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家の外壁は風雨や紫外線の影響を受け続けるため、定期的なメンテナンスが必要とされています。
しかし、外壁塗装が不要なサイディングや外壁材があるとすれば、メンテナンスの手間や費用を大幅に抑えることが可能です。
この記事では、外壁塗装が不要なサイディングの種類や、どのくらいの期間メンテナンスが不要なのかについて詳しく解説します。
さらに塗装不要の外壁材のメリット・デメリットについても触れますので、家の外壁選びの参考にしてください。

株式会社ライフ総建 取締役
佐藤 勇太
さとう ゆうた
塗装工事や屋根修理、防水工事をメインに東京都八王子市で外装リフォーム専門店を経営。地域に根付く専門店として3000棟以上の施工実績あり。
「外壁は定期的に塗装が必要」と言われていますが、中には塗装をせずに長持ちするサイディングも存在します。
最近では耐久性に優れた外壁材が登場し、メンテナンスの負担を軽減できる選択肢が増えてきました。
しかし、すべてのサイディングが塗装不要というわけではなく、種類によっては一定期間ごとに塗装が必要になるものもあります。
そこでこの章では、本当に外壁塗装が不要なサイディングがあるのか、またどのような条件でメンテナンスが必要になるのかを詳しく解説していきます。
窯業系サイディングは国内の住宅で最も普及している外壁材ですが、基本的に定期的な塗装メンテナンスが必要です。
表面の塗膜が紫外線の影響で劣化すると防水性が低下し、ひび割れや剥がれが発生するため、放置すると雨漏りの原因にもなります。
ただし、高耐久塗装が施された製品もあり、それらは通常より長持ちしますが、完全に塗装が不要ではありません。
メンテナンスの頻度を減らしたい場合は、より耐久性の高い外壁材の選択も検討することが重要です。
サイディングの塗装が必要になるタイミングは、外壁材の種類や気候条件によって異なります。
一般的な窯業系サイディングは10〜20年ごと、金属系サイディングは15〜20年ごとの塗装が推奨されています。
塗装を怠るとひび割れや防水性能の低下が起こり、補修費用が高額になる可能性があります。
外壁塗装を20〜30年放置すると、塗膜の劣化が進行しひび割れや剥がれが発生します。
その結果、雨水が浸入し、カビ・苔の発生、さらには構造材の腐食につながることもあります。
一方、適切な時期に塗装やコーキング打ち替えなどの補修を行うことで、外壁の寿命を延ばして修繕コストを抑えることができます。
30年以上塗装メンテナンスが不要な外壁材として注目されているのが「樹脂系サイディング」です。
樹脂素材は水を吸収しないため、塗装の劣化による防水性の低下がなく、紫外線や雨風にも強いため、長期間メンテナンス不要で使用できます。
また、軽量で耐震性にも優れ、アメリカやカナダでは広く普及しています。
初期費用はやや高めですが、長期的なメンテナンスコストを抑えたい人には最適な選択肢です。
サイディング以外にも、外壁塗装が不要な建材はいくつかあります。
例えば、タイルやレンガのようにもともと塗装を必要としない素材を使用した外壁は、長期間にわたってメンテナンスの手間を減らすことができます。
これらの外壁材は初期費用が高い傾向にありますが、塗り替えの必要がないため、結果的にランニングコストを抑えられるメリットがあります。
この章では、外壁塗装が不要なサイディング以外の外壁素材の種類や、それぞれの特徴・メリットを詳しく解説していきます。
外壁塗装が必要ない外壁材の種類として、レンガやタイル、樹脂サイディングが挙げられます。
ここでは、これらの素材の特徴について詳しく解説します。
レンガ
レンガ外壁は、高い耐久性とメンテナンスフリーの特徴を持つ外壁材です。
粘土を焼き固めたレンガは、紫外線や風雨の影響を受けにくく、塗装の必要がありません。
経年による色褪せが少なく、美観を長く維持できます。
また、断熱性や耐火性にも優れており、メンテナンスコストを抑えられる点も魅力です。
ただし、初期費用が高く施工の難易度も高いため、専門的な技術を持つ業者に依頼する必要があります。
タイル
タイル外壁は、焼き物のタイルを外壁に貼り付けたもので、非常に高い耐久性を誇ります。
表面が硬く紫外線や雨風による劣化がほとんどないので、塗装の必要がありません。
汚れにも強く、掃除だけで美観を維持できる点が魅力です。
タイル自体は半永久的に持ちますが、施工の質によって耐久性が変わるため、信頼できる業者の選定が重要です。
樹脂サイディング
樹脂サイディングはプラスチック素材を使用した外壁材で、塗装が不要な点が大きな特徴です。
素材自体に色が練り込まれているため、表面が劣化しても色褪せしにくく、メンテナンスの手間を大幅に削減できます。
また、水を吸収しないため腐食や凍害に強く、寒冷地にも適しています。
耐久性は30年以上と長く、軽量なため建物への負担も少ないのが利点です。
ただし、日本ではまだ普及率が低く、施工できる業者が限られている点には注意が必要です。
塗装不要の外壁材でも、汚れの蓄積には注意が必要です。
雨風や排気ガス、カビ・苔の影響で表面が汚れることがあり、そのまま放置すると美観を損なうだけでなく、劣化を早める原因になります。
特に日陰や湿気の多い場所では苔やカビが発生しやすいため、定期的な水洗いを行うと清潔な状態を保てます。
また、完全にメンテナンスフリーではないため、長期間安心して住むためには、定期的な点検と簡単な清掃を心がけることが大切です。
この記事のまとめ!
- 窯業系サイディングは基本的に塗装が必要。
- サイディングの塗装メンテナンス周期は一般的に10〜20年程度
- 樹脂サイディングは30年以上塗装不要
- サイディング以外にもレンガやタイル外壁も塗装不要で耐久性が高い
メンテナンスが不要だからといって完全に放置できるわけではなく、定期的な点検やクリーニングは必要になります。
長期的なコストを抑えつつ、美観を保ちたい方は、これらの外壁材を検討してみてはいかがでしょうか。