000〜15,000円と高めですが、おしゃれな外観を重視する方には根強い人気があります。

サイディングの材質を選ぶときのポイント

サイディングの材質は、見た目だけでなく住宅性能にも大きく関わります。

ここでは、外壁選びで後悔しないための3つのポイントを解説します。

地域の気候や立地条件に合わせる

サイディングを選ぶ際には、まず地域の気候や環境を考慮することが大切です。

たとえば、海沿いの地域では潮風による塩害が発生しやすく、金属系サイディングを使う場合はガルバリウム鋼板の高耐食タイプを選ぶのが安全です。

また、寒冷地では凍結や膨張収縮の影響を受けにくい樹脂系サイディングが適しています。

逆に乾燥地域や都市部では、防火性能が高くメンテナンス性に優れた窯業系サイディングが主流です。

住宅の立地条件(道路沿いや高層マンション隣接地など)によっても、汚れや騒音対策が必要になることがあります。

防音性・遮熱性を重視するなら、断熱材一体型の金属系サイディングを選ぶのも有効です。

外観デザインと相性を考える

サイディングを選ぶ際は、家全体の外観デザインとの調和を意識することが大切です。

住宅のスタイルによって似合う材質や色合いは異なります。

たとえば、モダンでスタイリッシュな住宅には、ガルバリウム鋼板などの金属系サイディングがよく合い、無機質な質感が都会的な印象を与えます。

一方で、ナチュラルや北欧風の家には木質系サイディングや木目調デザインがぴったりです。

また、和風住宅では窯業系サイディングの石積み調やタイル調を組み合わせると落ち着いた雰囲気に仕上がります。

さらに、ベースカラーにアクセントカラーを加えることで立体感が生まれ、おしゃれな外観を演出できます。

メーカーのシミュレーションツールを活用し、全体のバランスを確認して選ぶのが失敗しないコツです。

メンテナンス周期とコストも比較

サイディングの材質を選ぶ際には、見た目だけでなくメンテナンス周期やトータルコストも考慮することが重要です。

窯業系サイディングは初期費用が比較的安く、デザインの種類も豊富ですが、10年ごとに再塗装が必要になります。

金属系サイディング(ガルバリウムなど)は初期費用がやや高いものの、耐久性が高く塗り替え頻度も少なく済むため、長期的にはコストを抑えられます。

樹脂系サイディングは塗装が不要でメンテナンス費用をほとんどかけずに済む反面、初期投資がやや高めです。

木質系サイディングは自然な風合いが魅力ですが、塗装や防腐処理を数年おきに行う必要があります。

初期費用と維持費の両面を比較して、ライフサイクル全体でコスパの良い選択を心がけましょう。

まとめ:自分の家に合ったサイディングの材質を選ぼう

この記事のまとめ!

  • サイディングには「窯業系・金属系・樹脂系・木質系」の4種類がある
  • 窯業系はデザイン性とコスパが良く、最も普及している
  • 金属系はガルバリウム鋼板など高耐久でモダンな印象
  • 樹脂系はメンテナンスが少なく、塩害や凍害に強い
  • 木質系は自然な質感が魅力で、おしゃれな外観を実現できる

サイディングの材質には、窯業系・金属系・樹脂系・木質系の4種類があり、それぞれに異なる特徴と魅力があります。

窯業系はデザイン性と価格のバランスが良く、金属系は高耐久でスタイリッシュな印象を与えます。

樹脂系はメンテナンスがほぼ不要で沿岸地域にも適しており、木質系は自然な質感で温かみのある外観を演出できます。

選ぶ際は、地域の気候条件や住宅のデザイン、そしてメンテナンスコストを総合的に比較することが大切です。

初期費用だけでなく、将来の塗装や張り替えまで見据えて選ぶことで、長く美しい外観を維持できます。

デザイン性・耐久性・コストのバランスを取りながら、自分の家に最も合ったサイディング材質を選びましょう。

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