外壁塗装は意味ない?メンテナンスの必要性をプロが解説!

外壁塗装は意味ない?メンテナンスの必要性をプロが解説!

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近年、外壁塗装について「意味がない」「不要では?」といった意見を見かけることがあります。

確かに、すぐに住まいに問題が発生しなければ、塗装の必要性を実感しにくいものです。

しかし、実際のところ外壁塗装をしないとどうなるのでしょうか?

本記事では、「外壁塗装は意味がないのか?」という疑問に対し、プロの視点からその必要性を詳しく解説していきます。

この記事の監修者

株式会社ライフ総建 取締役

佐藤 勇太

さとう ゆうた

プロフィール

塗装工事や屋根修理、防水工事をメインに東京都八王子市で外装リフォーム専門店を経営。地域に根付く専門店として3000棟以上の施工実績あり。

外壁塗装が意味ないと言われる理由

外壁塗装を「意味がない」と感じる人の多くは、日常生活において特に不便を感じていないことが理由として挙げられます。

また、使用している外壁素材によっては、メンテナンスが不要だと考える人もいます。

ここでは、そうした意見を詳しく見ていきましょう。

生活に不具合を感じてない

「今のところ外壁に大きな傷みもなく、普通に生活できているから塗装する必要はない」と考える人は少なくありません。

特に築10~15年程度の住宅では目に見える大きな劣化がなく、塗り替えの必要性を感じにくいでしょう。

しかし、外壁の劣化は内部で進行している可能性があります。

目に見えない微細なクラック(ひび割れ)やシーリングの劣化が進んでいる場合、気づいたときには雨漏りなどの被害に発展していることもあります。

雨漏りなど重大な欠陥が起きていない

外壁塗装の目的の一つは、外壁材の保護です。

しかし、雨漏りなどの目に見える被害がなければ、「今のままで問題ない」と考えるのも無理はありません。

ただし、塗装の劣化が進行すると、以下のようなリスクが高まります。

  • 外壁材が水分を吸収し張替が必要になる
  • 目に見えない場所で雨漏りが進行している
  • 結果、建物全体の耐久性が低下する

外壁塗装のメリットは、足場をかけてきちんと外壁全体のメンテナンスをできる点にあります。

ひび割れや剥がれ、欠損やシーリングの劣化など、建物の雨仕舞いをしっかりと元通りにするためには最重要なメンテナンスといえるでしょう。

塗り替えが必要ないサイディング素材を使用している

近年では、耐久性の高いサイディング外壁を使用している住宅も増えています。

例えば、樹脂サイディングなどは30年以上持つとされているため、塗り替えメンテナンスなどは必要ありません。

一方で、通常の窯業系サイディングは目地の劣化も進むほか、外壁材自体の紫外線劣化も進行するため塗り替えは必要になるでしょう。

外壁塗装は意味ないと放置した結果どうなる?

「外壁塗装は本当に必要なの?」と疑問に思い、メンテナンスを後回しにしてしまう人も少なくありません。

しかし、外壁塗装を長期間放置すると、住まいの外観が劣化するだけでなく、建物の耐久性にも深刻な影響を及ぼす可能性があります。

ここでは、外壁塗装を20年、30年と行わなかった場合にどのようなリスクが生じるのかを具体的に解説します。

塗装をしないことで発生するトラブルを知り、後悔しない選択をしましょう。

外壁塗装を20年してない場合

一般的な塗料の耐用年数は約10~15年とされています。

そのため、塗装を20年放置すると次のような現象が起こる可能性があります。

  • 外壁の色あせやチョーキング現象(表面の粉化)
  • ひび割れや剥がれの発生
  • 防水性能の低下による雨水の浸入

塗膜の劣化は当然のように起きますが、ポイントはひび割れや雨漏りの不具合がどうなるか?という点です。

20年程度であれば表層的な不具合にとどまるケースが多いものの、建物の施工をした業者の品質によっては雨漏りが起きてしまうことも珍しくはありません。

外壁塗装を30年してない場合

30年間塗装を行わなかった場合、外壁の劣化はさらに深刻になります。

具体的には以下のような問題が発生する可能性があります。

  • 外壁のひび割れが大きくなり雨漏りが発生
  • 建物の構造部分にまでダメージが及び修繕費が高額化
  • 断熱材も劣化し室内の温熱環境が悪化

30年メンテナンスせずに放置すると、雨漏りなどが起こりやすい傾向にあります。

特に窯業系サイディングの住宅などは、目地部分のコーキングは劣化し機能していないでしょう。

場合によっては外壁材の張り替えや下地の補修費が高額になることも多く、単なる『外壁の塗り替え』だけでは対処できなくなる場合が多いです。

本当に外壁塗装は意味ないのか?塗り替えメンテナンスの必要性について

「外壁塗装は不要では?」と考える人の中には、今のところ生活に支障がなく塗装を後回しにしているケースが多く見られます。

しかし、外壁塗装には単なる見た目の美しさを維持するだけでなく、防水性の向上やライフサイクルコスト(LCC)の削減といったメリットがあります。

ここでは、外壁塗装が果たす本当の役割について解説し、メンテナンスの必要性を再確認していきましょう。

美感性が向上する

外壁塗装を行うことで住宅の外観が美しくなり、新築時のような印象を取り戻せます。

紫外線や雨風の影響で色あせた外壁も、塗装によって鮮やかに蘇ります。

また、好みの色に変更することで住まいの雰囲気を一新することも可能です。

美観性の向上は単なる見た目の問題ではなく、快適な暮らしや資産価値維持にもつながる大切なポイントです。

防水性が向上する

外壁塗装の最大の目的の一つは、防水性を高めることです。

外壁は常に雨や湿気にさらされており、ひび割れやコーキング材などの劣化が進行して防水機能が低下します。

一方、定期的に塗装を施すことで外壁の防水機能を維持し、建物を雨水のダメージから守ることができます。

これにより、雨漏りのリスクを抑えて快適な住環境を維持できるということです。

ライフサイクルコスト(LCC)の低減

外壁塗装は一時的な費用がかかるものの、長期的に見ればコスト削減につながるメンテナンスです。

適切なタイミングで塗装を行うことで、外壁の劣化を抑えて大規模な補修工事を避けられます。

塗装を怠ると外壁材の交換や大掛かりな下地補修が必要になったり、結果的に高額な費用が発生する可能性があります。

計画的に塗装を行うことで、建物の寿命を延ばしトータルコストを抑えることができるため、長期的な視点でのメンテナンスが重要です。

まとめ

この記事のまとめ!

  • 外壁の劣化は目に見えない部分で進行している可能性がある
  • 適切なタイミングで塗装を行うことで将来的な修繕コストを削減できる
  • 塗装には美観性向上・防水性能向上といったメリットがある

外壁塗装の必要性は、住まいの環境や外壁材の種類によって異なります。

しかし、適切なメンテナンスを行うことで、より快適で安全な住まいを維持できるのは間違いありません。

今後の外壁塗装のタイミングを検討する際の参考にしてみてください。