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外壁材の選択肢の一つとして近年注目されている樹脂サイディング。
軽量で耐久性が高く、メンテナンスの手間が少ないため、多くの住宅で採用されています。
しかし、適切な施工方法を守らなければ、本来の性能を十分に発揮できません。
本記事では、樹脂サイディングの施工方法について詳しく解説し、施工時の注意点についても紹介します。
DIYで挑戦したい方や、施工業者に依頼する前に知識を深めたい方にとって有益な内容となっていますので、ぜひ参考にしてください。

株式会社ライフ総建 取締役
佐藤 勇太
さとう ゆうた
塗装工事や屋根修理、防水工事をメインに東京都八王子市で外装リフォーム専門店を経営。地域に根付く専門店として3000棟以上の施工実績あり。
樹脂サイディングの施工方法には、大きく分けて縦張りと横張りの2種類があります。
それぞれに特徴があり、仕上がりの見た目も大きく異なります。
適切な施工方法を選ぶことで外壁の耐久性を高めることができるため、事前にしっかりと理解しておくことが大切です。
本章では、縦張りと横張りの違いや、それぞれのメリット・デメリット、施工時のポイントについて詳しく解説します。
縦張りは、サイディングを垂直方向に張る施工方法で、雨水が流れやすく汚れが付きにくいのが特徴です。
シンプルでモダンなデザインに適しており、通気性も確保しやすいメリットがあります。
施工時にはスターター金具の位置を正確に決め、しっかりと垂直を測りながら取り付けることが重要です。
防水対策を徹底し、美観と耐久性を両立させましょう。
横張りは、樹脂サイディングを水平方向に張る最も一般的な施工方法です。
施工が比較的簡単で耐久性や防水性に優れるため、多くの住宅で採用されています。
胴縁は縦方向に設置し、通気層を確保することで湿気対策を行います。
また、施工の際は必ず風下側から張り始め、継ぎ目が一直線にならないようにずらすことが大切です。
適切な固定方法を守ることで、外壁の耐久性を高め、美しい仕上がりを実現できます。
樹脂サイディングを施工する際には、適切な手順を踏むことが重要です。
下地の準備からサイディング本体の取り付けまで各工程を確実に行うことで、外壁の防水性・耐久性を最大限に引き出すことができます。
本章では、透湿防湿シートの貼り付け・胴縁の設置・スターター金具の取り付け・本体の施工といった基本的な施工手順を詳しく解説していきます。
正しい方法を理解し、確実な施工を行いましょう。
透湿防湿シートは、建物の内部結露を防ぎつつ外部からの雨水の侵入を防ぐ役割を持ちます。
施工時には上下10cm以上の重ね代を確保し、隙間なく貼ることが重要です。
また、開口部やサッシ周りは防水テープを使用し、シートの浮きや破れがないかを確認しましょう。
防水性を高めるためには端部の処理を丁寧に行い、しっかりと固定することがポイントです。
正しく施工することで、サイディングの耐久性が向上し、長持ちする外壁を実現できます。
胴縁は樹脂サイディングと下地の間に通気層を確保するための重要な部材です。
通気層を作ることで湿気のこもりを防ぎ、外壁の耐久性を向上させます。
縦張りの場合は胴縁を横方向に、横張りの場合は縦方向に設置します。
胴縁の間隔は300mm〜450mmを目安に均等に配置し、しっかりと固定することがポイントです。
適切な施工を行うことで、サイディングのズレや反りを防ぎ、美しい仕上がりにつながります。
スターター金具は、サイディングの最初の一枚を正しい位置で固定するための重要な部品です。
これが水平でないと全体の仕上がりに影響し外壁が歪んでしまうため、施工時には水平器を使って慎重に設置することが重要です。
樹脂サイディング本体は、下から上へと順番に施工していきます。
施工の際には釘やビスを強く締めすぎないようにし、樹脂の伸縮を考慮することが重要です。
また、サイディングの継ぎ目が一直線にならないように配置することで強度を高めることができます。
さらに、窓やドア周りは専用の化粧部材を使用し、美観を損なわないように仕上げましょう。
正しい手順を守ることで、耐久性に優れた外壁を施工することが可能です。
樹脂サイディングの施工では、施工ミスを防ぐための注意点を押さえておくことが非常に重要です。
樹脂サイディングは、温度変化による伸縮の影響を受けやすいため、適切な固定方法を守る必要があります。
また、張り始めの方向や重ね目の配置なども、施工後の耐久性に大きく関わります。
本章では、施工時に特に注意すべきポイントについて詳しく解説します。
施工トラブルを防ぎ、長く美しい外壁を維持するために、ぜひ参考にしてください。
樹脂サイディングは気温の変化によって伸縮する性質があるため、ビスや釘を締めすぎると変形や割れの原因になります。
施工の際はビスを完全に締め込まず、少し余裕を持たせることで、伸縮を許容する設置方法を意識しましょう。
適切な固定方法を守ることで施工後の歪みを防ぎ、長期間にわたって美しい外観を維持できます。
樹脂サイディングは、風の影響を受けやすい外壁材のため、施工時には必ず風下側から張り始めることが重要です。
風の影響が少ない方向から施工することで、強風による剥がれや浮きを防ぎ、外壁の耐久性を高めることができます。
正しい施工順序を守ることで、強風地域でも安心できる外壁を実現できます。
樹脂サイディングの継ぎ目が一直線に並ぶと、見た目が不自然になるだけでなく、外壁の強度が低下し浮きの原因になります。
そのため、重ね目の位置をずらしながら施工することが大切です。
また、適切なオーバーラップ(重なり幅)を確保し、雨水の侵入を防ぐ工夫を施しましょう。
継ぎ目の配置を工夫することで、見た目の美しさと耐久性を両立し、長く安心して住める外壁を実現できます。
この記事のまとめ!
- 樹脂サイディングの施工方法には縦張りと横張りの2種類ある
- 透湿防湿シートの貼り付け → 胴縁の設置 → スターター金具の取り付け → サイディング本体の取り付けの順で行う。
- 伸縮性を考慮しビスや釘の締め付けを緩めにすることが重要。
- 風下側から施工を始め、継ぎ目が一直線にならないように配置する。
- メーカーの施工マニュアルを守り正しい方法で施工すること。
樹脂サイディングの施工方法には、縦張り・横張りの選択、透湿防湿シートや胴縁の設置、適切な固定方法など、多くのポイントがあります。
特に樹脂サイディングは伸縮する性質があるため、締め付けすぎに注意し風下側から施工を進めることが大切です。
また、メーカーごとに施工方法の詳細が異なることがあるため、施工前に必ずメーカーの施工マニュアルを確認しましょう。
適切な施工を行うことで、美観と耐久性を兼ね備えた外壁を実現できます。
樹脂サイディングの施工を検討している方は、正しい手順で施工し、長く快適な住まいを実現してください。