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近年、都市型住宅やモダンデザイン住宅で採用されることが増えている「陸屋根」。
無駄を省いたミニマルな形状は魅力的ですが、一方で「のっぺりして見える」「おしゃれに見せづらい」といった不安を抱く方も少なくありません。
しかし、実際にはデザインの工夫次第で、スタイリッシュで洗練された外観に仕上げることが可能です。
本記事では、陸屋根住宅をおしゃれに見せるための具体的なデザインテクニックから、実際の参考事例、素材や色の選び方、注意点までを徹底解説します。
シンプルで美しい陸屋根の家を目指す方は、ぜひ最後までご覧ください。

株式会社ライフ総建 取締役
佐藤 勇太
さとう ゆうた
塗装工事や屋根修理、防水工事をメインに東京都八王子市で外装リフォーム専門店を経営。地域に根付く専門店として3000棟以上の施工実績あり。
陸屋根はフラットな形状ゆえに「のっぺりして見える」「デザインの幅が狭い」と思われがちですが、実は直線的なフォルムを活かせる屋根形状でもあります。
この章では、素材や色の組み合わせ、開口部の配置など、陸屋根住宅を洗練された印象に仕上げるための具体的なデザインテクニックをご紹介します。
細部にこだわることで、見違えるほどモダンでおしゃれな外観を実現できます。
陸屋根住宅の魅力は、余計な装飾を排した「直線的なフォルム」にあります。
特に軒の出を抑えたフラットなラインは、現代的でスタイリッシュな印象を与えるポイントです。
建物全体の輪郭がくっきりと強調され、都会的で洗練されたデザインに仕上がります。
また、直線を意識したシンプルな構成は、外構や植栽との調和もとりやすく、全体のバランスを整えるうえでも有効です。
設計時には、外壁や開口部のラインが美しく揃うよう意識することで、より完成度の高い外観になります。
陸屋根のフラットな構造は、素材の見せ方によって外観の印象が大きく変わります。
例えば、白系の塗り壁に黒いガルバリウム鋼板を組み合わせると、明暗のコントラストが強調され、シンプルながらも印象的なデザインになります。
また、異なる質感を組み合わせることで、平面的になりがちな外観に立体感が生まれます。
木目調のサイディングと金属製の庇、ガラスと無機質なコンクリートの組み合わせなど、素材ごとの表情を引き出す工夫も効果的です。
選ぶ色や質感によって雰囲気がガラリと変わるため、設計段階で模型やイメージパースを活用しながら全体のバランスを検討するとよいでしょう。
陸屋根住宅は水平ラインが強調される分、デザインを工夫しないと「重たく」「閉鎖的」に見えてしまうことがあります。
そこで効果的なのが、窓や開口部による視覚的な軽やかさの演出です。
たとえば、横長のスリット窓や縦に伸びたハイサイドライトを取り入れることで、外観にリズムが生まれ、建物全体に軽快さが加わります。
また、屋根面にトップライトを設ければ、外から見たときにも構造に抜け感が生まれ、光の印象が加わることで柔らかい表情になります。
内外の視線の抜けも意識しながら、光と開口を戦略的に配置することが、陸屋根を“重く見せない”鍵です。
「実際におしゃれな陸屋根住宅ってどんなもの?」と気になる方のために、ここではセンスよく仕上がった実例を5つご紹介します。
シンプルモダンからナチュラル、和モダン、ラグジュアリーな屋上テラス付きまで、スタイルはさまざま。
写真がなくてもイメージが湧くよう、デザインの特徴と工夫されたポイントを詳しく解説します。
ご自身の住まいづくりの参考にぜひお役立てください。
陸屋根の直線的なフォルムを活かし、白とグレーのツートーンで構成されたシンプルモダンな住宅は、洗練された印象を与える代表例です。
外観はミニマルでありながら無機質になりすぎず、色の濃淡によって建物の陰影が引き立ちます。
軒を極力出さず、フラットな壁面に水平ラインのスリット窓を配置することで、軽やかさとシャープさが両立できます。
街並みに自然に溶け込みながらも、静かに存在感を放つスタイルです。
シンプルなだけに素材選びとバランス感覚が問われるデザインですが、陸屋根との相性は抜群で、都会的でスタイリッシュな住まいに仕上がります。
フラットな屋根形状に温もりを与えるデザインとして、木目外壁を取り入れたナチュラルテイストの住宅があります。
無垢材風の外壁材を縦や横に貼ることで、のっぺりとしがちな陸屋根の外観に自然なリズムが生まれます。
木目のあたたかさが加わることで、無機質な印象がやわらぎ、周囲の緑ともよくなじみます。
白やベージュなどのナチュラルカラーと組み合わせれば、さらに優しい雰囲気に。
陸屋根=冷たい印象という固定観念を払拭し、落ち着いた住まいを求める方にぴったりのデザインです。
自然素材風の外観は、経年による風合いも楽しめるのが魅力です。
陸屋根ならではの特徴を最大限に活かしたのが、屋上テラスを取り入れたラグジュアリーデザインです。
パラペットで囲ったフラットな屋根面をアウトドアリビングやバーベキュースペースとして活用すれば、リゾート感あふれる非日常空間が日常に加わります。
視線を遮る高さを確保すればプライバシーも守られ、昼は日光浴、夜は星空を眺める贅沢な時間を過ごせます。
外観としては屋上と一体化したボリューム感が重厚さとモダンさを演出し、暮らしの質を重視する人に選ばれている人気のスタイルです。
直線的で平面的になりがちな陸屋根住宅に動きを加える方法として、スキップフロア構成を取り入れた設計が注目されています。
床の高さに段差をつけることで、外観にも自然な立体感が生まれ、単調なフォルムを回避できます。
内部空間でも視線の変化による開放感が得られ、コンパクトながら広がりを感じる住まいに。
外観はボックスが重なり合うような印象になり、建築的な個性が際立ちます。
デザイン性と機能性を両立させたい方におすすめのアプローチで、限られた敷地を有効活用したい都市型住宅にも適しています。
平屋と陸屋根の組み合わせは、重心が低く安定感のあるシルエットをつくり出すため、和の要素と非常に親和性が高いです。
ここに木格子や漆喰風の外壁、自然石などを取り入れれば、現代的でありながらどこか懐かしさも感じさせる「和モダン住宅」が完成します。
軒を出さないことで直線の美しさが際立ち、シンプルながらも奥ゆかしさを感じさせるデザインに。
庭やアプローチとのバランスを重視すれば、自然と調和した穏やかな住環境が整います。
控えめながらも品格ある外観を求める方におすすめのスタイルです。
見た目のデザインだけでなく、長く美観を保つためには実用面の配慮も欠かせません。
特に陸屋根は防水や排水といった機能面での設計が重要です。
また、外壁材や屋根材の選定次第でメンテナンス性や耐久性も大きく変わります。
この章では、設計段階で注意しておくべきポイントを押さえ、機能と美観を両立させるためのコツを解説します。
陸屋根住宅を設計するうえで最も重要なのが、防水と排水の計画です。
フラットな屋根形状は雨水が滞留しやすいため、わずかな勾配やドレン(排水口)の設置が大切です。
水がたまりやすいと、劣化や雨漏りの原因になり、せっかくの美しい外観が短期間で損なわれてしまいます。
防水工法にはウレタン防水やシート防水などがあり、立ち上がり部分や接合部の処理も丁寧に行う必要があります。
また、ドレンの詰まりを防ぐ定期的な清掃も大切です。
おしゃれな外観を維持するには、見えない部分の施工品質とメンテナンス性が非常に大きなカギを握っています。
陸屋根住宅はデザイン性に目が行きがちですが、外壁材と屋根材の「メンテナンス性」もあらかじめ考慮しておくことが大切です。
例えば、ガルバリウム鋼板や高耐候塗料仕上げの外壁材は、色褪せや汚れに強く、美観を長く保つことができます。
屋根材についても、防水層の耐久性や更新のしやすさを重視した選定が重要です。
とくに陸屋根は上から見える面積も大きいため、劣化が進むと外観全体の印象にも影響を与えます。
美しさを維持するためには、コストパフォーマンスと保守のしやすさを両立した素材選びが求められます。
この記事のまとめ!
- 工夫次第でスタイリッシュな外観に
- 直線的なフォルムや素材のコントラストがポイント
- 防水・排水計画とメンテナンス性を考慮した素材選びが大切
- デザイン性と機能性の両立が重要
陸屋根住宅は、設計や素材の選び方次第で非常におしゃれな外観に仕上げることが可能です。
直線的なフォルムを活かし、色や質感にこだわることで、シンプルかつ洗練されたデザインが実現できます。
ただし、防水や排水の計画、メンテナンス性も同時に考慮することが、美観と機能を両立させるために大切です。
外装リフォームはクロスの張り替えのような工事とは違い、足場を設置した大掛かりな工事です。
そのため、リフォーム工事の中でも比較的高額な費用が発生する工事になります。
リフォーム費用を抑えるためには、以下のような方法があります。
- 複数業者から相見積もりを取得して価格を比較する
- 国や自治体の補助金・助成金制度を活用する
しかし、ひとくちに業者といっても無数に存在するため、どの業者を選べば良いのか迷っているという方も少なくありません。
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