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日本の伝統的な屋根材である「瓦屋根」。
見た目の美しさはもちろん、耐久性や断熱性に優れ、メンテナンスを適切に行えば 50年以上長持ちする 場合もあります。
しかし、いざ瓦屋根を新築やリフォームで採用しようとすると、「実際の費用はどれくらい?」 「施工費も含めると総額はいくらかかる?」など、多くの疑問が出てくるのではないでしょうか。
瓦屋根の値段は、瓦の種類・施工費・地域差・維持費などさまざまな要因によって大きく変わります。
また、「初期費用は高くても長く使えるものが良い」「予算を抑えながらも品質の良い屋根にしたい」など、人によって最適な選択肢は異なります。
本記事では、瓦屋根の価格相場、施工費、さらにコストを抑える方法まで詳しく解説します。
これから新築やリフォームを検討する方は、ぜひ参考にしてください。

株式会社ライフ総建 取締役
佐藤 勇太
さとう ゆうた
塗装工事や屋根修理、防水工事をメインに東京都八王子市で外装リフォーム専門店を経営。地域に根付く専門店として3000棟以上の施工実績あり。
瓦屋根の価格は、単に「瓦の値段」だけで決まるわけではありません。
瓦の種類、施工費、屋根の形状など、さまざまな要素が絡み合っています。
特に屋根の広さや勾配によって施工の難易度が変わり、費用が大きく変動することもあります。
ここでは、瓦屋根の値段を決定づける主な要因について詳しく解説していきます。
瓦屋根には主に釉薬瓦・いぶし瓦・素焼き瓦・セメント瓦 などの種類があります。
釉薬瓦は表面に釉薬を施し、耐久性が高く色褪せしにくいのが特徴で、いぶし瓦は日本の伝統的な瓦で、燻した独特の風合いと高い耐候性を持ちます。
素焼き瓦は自然な風合いを楽しめますが、水を吸収しやすいのが難点で、セメント瓦は比較的安価で施工しやすいですが、劣化が早い傾向があります。
このように瓦選びというのは、耐久性・価格・デザインを考慮して決めることが大切です。
瓦屋根の施工費は、屋根の広さ・勾配・地域 によって異なります。
広い屋根ほど瓦の枚数が増え、工事費も高額になります。
また、勾配が急な屋根は施工が難しく、足場や安全対策の費用が上乗せされるほか、地域によっても施工費用に差があり、都市部では人件費が高くなる傾向があります。
さらに、屋根の下地や防水シートの補修が必要な場合は追加費用が発生することもあります。
屋根の条件を把握し、複数の業者に見積もりを依頼することが重要です。
瓦1枚の価格は種類によって異なり、一般的に300円〜1,000円程度です。
比較的安価なのはセメント瓦で300円〜500円、耐久性が高い釉薬瓦やいぶし瓦は500円〜1,000円程度になります。
1枚の価格はそれほど高くなくても、一般的な住宅(30坪・約100㎡)では2,000〜3,000枚の瓦が必要になり、総額では数十万円〜100万円以上になることもあります。
瓦の選択は耐久性やメンテナンスコストも考慮して決めることが大切です。
瓦には、釉薬瓦・いぶし瓦・素焼き瓦・セメント瓦など複数の種類があります。
それぞれの瓦の特徴や価格相場は異なり、選ぶ瓦によって施工費やメンテナンスコストも変わるため、慎重に選ぶ必要があります。
ここでは、各種類の瓦の価格相場や特徴について詳しく見ていきましょう。
釉薬瓦は表面に釉薬を施した瓦で、1枚あたり500円〜1,000円、1㎡あたり10,000円〜15,000円が相場です。
釉薬によって防水性が高まり色褪せしにくいため、美しい外観を長期間維持できます。
カラーバリエーションも豊富で、和風・洋風問わず幅広い住宅に採用されています。
耐久性が高く50年以上持つこともあり、初期費用は高めですが、長期的に考えるとメンテナンスコストを抑えられるのが魅力です。
いぶし瓦は、燻して仕上げることで独特の銀色の風合いを持つ伝統的な瓦です。
価格は1枚あたり500円〜1,000円、1㎡あたり13,000円〜15,000円程度。
日本家屋や社寺仏閣に多く使用され、耐久性も50年以上と非常に高いのが特徴です。
ただし、表面がデリケートのため汚れや苔が付きやすく、定期的なメンテナンスが必要です。
落ち着いた外観を好む方や、伝統的な住宅にこだわりたい方に適しています。
素焼き瓦は釉薬を施さないシンプルな瓦で、1枚あたり300円〜700円、1㎡あたり10,000円〜12,000円程度が相場です。
ナチュラルな風合いが特徴ですが、水を吸収しやすく30〜40年ほどで劣化しやすいため、定期的な防水処理や補修が必要です。
伝統的な建築や素朴なデザインの住宅に適していますが、湿気の多い地域では注意が必要です。
耐久性を求める場合は、メンテナンス計画も考慮して選びましょう。
セメント瓦は、モルタルを型に流し込んで作る人工瓦で、1枚あたり200円〜500円、1㎡あたり4,000円〜8,000円と比較的安価です。
デザインの自由度が高く、洋風住宅に多く使用されます。
しかし、粘土瓦に比べると耐久性が低く20〜30年程度で劣化が進み、塗装の剥がれやひび割れが発生することもあります。
価格を抑えつつデザイン性を重視したい場合に適していますが、定期的な塗装メンテナンスが必要です。
「瓦屋根は高額」と思われがちですが、工夫次第で費用を抑えることが可能です。
特に補助金・助成金の活用、相見積もりの比較、リフォームのタイミング調整 などを行うことで、コストを大幅に削減できます。
ここでは、瓦屋根の費用をできるだけ抑えるための具体的な方法を紹介していきます。
屋根瓦の葺き替え費用は、既存の瓦の撤去費・新しい瓦の材料費・施工費を含めて150万~250万円程度が相場です。
瓦の種類や屋根の広さ、劣化状況によって費用が変動し、耐震補強や防水シートの交換を行う場合は追加費用がかかります。
また、屋根の勾配が急な場合は施工が難しくなり、費用が上がることも。
事前に見積もりを複数取り、工事内容と費用を比較することが重要です。
屋根工事は業者によって費用や施工品質に大きな差があるため、必ず相見積もりを取ることが大切です。
1社だけで決めず、3社以上から見積もりを取り、工事内容・価格の内訳・保証内容を比較しましょう。
また、極端に安い業者は手抜き工事の可能性があるため注意が必要です。
口コミや実績も確認し、信頼できる業者を選ぶことで適正価格で質の高い工事を実現できます。
屋根リフォームには、国や自治体の補助金や助成金が活用できる場合があります。
例えば、「長期優良住宅リフォーム補助金」「耐震改修補助金」 などがあり、自治体によっては50万円以上の補助が受けられるケースも。
特に耐震性向上や省エネ性能向上を目的としたリフォームは助成対象になりやすいため、事前に自治体の公式サイトで最新情報を確認し、申請のタイミングを逃さないようにしましょう。
屋根の葺き替えと外壁塗装を同時に行うことで、足場設置費用を節約でき、全体コストを10万~30万円ほど抑えられることがあります。
通常、屋根工事と外壁塗装を別々に行うと、それぞれに足場を設置する必要がありますが、一度に施工することで足場代を1回分にまとめられるため効率的です。
また、家全体のメンテナンスを統一できるため、耐久性や美観のバランスも保ちやすくなります。
リフォームを計画する際は、屋根と外壁をセットで検討するのが賢い選択です。
この記事のまとめ!
- 瓦屋根の価格は種類や施工費で決まる
- 釉薬瓦・いぶし瓦は高価だが耐久性が高く、長期的にコスパが良い
- セメント瓦は安価だが耐久性が低く、頻繁なメンテナンスが必要
- 補助金や助成金、相見積もりで費用を抑えることが大切
瓦屋根のリフォームや新築を検討している方は、今回の情報を参考に最適な瓦を選び、無駄なコストを抑える工夫をしましょう。