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近年、住宅の外壁材として人気が高まっている「金属サイディング」。
特にガルバリウム鋼板製のものは軽量で耐久性が高く、メンテナンスの手間が少ないことから多くの人に選ばれています。
しかし、実際に導入した人の中には「こんなはずじゃなかった…」と後悔するケースもあります。
金属サイディングにはデメリットがあり、それを十分に理解しないまま施工すると住んでから後悔する可能性があります。
そこで本記事では、金属サイディングのデメリットを詳しく解説し、後悔しないための対策を徹底的に紹介します。
これから外壁リフォームや新築を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

株式会社ライフ総建 取締役
佐藤 勇太
さとう ゆうた
塗装工事や屋根修理、防水工事をメインに東京都八王子市で外装リフォーム専門店を経営。地域に根付く専門店として3000棟以上の施工実績あり。
金属サイディングは、その耐久性やメンテナンスのしやすさから多くの住宅で採用されています。
しかし、実際に施工してみると「思ったより寒い」「雨音がうるさい」「傷がつきやすい」といった問題に直面し、後悔するケースも少なくありません。
この章では、金属サイディングのデメリットを詳しく解説し、どのような点で後悔する可能性があるのかを見ていきます。
事前にデメリットを理解しておくことで、適切な対策を講じることができるため、外壁選びの参考にしてください。
金属サイディングは熱伝導率が高く、外気温の影響を受けやすいという性質があります。
そのため、冬場は外壁が冷え切り、室内の温度も下がりやすくなることがあります。
特に断熱材が十分に入っていない場合や外壁の厚みが薄い場合は、冷気が直接室内に伝わるため、寒さを強く感じることがあります。
また、暖房を使用しても外壁から熱が逃げやすく、エネルギー効率が悪化することも後悔の原因となります。
金属には電波を反射する性質があるため、金属サイディングを採用した住宅ではスマホやWi-Fiの電波が届きにくくなることがあります。
特に外壁だけでなく屋根にも金属を使用している場合や、窓が少ない構造の家では電波が室内に入りにくく、インターネットの通信速度が低下するケースもあります。
また、リビングなどの広い空間では問題なくても、部屋の奥まった場所や2階の一部で電波が弱くなるといった問題が発生する場合もあります。
金属サイディングは、窯業系サイディングやモルタルと比べて材料費が高くなる場合があります。
高耐久塗装のガルバリウム鋼板やアルミ製のサイディングは耐久性に優れている反面、初期費用が高額になりやすい場合があります。
また、金属サイディングは施工の際に専門的な技術が必要になるため、工事費が高くなることもあります。
そのため、予算を考えずに導入すると、思った以上に費用がかかり後悔するケースがあります。
金属サイディングは硬質な素材であるため、雨が当たると「バタバタ」「カンカン」といった金属特有の音が響きやすくなります。
特に屋根に近い2階の部屋では雨音がダイレクトに聞こえてしまい、夜に眠れないと感じることがあります。
また、風が強い日に横殴りの雨が降ると、雨粒が外壁に当たる音が増幅されて騒音として気になることもあります。
通常の外壁材では気にならなかった音が、金属サイディングに変えたことで想定以上に大きく感じるケースもあるため、注意が必要です。
金属サイディングは耐久性が高いものの、衝撃による凹みや傷がつきやすいという特性があります。
例えば、台風時の飛来物など、物的な物の接触によって外壁がへこむことがあります。
また、雹(ひょう)が降った際に小さなへこみが多数できてしまい、外観が損なわれるというケースもあります。
窯業系サイディングなどと比べると、衝撃への耐性が低いため、何かがぶつかった際に目立ちやすいことが後悔する原因となります。
金属サイディングの中でもガルバリウム鋼板は比較的サビに強いとされていますが、完全にサビないわけではありません。
特に外壁に傷がついたり、カット部分が露出していたりすると、そこから錆が発生するリスクがあります。
また、海沿いの地域では塩害の影響を受けやすく、通常よりも早くサビが発生することがあります。
さらに雨水が溜まりやすい箇所や、金属同士が接触する部分では腐食が進行しやすいため、定期的な点検を怠ると気づいたときには大きなダメージになっていることもあります。
金属サイディングにはいくつかのデメリットがありますが、適切な対策を取れば、それらの問題を大幅に軽減することが可能です。
例えば、断熱性の低さには断熱材の選定、雨音の響きやすさには施工方法の工夫、サビのリスクには高品質な塗装の選択など、事前に対策を知っておくことで後悔を防ぐことができます。
この章では、金属サイディングで後悔しないために押さえておきたいポイントを具体的に解説します。
適切な製品選びと施工を行えば、快適で長持ちする外壁を実現できるので、ぜひチェックしてください。
金属サイディングのデメリットである寒さや雨音の問題は、断熱材の有無によって大きく変わります。
断熱材が一体型になっている製品を選べば、外気の影響を軽減して室内の温度を安定させることができます。
また、断熱材は防音効果もあるため、雨音の軽減にも有効です。
その他にも、外壁の下地に遮音シートや断熱材を追加することで、快適な住環境を作ることができます。
金属サイディングを選ぶ際は、断熱材の仕様を必ず確認することが重要です。
金属サイディングのサビや色あせを防ぐためには、塗装の品質が重要です。
例えば、フッ素塗装が施されたガルバリウム鋼板は、一般的な塗装よりも耐久性が高く長期間美観を維持できます。
また、塩害地域では高耐候塗装を選ぶことで、サビのリスクを低減できます。
低品質な製品を選んでしまうと、数年で色あせやサビが発生することもあるため、保証期間や塗装のグレードをしっかり確認することが大切です。
金属サイディングは適切な施工がされていないと、雨漏りや歪みの原因になりやすいため、経験豊富な業者に依頼することが重要です。
特に目地処理や固定方法を誤ると、外壁が浮いてしまったり耐久性が低下するリスクがあります。
施工実績が豊富な業者は、下地の調整や断熱材の施工にも詳しく、さまざまな問題を最小限に抑える工夫ができるため、後悔を防げます。
業者選びの際は、口コミや過去の施工事例を確認することが大切です。
この記事のまとめ!
- 断熱材一体型の製品を選ぶ
- 高品質な塗装が施されたものを選ぶ
- 施工業者の選定を慎重に行う
金属サイディングには多くのメリットがありますが、断熱性の低さや雨音、電波干渉などのデメリットを理解し、適切な対策を講じることが重要です。
しっかりと情報を収集し、自分の住環境に合った金属サイディングを選べば、快適でメンテナンスの手間が少ない理想の外壁を実現できます。