ウレタン防水のトップコート塗り替えは必要?時期や手順、費用の目安まで徹底解説!

ウレタン防水のトップコート塗り替えは必要?時期や手順、費用の目安まで徹底解説!

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ウレタン防水は、ベランダや屋上などに広く使用されている防水工法のひとつです。

その仕上げ材として使われる「トップコート」は、防水層自体の耐久性を守る重要な役割を担っています。

しかし、経年劣化によってこのトップコートも徐々に性能が低下してしまいます。

この記事では、「ウレタン防水のトップコート塗り替えが必要な理由」から「塗り替えのタイミング」「費用の目安」「具体的な施工手順」までを徹底的に解説します。

DIYを検討している方から業者への依頼を考えている方まで、どなたにも役立つ内容になっていますので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の監修者

株式会社ライフ総建 取締役

佐藤 勇太

さとう ゆうた

プロフィール

塗装工事や屋根修理、防水工事をメインに東京都八王子市で外装リフォーム専門店を経営。地域に根付く専門店として3000棟以上の施工実績あり。

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ウレタン防水のトップコート塗り替えが必要な理由

ウレタン防水のトップコートは、単なる仕上げ材ではありません。紫外線や摩耗といった外的要因から防水層を保護し、その性能を維持するための重要な役割を担っています。

しかし、トップコート自体も経年劣化するため、定期的な塗り替えが欠かせません。

この章では、トップコートを塗り替えるべき本当の理由について詳しく解説します。

紫外線による劣化を防ぐため

ウレタン防水層は紫外線に非常に弱く、直射日光を受け続けることで次第に硬化し、ひび割れや膨れを引き起こす可能性があります。

そこで重要なのがトップコートの存在です。

トップコートは防水層の上に塗布され、紫外線を遮断する役割を果たしています。

つまり、トップコートが健全な状態であれば、防水層を紫外線から守り、長期間にわたって機能を維持することができるのです。

しかし、トップコート自体も紫外線の影響で劣化するため、5年前後を目安に定期的な塗り替えが必要です。

退色やツヤの消失などが見られる場合は、早めにメンテナンスを行いましょう。

摩耗から保護するため

トップコートは、物理的な摩耗から防水層を守るという重要な役割も担っています。

ベランダや屋上などは人の出入りや物の移動が頻繁に行われる場所であり、日常的に靴底や家具の脚による摩擦が発生します。

これらの摩擦は徐々に塗膜を削り、防水層を露出させてしまいます。

トップコートはこの摩耗を受け止める“消耗層”として機能するため、傷んだまま放置すると下地が直接ダメージを受けてしまうのです。

ザラつきや細かなキズが目立つようになったら、塗り替えのサインと考えてよいでしょう。

摩耗が進行する前にトップコートを更新することで、防水性能の低下を防ぐことができます。

ウレタン防水のトップコートを塗り替えるタイミング

トップコートの塗り替えタイミングを誤ると、防水層が劣化し、雨漏りや下地の腐食といった深刻なトラブルにつながるおそれがあります。

耐用年数だけに頼らず、表面に現れる劣化症状を見極めることが大切です。

この章では、一般的な耐久年数の目安とともに、塗り替えが必要な劣化サインについて詳しく紹介します。

トップコートの耐用年数

ウレタン防水のトップコートは、外的環境により常に劣化が進むため、一般的な耐用年数は約5年前後とされています。

使用する塗料の種類(アクリル系、水性・溶剤型など)や立地条件(日射・風雨の強さ)によって前後しますが、5年を超えると保護機能が著しく低下する傾向があります。

日当たりが強い場所や人が頻繁に出入りするベランダでは、より短いスパンでの塗り替えが求められることもあります。

トップコートは防水層を守る最後のバリアであり、適切な時期での塗り替えが防水全体の寿命を延ばすポイントとなります。

時期を見極める劣化症状(退色・剥がれ・チョーキング・ひび割れ)

トップコートの塗り替え時期を見極めるには、目視で確認できる劣化症状を見逃さないことが重要です。

まず、塗膜が日焼けしたように色あせている「退色」は、紫外線による劣化のサインです。

また、表面を触ったときに白い粉が手に付く「チョーキング」は、塗膜の成分が分解されている証拠といえます。

部分的な「剥がれ」や「ひび割れ」がある場合、防水層へのダメージが進行している可能性が高く、放置すれば雨水の浸入リスクが高まります。

こうした症状が複数見られる場合は、早めにトップコートの塗り替えを行うことが大切です。

ウレタン防水のトップコートを塗り替える際の費用相場

塗り替えの必要性を理解しても、気になるのはやはり「費用」ではないでしょうか。

業者に依頼した場合とDIYで施工した場合では、金額だけでなく仕上がりやリスクも異なります。

この章では、ウレタン防水トップコート塗り替えの費用相場や内訳、選択肢ごとのメリット・デメリットについて詳しく解説します。

業者に依頼する場合

ウレタン防水のトップコート塗り替えを業者に依頼する場合、相場は1㎡あたり1,500〜2,500円程度です。

30㎡のベランダであれば、合計費用は5〜10万円前後が目安となります。

この金額には、高圧洗浄・下地処理・プライマー塗布・トップコート2回塗りなどの施工工程が含まれます。

プロに依頼する最大のメリットは、確実な施工品質と長期的な安心感です。

特に劣化が進んでいたり、勾配のある屋上など施工が難しい場所では、専門知識と技術をもつ業者に任せた方が失敗を避けられます。

また、保証付きの工事を選べば、施工後も安心です。

DIYで塗り替える場合

DIYでトップコートを塗り替える場合、費用を抑えられるのが大きなメリットです。

30㎡の施工で必要な材料は、トップコート(約2缶)、プライマー(1缶)、ローラーや刷毛、養生資材などで、合計2〜5万円程度が目安です。

ただし、適切な手順を踏まないと、密着不良や早期の剥がれといった施工不良につながる可能性もあります。

施工前には下地をしっかり清掃し、乾燥させたうえでプライマーを塗布し、トップコートは2回塗りが基本です。

小規模なベランダなどであればDIYも現実的ですが、不安がある場合は専門業者に相談するのが賢明です。

ウレタン防水のトップコートを塗り替える手順

トップコート塗り替えの施工には、いくつかの工程があり、下地処理や塗布回数を適切に行わないと十分な効果が得られません。

DIYでも可能な作業ではありますが、手順を正しく理解することが前提です。

この章では、清掃からプライマー処理、トップコートの塗り重ねまで、失敗しない塗り替えの基本手順をわかりやすく解説します。

1. 下地の清掃・洗浄

トップコート塗り替えの第一工程は、下地の清掃と洗浄です。

塗膜の密着を確保するために、表面に付着したホコリ・砂・コケ・カビ・油分などの汚れを徹底的に除去する必要があります。

一般的にはデッキブラシや中性洗剤を使った手洗い、または高圧洗浄機が効果的です。

古いトップコートの上に塗る場合、チョーキングや剥がれた塗膜も取り除くようにしましょう。

不十分な清掃は塗料の浮きや剥がれの原因になるため、この作業は丁寧に行うことが重要です。

清掃後は、しっかりと乾燥させてから次の工程に進みましょう。

2. プライマー塗布

清掃・乾燥が完了したら、プライマー(下塗り剤)の塗布を行います。

プライマーは、トップコートが下地にしっかりと密着するように接着性を高める役割を担います。

使用するプライマーは、施工面の材質や使用するトップコートの種類に適したものを選びましょう。

塗布はローラーや刷毛を使い、ムラなく均一に広げるのがポイントです。

気温や湿度にもよりますが、塗布後は30分〜1時間程度乾燥させ、表面がベタつかない状態になるまでしっかり待ちましょう。

この工程を怠ると、トップコートが剥がれる原因になります。

3. トップコート塗布(2回塗り)

プライマーが完全に乾いたら、いよいよトップコートの塗布に入ります。

トップコートは防水層の最上層に塗布され、紫外線や摩耗から守る重要な役割を果たします。

通常は2回塗りが推奨されており、1回目の塗布後に2〜4時間程度乾燥させてから2回目を行います。

塗布にはローラーや刷毛を使い、均一な厚みになるように意識して施工します。

1㎡あたり0.2〜0.3kg程度の使用量が目安です。

塗装中は埃や雨がかからないように養生し、施工後も十分な乾燥時間(24時間以上)を確保しましょう。

これにより、美観と耐久性の高い仕上がりになります。

まとめ:ウレタン防水のトップコートを塗り替えて防水性能を長持ちさせよう

この記事のまとめ!

  • 防水層を紫外線や摩耗から守るため定期的な塗り替えが必要
  • 一般的な耐用年数は約5年
  • 退色やチョーキング、剥がれなどが劣化のサイン
  • 業者に依頼した場合の費用相場は1㎡あたり1,500〜2,500円程度
  • 適切な時期と手順で塗り替えることで防水性能を長期間維持できる

ウレタン防水のトップコートは、紫外線や摩耗から防水層を守る大切な役割を担っています。

塗り替えの目安は約5年で、退色や剥がれが見られたら早めの対応が必要です。

正しい手順で塗り替えることで、防水性能を維持し建物の劣化を防げます。

業者依頼・DIYどちらの場合も、丁寧な施工が重要です。

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