スレート屋根のアスベスト撤去費用はいくら?相場から節約術まで徹底解説!

スレート屋根のアスベスト撤去費用はいくら?相場から節約術まで徹底解説!

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スレート屋根は、耐久性が高く比較的安価で施工できるため、長年にわたり多くの家庭で採用されてきました。

しかし、1970年代から1990年代にかけて使用されたスレート屋根には、アスベストが含まれていることがあり、現在ではその危険性が深刻に認識されています。

アスベストは健康に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、屋根の改修や撤去を考える際には慎重な対応が必要です。

この記事では、スレート屋根に含まれるアスベストを安全に撤去するためにかかる費用や、作業の流れ、費用を抑えるためのポイントについて詳しく解説します。

アスベストの撤去を予定している方や、すでにその必要性を感じている方にとって役立つ情報を提供しますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の監修者

株式会社ライフ総建 取締役

佐藤 勇太

さとう ゆうた

プロフィール

塗装工事や屋根修理、防水工事をメインに東京都八王子市で外装リフォーム専門店を経営。地域に根付く専門店として3000棟以上の施工実績あり。

スレート屋根のアスベスト撤去費用が高い理由

スレート屋根に含まれるアスベストの撤去は単純な解体作業にとどまらず、特別な安全対策や処理が必要となるため、一般的な屋根修理と比べて費用が高くなります。

アスベストを取り扱うための手続きや方法には厳しい規制があり、そのための準備や作業手順には時間とコストがかかります。

この章では、なぜアスベスト撤去費用が高額になるのか?具体的な理由について詳しく解説します。

事前調査をする必要がある

スレート屋根にアスベストが含まれているかどうかを確認するための事前調査は、アスベスト撤去作業の安全を確保するために非常に重要です。

特に2022年に改正された法改正により、アスベストを取り扱う解体工事や改修工事の事前調査が義務化されました。

これにより、アスベストの有無を正確に確認せずに作業を開始することはできなくなり、専門の調査機関による確認が必須となっています。

スレート屋根の解体方法は手間がかかる

アスベストを含むスレート屋根の解体は、通常の屋根材の撤去作業よりもはるかに手間がかかります。

アスベストは粉塵として飛散しやすく健康リスクを伴うため、作業員は専用の防護服や呼吸器を着用し、安全な環境で作業を進める必要があります。

また、飛散防止のために周囲の養生を行い、解体後の清掃も徹底しなければなりません。

このような追加的な手間が費用を押し上げる要因となります。

通常とは異なる特殊な処分方法のため

アスベストを含む廃棄物の処分には、通常のゴミと異なり特殊な方法が求められます。

アスベストは人体に有害であるため、廃棄物は適切な処理施設に運ばれ厳格な基準で処理されます。

この処分方法には専用の車両や廃棄物処理施設の利用が必要となり、通常の廃棄物よりも費用が高くなることが一般的です。

安全な処分を確実に行うため、この特殊な処理費用が撤去費用に加算されます。

アスベスト入りスレート屋根の撤去方法の手順

アスベストを含むスレート屋根を撤去する際の基本的な流れは以下の通りです。

  • 事前調査:アスベスト含有の有無を確認し撤去計画を立てます。
  • 安全対策:周囲の養生を行います。
  • 屋根の解体:慎重にスレート屋根を取り外し、アスベスト粉塵の飛散を防ぎながら作業します。
  • 廃棄物の処理:アスベストを含む廃棄物は適切な方法で処分します。

この手順はすべて安全を最優先に進められる必要があるため、作業の時間や費用がかさみます。

アスベスト入りスレート屋根の見分け方

アスベスト入りのスレート屋根を見分けるには、以下のようにいくつかの方法があります。

築年数・製造の年代

アスベストを使用していたのは、1970年代から1990年代初頭までの間が多いです。

特に、1970年代から1980年代にかけてのスレート屋根にはアスベストが多く含まれていました。

そのため、家の築年数がこの時期に当たる場合、アスベストが含まれている可能性が高いです。

商品名・品番

スレート屋根の製品名や品番を確認することでも、アスベストの有無を判別できます。

メーカー名や製品番号から、使用されている素材や年式を確認することが可能です。

石綿(アスベスト)含有建材データベースサイト

日本には、アスベストが含まれている建材のデータベースがあります。

このサイトを活用して製品の情報を検索することで、スレート屋根がアスベストを含んでいるかどうかを調べることができます。

スレート屋根のアスベスト撤去・処分費用

スレート屋根のアスベスト撤去にかかる費用は、屋根の解体費用と廃棄物処分費用に分かれます。

アスベストを安全に取り扱い適切に処分するためには特殊な手順が必要なため、費用は一般的な屋根修理よりも高額になることが一般的です。

この章では、スレート屋根のアスベスト撤去に必要な費用の相場について具体的に解説しつつ、どの部分に費用がかかるのかを詳しく紹介します。

スレート屋根の撤去・解体費用

スレート屋根の撤去・解体費用は、屋根の面積や屋根の状態、作業環境によって異なりますが、一般的に1㎡あたり約3,000円〜6,000円が相場とされています。

アスベストを含むスレート屋根の場合、粉塵の飛散防止や安全対策に追加費用がかかります。

また、屋根の形状やアクセスのしやすさも料金に影響を与える要因です。

アスベスト処分費の相場

アスベストを含む廃棄物の処分費用は、1立方メートルあたり3万円〜7万円程度が相場です。

処分費用には、専用の処理施設での処分、輸送費、保管費用などが含まれます。

アスベストは環境や人体に有害な物質であるため、廃棄物処理には特別な手続きと規制が設けられています。

これらの特別な処理方法が費用を押し上げる要因となり、他の建材の処分に比べて高額になります。

スレート屋根のアスベスト撤去費用を抑える方法

アスベスト撤去費用を少しでも抑えたいと考えている方に向けて、費用を削減するための方法をいくつかご紹介します。

特に補助金制度の活用や業者選び、見積もりの取り方に工夫をすることで大きなコストダウンが可能です。

この章では、賢く費用を抑えるための実践的な方法をお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

補助金制度を活用する

アスベスト撤去には高額な費用がかかりますが、地域によっては補助金制度を利用できる場合があります。

例えば、東京都杉並区では、解体等工事における「アスベスト事前調査」について、建築物の所有者の負担軽減、調査実施の促進のため、アスベスト分析調査費用の一部を補助するとしています。

このように各自治体では、アスベストの除去を促進するために、一定の条件を満たした場合に補助金を提供していることがあります。

これにより、撤去費用の一部を軽減できるため、要件を満たしている場合は利用しない手はありません。

各自治体の制度内容や申請手続きは異なるため、事前に確認し、申請を行うことで、費用負担を大幅に削減することが可能です。

相見積もりで業者を比較する

アスベスト撤去作業を依頼する際、複数の業者から相見積もりを取ることが重要です。

業者ごとに料金体系やサービス内容が異なるため、相見積もりを取ることでより適正な価格で作業を依頼することができます。

また、価格だけでなく業者の信頼性や実績、作業内容の詳細にも注目することが大切です。

比較検討することで、コストパフォーマンスが良い業者を選び、無駄な支出を避けることができます。

まとめ

この記事のまとめ!

  • 事前調査、解体、特殊な処分が必要でこれが費用を高くする要因となる。
  • アスベスト処分費用は一般的に1立方メートルあたり3万円〜7万円程度。
  • 補助金制度を活用することで、自治体からの支援を受けて費用を軽減できる場合がある。
  • 相見積もりを取り、業者を比較することで、適正な価格で質の高いサービスを受けることができる。

スレート屋根のアスベスト撤去には、費用がかかる理由がいくつかあります。

特にアスベストの危険性を避けるために必要な特別な作業手順や処分方法が、費用を高くしている原因です。

しかし、事前調査や補助金制度を活用することで、撤去費用を抑えることが可能です。

業者選びや見積もりを慎重に行い、安全かつ適切な方法でアスベストを撤去しましょう。