この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
外壁のコーキング材(シーリング材)は、建物の防水性や耐久性を保つために欠かせない存在です。
中でも「オートンサイディングシーラント」は、プロの施工業者から高い評価を得ている高性能な製品です。
本記事では、「オートンサイディングシーラント」とは何か、その特徴やメリット、価格相場、使用時の注意点まで詳しく解説します。
外壁の補修やメンテナンスを検討している方、長持ちするシーリング材をお探しの方は、ぜひ最後までご覧ください。

株式会社ライフ総建 取締役
佐藤 勇太
さとう ゆうた
塗装工事や屋根修理、防水工事をメインに東京都八王子市で外装リフォーム専門店を経営。地域に根付く専門店として3000棟以上の施工実績あり。
「オートンサイディングシーラント」とは、オート化学工業株式会社が販売している変成シリコーン系の外壁用シーリング材です。
主に、窯業系サイディングボードの目地やサッシ周りに使用されており、戸建て住宅の新築やリフォーム、打ち替え工事で幅広く使われています。
この製品は、耐候性・密着性・施工性のバランスが非常によく、長期間にわたって外壁の劣化を防止する役割を果たす製品としてプロの現場でも多く採用されています。
オートンサイディングシーラントと並んで有名なのが、同じくオート化学工業のオートンイクシードです。
両者の大きな違いは、耐久性能と価格帯です。
比較項目 | オートンサイディングシーラント | オートンイクシード |
耐久年数 | 約10〜15年 | 約20〜30年 |
材質 | 変成シリコーン系 | 高耐久変成シリコーン(LSポリマー) |
価格帯 | 中価格帯 | 高価格帯 |
用途 | 一般的なサイディング住宅向け | ハイグレードな長期メンテナンス住宅向け |
オートンイクシードは超高耐久仕様で、長期的なメンテナンスフリーを重視する方向け。
一方、オートンサイディングシーラントはコストと性能のバランスが良く、一般住宅での使用に適していると言えるでしょう。
オートンサイディングシーラントは、多くのプロの現場で採用されている高性能なコーキング材です。
その人気の背景には、耐久性や美観、施工性において他の製品にはない明確な強みがあります。
ここでは、オートンサイディングシーラントが選ばれる具体的な理由を3つの視点からわかりやすくご紹介します。
オートンサイディングシーラントは、10〜15年とされる優れた耐用年数を誇る高性能シーリング材です。
従来のウレタン系やアクリル系と比較して劣化しにくく、ひび割れや硬化が起こりにくいため、目地の防水性を長期間維持できます。
頻繁な打ち替えの必要がない分、将来的なメンテナンス費用を抑えることができる点も大きな魅力です。
戸建て住宅を長く美しく保つために、信頼性の高いコーキング材を選びたい方に最適な製品と言えるでしょう。
オートンサイディングシーラントには、オート化学工業独自の成分である「CRオリゴマー」が配合されています。
これにより、表面に汚れが付着しにくく、外壁の黒ずみや変色を長期間にわたり防ぐことができます。
特に白系や淡色系の外壁では、目地部分の汚れが目立ちやすいため、この「汚れにくさ」は外観の美しさを保つうえで大きなメリットです。
防水性と同時に美観も重視する方にとって、CRオリゴマー配合は安心して選べるポイントです。
外壁の目地部分が外壁材の色と調和していないと、全体のデザインバランスが崩れて見えてしまいます。
オートンサイディングシーラントは、標準色だけで20色以上を展開しており、窯業系サイディングやアルミサッシなど、さまざまな外装材と自然に馴染むカラーを選ぶことが可能です。
色選びの自由度が高いことで、デザイン性と機能性の両立が図れる点が大きな強みです。
性能がいくら優れていても、予算とのバランスが取れていなければ理想の外壁リフォームは実現しません。
オートンサイディングシーラントは、長寿命かつ施工性にも優れる一方で、コスト面でも多くのユーザーにとって現実的な選択肢となっています。
ここでは、材料費や施工費の目安を具体的に解説し、費用感をつかんでいただけるようにまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
オートンサイディングシーラントの材料費は、1本あたりおおよそ900円〜1,200円程度が相場です。
1本で施工できる目安は、目地幅10mm×深さ10mmの場合で約6〜7m程度。
使用本数は住宅の規模や目地の本数によって変動しますが、一般的な戸建て住宅では40〜80本程度使用されるケースが多く、材料費の総額は3万6千円〜9万6千円前後になることもあります。
DIYで施工する場合の予算感として参考にできますし、業者に依頼する場合もこの材料費は見積もりに含まれます。
プロにオートンサイディングシーラントの施工を依頼する場合、施工方法によって単価が異なります。
古いシーリングをすべて撤去して打ち直す「打ち替え工法」は、1mあたり1,000〜1,500円が相場です。
一方、既存の上から充填する「増し打ち工法」では、900〜1200円程度と比較的安価に施工できます。
なお、使用する材料や建物の形状、足場の有無によっても費用は変動するため、具体的な金額を知りたい場合は現地調査後の見積もりが必要になります。
外壁の美しさを左右するのは、素材だけでなく「色の調和」も重要な要素です。
オートンサイディングシーラントは、豊富なカラーバリエーションを持ち、外壁材との色合わせもスムーズに行えます。
この章では、色選びで失敗しないための方法や、便利な対応色検索ツールの使い方についてご紹介します。
オートンサイディングシーラントの色選びで失敗しないためには、「標準色見本帳」を使った確認が効果的です。
この見本帳には、製品ごとのカラーサンプルが掲載されており、実際の色味を目で見て確認できます。
印刷されたカタログよりも正確な色再現がされているため、外壁材との相性を事前にしっかり確認したい方におすすめです。
オート化学工業の公式サイトでは、外壁材に対応したシーリング材の色を簡単に調べられる「オートンサイディングシーラント対応色検索」が提供されています。
外壁材メーカー・商品名・色名を選択すると、それに適合するオートンサイディングシーラントの色番が一覧で表示されます。
このツールを使えば、目地の色が浮いてしまう心配を避けられ、デザインの統一感も保てます。
業者選定前に色を決めておきたい方や、DIYを検討している方にも便利な機能です。
高性能なシーリング材であっても、正しい使い方をしなければその効果を十分に発揮できません。
特にオートンサイディングシーラントは、性能が高いぶん、施工手順や条件を守ることが大切です。
この章では、施工時に注意すべきポイントや、よくある失敗を防ぐための具体的な対策について詳しく解説します。
オートンサイディングシーラントを施工する際は、専用プライマーの使用が必須です。
プライマーは、シーリング材と下地との密着性を高める役割を担っており、これを省略すると剥離や水の侵入といった不具合の原因になります。
特に経年劣化した外壁や吸水性のある下地では、プライマーの効果が非常に重要です。
見た目には問題なく見えても、内部から劣化が進むリスクがあるため、施工時にはプライマーを確実に塗布することが大切です。
シーリング材は、施工直後から徐々に硬化が進みますが、完全に硬化するまでには数日を要します。
乾燥期間中に雨水がかかると、表面のしわや白濁、密着不良が生じる恐れがあります。
天候の影響を受けやすいため、施工のタイミングや養生期間を考慮し、硬化時間をしっかり守ることが長持ちのポイントです。
オートンサイディングシーラントは多くの塗料と相性が良いとされていますが、すべての塗料に対応しているわけではありません。
使用する塗料によっては、ひび割れ・はじき・密着不良などの不具合が起こる可能性があります。
特にフッ素系や無機系など高性能塗料を使用する場合は注意が必要です。
塗装を前提に使用する際は、必ずオート化学工業の技術資料やメーカーへの問い合わせで適合性を確認してから施工を行いましょう。
この記事のまとめ!
- 耐候性・密着性に優れた外壁用の高性能シーリング材
- 10年以上の耐用年数と汚れにくい成分配合で長期間美観を保てる
- 色の種類が豊富で外壁材と自然に馴染むカラー選びが可能
- 使用時はプライマーの塗布や硬化時間の管理や塗装の適合確認が大切
オートンサイディングシーラントは、耐久性・防汚性・色の豊富さを兼ね備えた高性能な外壁用シーリング材です。
適切な施工を行えば、10年以上にわたり外壁の美観と防水性を維持できます。
価格も手頃で、プロだけでなくDIYでも扱いやすい点も魅力です。