外壁塗装剥がれ補修をDIY!原因から手順まで詳しく解説

外壁塗装剥がれ補修をDIY!原因から手順まで詳しく解説

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「外壁の塗装が剥がれてきたけど、DIYで補修できるのかな?」

外壁の塗装は紫外線や雨風の影響で徐々に劣化し、ひび割れや剥がれが発生することがあります。

放置すると見た目が悪くなるだけでなく、外壁の防水性が低下し、建物内部へ雨水が浸入するリスクも高まります。

しかし、小規模な剥がれであれば自分でDIY補修することが可能です。

とはいえ、「どんな道具が必要?」「補修の手順は?」「DIYで補修できる範囲は?」と、具体的な方法が分からず不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、外壁塗装が剥がれる原因からDIYでの補修方法、作業時の注意点まで詳しく解説します。

また、DIYと業者依頼の違いや、それぞれのメリット・デメリットについても触れているので、どの方法が最適か判断する際の参考にしてください。

外壁の剥がれを自分で補修して、住まいの美観と耐久性を守りましょう!

この記事の監修者

株式会社ライフ総建 取締役

佐藤 勇太

さとう ゆうた

プロフィール

塗装工事や屋根修理、防水工事をメインに東京都八王子市で外装リフォーム専門店を経営。地域に根付く専門店として3000棟以上の施工実績あり。

外壁塗装剥がれ補修をDIY!剥がれが起きる原因は何?

外壁塗装が剥がれてしまうと見た目が悪くなるだけでなく、建物の耐久性や防水性にも影響を与えます。

放置すると外壁材の劣化が進み、大掛かりな補修が必要になることもあるので注意しなければなりません。

では、そもそもなぜ外壁塗装は剥がれてしまうのでしょうか?

剥がれの原因を知ることで、適切な補修方法を選ぶことができます。

この章では、経年劣化によるものと施工不良によるものという2つの主要な原因について詳しく解説します。

経年劣化によるもの

外壁塗装は、紫外線・雨風・温度変化などの自然環境にさらされ続けることで徐々に劣化していきます。

特に紫外線による塗膜の劣化は顕著で、色褪せやひび割れが発生しやすくなります。

また、雨水や湿気の影響で塗膜の密着力が低下し剥がれが生じることもあります。

さらに気温の変化により塗膜が膨張・収縮を繰り返すことで、ひび割れが拡大することもあります。

一般的な目安として塗装の耐用年数は10〜15年とされており、この期間を超えると剥がれが起こりやすくなります。

施工不良によるもの

適切な施工がされていない場合、塗装の耐久性が大幅に低下し早期に剥がれが発生することがあります。

例えば、下地処理が不十分で汚れや旧塗膜をしっかり除去せずに塗装すると、塗料がうまく密着せず、すぐに剥がれてしまいます。

また、塗料の選定ミスや塗膜の厚さ不足も原因の一つです。

特に適した下塗り材を使用せずに塗装した場合や塗布回数が少ない場合は、塗膜の密着力が弱くなり、数年以内に剥がれることがあります。

外壁塗装剥がれ補修をDIY!準備する道具と手順

外壁塗装の剥がれをDIYで補修するには、正しい手順と適切な道具が必要です。

道具を揃えずに作業を始めると仕上がりが悪くなったり、補修した部分がすぐに剥がれてしまったりすることもあります。

また、外壁の素材(サイディングやモルタル)によって補修方法が異なるため、それぞれに適した手順を把握することが大切です。

この章では、DIY補修に必要な道具や材料、補修の具体的な手順を詳しく解説します。

必要な道具

外壁塗装の剥がれをDIYで補修するためには、適切な道具を揃えることが重要です。

剥がれた塗膜の除去には「スクレーパー」や「ワイヤーブラシ」を使用し、表面を滑らかにするために「サンドペーパー」が必要です。

下地処理には「シーラー(下地剤)」を塗布し、ひび割れや凹凸の補修には「補修用パテ」を活用します。

塗装作業には「ローラー」や「ハケ」、適切な「外壁用塗料」を用意しましょう。

作業時の安全のために「マスク」や「手袋」も忘れずに準備してください。

外壁の剥がれを応急処置する手順

DIYでの応急処置は、外壁の正常な部位への影響を最小限に抑えて補修しましょう。

まず、「スクレーパー」で浮いた塗膜を丁寧に剥がし、「ワイヤーブラシ」や「サンドペーパー」で表面を滑らかにします。

次に、下地を安定させるためにシーラーを塗布し、必要に応じて「補修用パテ」で小さなひび割れを埋めます。

乾燥後、塗装を2回行い、しっかりと乾燥させて仕上げます。

あくまで一時的な処置のため、広範囲に剥がれがある場合は専門業者への相談も検討しましょう。

サイディング外壁の剥がれをDIY補修するポイント

サイディングの外壁を補修する際には、目地部分に影響がないかチェックしてください。

目地部分にも影響がある場合、既存の目地をカッターで除去し、変成シリコンコーキングを用いて打ち替え作業を行いましょう。

充分に乾燥するためには1日以上の乾燥期間をもうける必要があります。

なお、目地部分に影響がない場合については、塗膜のハガレを除去した後、適切な塗装処理を行うことで綺麗に仕上げることができます。

モルタル外壁の剥がれをDIY補修するポイント

モルタル外壁の場合、下地のモルタルが浮いていないかチェックしましょう。

モルタル部分にも浮きが生じているなら、浮いている部分を全て除去した後、カチオン系のモルタル材で欠損部分を埋めてください。

乾燥するには数日おく必要があるので、充分に乾燥期間をもうけた後、塗装作業に移りましょう。

なお、軽微なひび割れ補修については、微弾性フィラーまたはウレタン系のコーキング材、または外壁下地用のボンドコークなどを使用するのがおすすめです。

プロに外壁剥がれの補修を依頼した場合の費用について

DIYで対応できない広範囲の剥がれや劣化が進行している場合は、プロに依頼するのが賢明です。

部分的な補修なら3〜10万円程度で済むことが多いですが、広範囲の補修になると15〜30万円程度かかります。

さらに、外壁全体の塗り直しが必要な場合は60〜100万円になることもあります。

プロに依頼するメリットは、仕上がりの美しさや耐久性の向上だけでなく、剥がれの根本原因を解決できる点にあります。

業者選びでは、施工実績や保証内容をしっかり確認しましょう。

外壁塗装剥がれ補修をDIYする際の注意点

「とりあえず手軽に塗装すればOK」と思ってDIY補修をすると、思わぬ失敗を招くことがあります。

特に、補修方法を誤るとすぐに剥がれが再発したり、補修部分が目立ってしまったりすることもあるので注意しましょう。

例えば、スプレー塗料やタッチアップペンは一見便利に思えますが、外壁補修には不向きです。

また、DIYで補修できる範囲には限界があり、広範囲に塗膜が剥がれている場合はプロに依頼するのが賢明です。

この章では、DIYで補修する際の具体的な注意点を解説し、失敗しないためのポイントを紹介します。

外壁塗装の補修でスプレーは使用しない

スプレー塗料は手軽に使えるので外壁補修に適しているように思えますが、実際にはムラになりやすく、耐久性も低いためおすすめできません。

スプレーは塗膜が薄くなりがちで均一に塗るのが難しく、雨風や紫外線による劣化が早まります。

また、周囲に塗料が飛び散るため、他の部分を汚す可能性もあります。

その他にも、色むらや密着不良によるハガレの再発が起きるので、長持ちする仕上がりを求めるならスプレーは避けましょう。

ペンキの剥がれの補修でタッチアップペンは使用しない

タッチアップペンは、家具や室内の小さなキズ補修には便利ですが、外壁の塗装補修には向いていません。

外壁は広範囲に塗膜が形成されるため、タッチアップペンでは色の違いや塗膜の厚みの差が目立ち、仕上がりが不自然になりがちです。

また、耐候性のある塗料と比べると、タッチアップペンの塗料は紫外線に弱く耐久性が低く、短期間で劣化する可能性があります。

外壁の剥がれを補修する場合は外壁専用の塗料を使い、適切な道具で均一に塗装しましょう。

外壁補修をパテでDIYできる範囲について

パテを使ったDIY補修は小規模なひび割れや塗膜の浮き、剥がれた部分の埋め戻しには有効です。

特にモルタル外壁のクラック補修では、パテを使用することでひび割れの進行を防ぐことができます。

ただし、補修可能なのは小さな傷や部分的な剥がれに限られ、大きな剥がれや深いクラックには適していません。

また、パテは適切に乾燥させた後、シーラーや塗料を塗らないとすぐに劣化するため、仕上げの工程までしっかり行うことが重要です。

塗装が広範囲にパリパリ剥がれる時の補修はプロに任せる

外壁塗装が広範囲にパリパリと剥がれている場合は、DIYでの補修が難しくプロに依頼するのが適切です。

広範囲の剥がれは、下地の劣化や塗膜の密着不良が進んでいる可能性が高く、単なる上塗りではすぐに再剥離することがあります。

また、DIYでは作業時間や仕上がりの品質に限界があり、長持ちする補修を行うのが難しくなります。

プロに依頼することで、適切な下地処理と高品質な塗装が施され、耐久性と美観を長期間維持することができます。

まとめ

この記事のまとめ!

  • 小さな剥がれならDIYで補修可能
  • 必ず適切な道具と手順で補修を行う
  • 広範囲の剥がれや下地の劣化がある場合はプロに依頼する

外壁の剥がれを放置すると、建物の劣化が進んでしまうため、早めに対応することが大切です。

DIYでできる範囲の補修を適切に行い、美しく耐久性のある外壁を維持しましょう!