無塗装サイディングとは?メリットデメリットを徹底解説!

無塗装サイディングとは?メリットデメリットを徹底解説!

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外壁の仕上げ材として一般的な「サイディング」には、工場で塗装された製品(塗装済み)と、現場で仕上げを行う前提の「無塗装」タイプがあります。

この記事では、無塗装サイディングとは何かを基本から解説し、メリット・デメリット、実際に選ばれている製品まで詳しくご紹介します。

外壁の仕上げにこだわりたい方、自分で塗装したい方、費用を抑えつつもデザイン性を求めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の監修者

株式会社ライフ総建 取締役

佐藤 勇太

さとう ゆうた

プロフィール

塗装工事や屋根修理、防水工事をメインに東京都八王子市で外装リフォーム専門店を経営。地域に根付く専門店として3000棟以上の施工実績あり。

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無塗装サイディングとは?

無塗装サイディングとは、表面に塗装が施されていない、あるいは最小限のプライマー処理のみが施されたサイディングボードのことです。

出荷時にはまだ最終的な色や質感が決まっておらず、施工現場で仕上げ塗装を施すことで完成となるのが特徴です。

通常、一般住宅に使用されるサイディング材の多くは「塗装済みサイディング」と呼ばれ、工場で仕上げ塗装が完了しており、そのまま施工するだけで美観が保たれます。

一方、無塗装サイディングは「下地材」としての性格が強く、外壁塗装工事が別途必要となります。

この無塗装サイディングは、建築の自由度を高めたい設計者や、仕上げ材にこだわりたい施主にとって魅力的といえます。

左官仕上げやジョリパット、吹き付け塗装などとの併用を考えている場合、無塗装サイディングがベース材として使用されることもあります。

無塗装サイディングを選ぶメリット

無塗装サイディングには、外壁を自由にデザインしたい方やコストを調整したい方にとって、大きなメリットがあります。

仕上げ塗装を自分で選べる自由度や予算配分を柔軟に考えられる点など、魅力的な特徴が多数あります。

ここでは、無塗装サイディングを選ぶことで得られる具体的な利点について解説していきます。

自由に塗装できる

無塗装サイディングの最大の魅力は、外壁の仕上げを自由にデザインできる点です。

工場であらかじめ色や質感が決められている塗装済みサイディングとは異なり、無塗装タイプは建物の完成時に好みの塗料や仕上げ方法を選ぶことができます。

ジョリパットや吹き付け塗装、左官仕上げなど、多彩な表現が可能なため、外観に強いこだわりを持つ方や設計の自由度を高めたい建築士にとって最適な方法です。

初期コストを抑えやすい

無塗装サイディングは、工場での塗装工程が省かれているため、製品自体の単価が塗装済みよりも安価に設定されていることが多く、初期費用の削減につながります。

施工後に塗装を行う必要があるため、最終的なトータルコストは施工方法や使用塗料によって変動しますが、建築時の費用を一時的に抑えたいケースには有効です。

例えば、建築資金を他の設備や内装に充てたい場合、一時的に無塗装のまま施工しておき、後から仕上げるという柔軟な資金計画も可能です。

また、塗装工事をDIYで行う場合はさらにコストを削減できる可能性もあります。

初期コストの調整がしやすい点は、予算に制限がある住宅計画にとって大きなメリットです。

無塗装サイディングのデメリット

無塗装サイディングには自由度というメリットがある一方で、施工手順や仕上がりに関していくつかの注意点もあります。

特に施工期間の延長や、塗装の仕上がりに左右されるデザイン性など、事前に理解しておくべきデメリットも存在します。

後悔しない選択のために、無塗装サイディングのリスクや制約をしっかり確認しておきましょう。

施工期間が長くなる

無塗装サイディングは、現場で仕上げ塗装を行う必要があるため、塗装済みサイディングに比べてどうしても施工期間が長くなります。

通常、工場塗装済みの製品であれば施工後すぐに外壁が完成しますが、無塗装品では塗装作業が別途必要になるため、工程が増える分だけ日数もかかります。

さらに外壁塗装は天候の影響を受けやすく、雨や湿度の高い日が続けばスケジュール通りに作業が進まないことも珍しくありません。

そのため、引き渡し日が遅れる可能性があり、住宅建築全体のスケジュールに余裕を持たせておくことが重要です。

特に短期間での完成を求める場合には、無塗装サイディングの導入は慎重に検討すべきでしょう。

デザインの自由度が低い

無塗装サイディングは一見「自由に仕上げられる」と思われがちですが、実際にはデザイン面での表現力が限定されることがあります。

というのも、一般的な塗装済み窯業系サイディングには、工場で精密な金型やインクジェット印刷技術を用いてタイル調・石積み調・木目調といった多彩な意匠が再現されています。

凹凸や陰影のついた立体的なデザインがあらかじめ施されているため、貼るだけで高級感のある外観に仕上がります。

一方、無塗装サイディングは平滑な下地が基本となるため、後から塗装しても模様やテクスチャを立体的に再現することは難しく、どうしても表現の幅が狭くなります。

凝ったデザインやリアルな質感を求める場合は、塗装済み製品の方が適しているといえるでしょう。

無塗装サイディングのおすすめ製品

無塗装サイディングは、メーカーごとに製品の特性や対応可能な仕上げ方法が異なります。

品質や施工性の面で安心できる製品を選ぶことは、理想の外観づくりに欠かせません。

ここでは、無塗装サイディングの中でも特に評価が高く、さまざまな施工方法に対応できるおすすめ製品を厳選してご紹介します。

ケイミュー「エクセレージ14」

ケイミューの「エクセレージ14」は、無塗装品としても供給可能な窯業系サイディングの代表格です。

厚さ14mmで、下地としての強度や寸法安定性に優れています。

塗装を想定ており、吹き付け仕上げやジョリパットとの併用もスムーズです。

耐火・耐震性能もしっかり確保されており、戸建て住宅から商業建築まで幅広く使われています。

ニチハ「モエンサイディング」

ニチハの「モエンサイディング」は、下地用途にも対応した窯業系サイディングで、プライマー処理が施された無塗装品のラインナップがあります。

無塗装状態でも品質が安定しており、耐候性・寸法精度に優れているため、仕上げ塗装の下地として高い評価を受けています。

高級仕上げや店舗デザインでも採用実績があり、塗装の発色性も良好です。

東レ「フラットタイプ」

東レ建材の「フラットタイプ」無塗装サイディングは、非常にシンプルで凹凸の少ない下地ボードです。

塗り壁風の仕上げや吹き付け施工との相性が抜群で、意匠性の高い外壁づくりに適しています。

軽量かつ高強度の繊維補強セメント板を基材としており、施工性や耐久性も申し分ありません。

モダンでシンプルな住宅を目指す方におすすめの製品です。

まとめ:無塗装サイディングで外壁仕上げの自由度を高めよう

この記事のまとめ!

  • 30坪の屋根葺き替え費用は120万~250万円程度
  • 屋根材によって費用やメンテナンス頻度が異なる
  • 信頼できる業者選びが大切
  • 見積もりは複数社から取得して比較することが重要
  • 助成金や補助金を活用してコストを抑える方法もある

無塗装サイディングは、仕上げの自由度を高められる一方で、施工手間や管理面では一定の注意が必要です。

設計や意匠にこだわりたい方、オリジナリティある外観を実現したい方には大きなメリットがあるでしょう。

ただし、選ぶ際には製品特性や施工のタイミング、塗装の技術などを総合的に判断することが大切です。

信頼できるメーカー製品を選び、施工体制を整えておけば、より理想的な外壁が実現できます。

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