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日本の伝統的な瓦屋根は、見た目の美しさだけでなく、耐久性にも優れています。
しかし、瓦の下に敷かれている防水シート(ルーフィング)は経年劣化し、定期的な交換が必要になります。
防水シートが劣化すると雨漏りの原因となり、住宅の寿命を縮めるリスクも高まります。
「瓦屋根の防水シートはどのくらいで交換すべき?」「交換費用はいくらかかるの?」と疑問を持つ方も多いでしょう。
本記事では、防水シートの種類や寿命の目安、交換費用の相場、さらに費用を抑えるポイントまで詳しく解説します。
「そろそろ屋根のメンテナンスを考えている」「雨漏りが心配」といった方は、ぜひ最後までご覧ください!

株式会社ライフ総建 取締役
佐藤 勇太
さとう ゆうた
塗装工事や屋根修理、防水工事をメインに東京都八王子市で外装リフォーム専門店を経営。地域に根付く専門店として3000棟以上の施工実績あり。
瓦屋根の防水シート交換を検討する際に、最も気になるのが費用ではないでしょうか?
防水シートの交換費用は、シートの種類・施工方法・屋根の状態によって大きく異なります。
さらに瓦を一度取り外してから作業を行うため、瓦の施工費用や足場代も考慮する必要があります。
この章では、防水シートの種類ごとの価格、施工費用の相場、葺き直しを含めた場合の総費用について詳しく解説します。
費用の内訳を理解し、適正価格で施工できるように準備を進めましょう。
防水シートにはいくつかの種類があり、それぞれ性能や価格が異なります。
以下に代表的な種類を紹介します。
- アスファルトルーフィング
- 改質アスファルトルーフィング
- 透湿ルーフィングシート
アスファルトルーフィングは最も一般的な防水シートで、アスファルトを含浸させた紙を基材としており、コストが安く施工しやすいが耐久性は短めの特徴があります。
改質アスファルトルーフィングは、アスファルトにゴムや合成樹脂を混ぜ、耐久性・防水性を向上させたタイプです。
透湿ルーフィングシートは防水性と透湿性を兼ね備えたシートで、屋根内部の湿気を外に逃がし、結露を防ぐことができます。
防水シートの耐用年数は、使用する素材や環境条件によって異なります。
一般的な寿命目安を以下にまとめます。
防水シートの種類 | 寿命目安 |
アスファルトルーフィング | 10〜20年 |
改質アスファルトルーフィング | 20〜30年 |
透湿ルーフィングシート | 50年 |
瓦自体は50年以上持つこともありますが、防水シートは定期的な点検・交換が必要です。
特に築20年以上の建物では防水シートの劣化が進んでいる可能性があるため、専門業者に調査を依頼するとよいでしょう。
防水シートの種類 | 価格目安 |
アスファルトルーフィング | 200円〜600円/㎡ |
改質アスファルトルーフィング | 350円〜900円/㎡ |
透湿ルーフィングシート | 500円〜1000円/㎡ |
防水シートの施工価格は、施工の条件や面積によっても変動します。
防水シート交換と同時に「葺き直し」も行う場合、さらに費用がかかります。
- 葺き直し工事の費用相場:1㎡あたり7,000〜12,000円
- 総額:150〜250万円程度(屋根の広さによる)
葺き直しは既存の瓦を再利用するため、新しい瓦を購入するよりもコストを抑えられます。
特に瓦の耐久性に問題がなければ、葺き直しを選択することでトータルコストを削減できます。
屋根の防水シートは、基本的に雨に強い構造をしているため、施工中で一時的に雨ざらしになっても基本的に問題はありません。
特にアスファルトルーフィングや改質アスファルトルーフィングは高い防水性を持ち、施工途中で雨が降ってもシート自体が水を通しにくくなっています。
しかし、風には注意が必要です。
防水シートは瓦や金属屋根の下に敷かれることを前提としているため、固定されていない状態では強風でめくれたり、破れたりする可能性があります。
特に透湿ルーフィングシートは軽量なため、風の影響を受けやすいです。
以上のことからも、施工中や台風シーズンには仮固定や重しを乗せるなどの対策が大切です。
防水シートの交換は決して安い工事ではありません。
しかし、工夫次第でコストを抑えることが可能です。
たとえば、複数の業者から見積もりを取る、助成金・補助金を活用する、定期的なメンテナンスを行うといった方法を活用することで、必要な工事を適正価格で依頼することができます。
この章では、瓦屋根の防水シート交換の費用を少しでも抑えるための具体的な方法を解説します。
無駄な出費を防ぎながら、長持ちする屋根にするためのポイントを押さえておきましょう。
防水シートの交換費用は業者によって異なるため、最低でも3社以上の見積もりを比較することが重要です。
業者ごとに施工内容や使用する材料、保証期間が異なるため、単に価格だけでなく見積もりの内訳や施工品質もチェックしましょう。
極端に安い業者は手抜き工事のリスクがあるため注意が必要です。
また、訪問営業などで急かされる場合も要注意です。
信頼できる業者を選ぶには、口コミや施工実績を確認し、納得できる説明をしてくれる業者に依頼することが大切です。
屋根の修繕やリフォームには、自治体が提供する助成金や補助金を活用できる場合があります。
例えば、「耐震改修補助金」や「省エネリフォーム補助金」などがあり、条件を満たせば工事費用の一部を負担してもらえることがあります。
ただし、補助金の種類や支給額、申請条件は自治体によって異なるため、事前に役所や自治体の公式サイトで詳細を確認しましょう。
申請には工事前の手続きが必要な場合が多いため、見積もりを取る際に業者と相談し、スムーズに申請できるよう準備しておくことが大切です。
防水シートの劣化を遅らせるためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。
例えば、瓦のズレや割れを定期的に点検し、早めに補修することで防水シートへのダメージを防ぐことができます。
また、屋根に溜まった落ち葉やゴミを掃除することで排水をスムーズにし、シートの劣化を防ぐことも大切です。
築20年以上経過している場合は、専門業者による屋根点検を1〜2年ごとに受けることで必要な補修を早めに行い、大規模な交換工事を回避できる可能性があります。
定期的なケアを行い、防水シートをできるだけ長持ちさせましょう。
この記事のまとめ!
- 定期的なメンテナンスで交換時期を延ばす
- 複数の業者から見積もりを取り、適正価格で施工を依頼する
- 助成金・補助金を活用して費用を抑える
- 選ぶシートの種類や施工方法によって費用が変わる
適切な防水シートを選び、長期的に安心できる屋根リフォームを検討しましょう!