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外壁塗装を行う際、塗料の均一な仕上がりや作業の効率を考えると、適切なローラー選びが非常に重要です。
特にプロの現場では、塗料の種類や塗る面の質感に合わせて最適なローラーを選択することで仕上がりの品質を高めています。
本記事では、外壁塗装に適したローラーの種類や選び方を解説し、プロも愛用するウールローラーを厳選して紹介します。
なお、外壁塗装で使用する便利グッズは以下の記事でもまとめているので参考にしてください。

株式会社ライフ総建 取締役
佐藤 勇太
さとう ゆうた
塗装工事や屋根修理、防水工事をメインに東京都八王子市で外装リフォーム専門店を経営。地域に根付く専門店として3000棟以上の施工実績あり。
外壁塗装用ローラーにはさまざまな種類があり、用途に応じて適したものを選ぶ必要があります。
主に以下の3種類がプロの現場における外壁塗装で使用されます。
ウールローラーは、繊維素材(ナイロン、ポリエステル、天然ウールなど)でできた塗装ローラーです。
塗料の含みが良く均一に塗布できるため、外壁塗装のスタンダードとして広く使われています。
メリット
- 塗料の含みがよく、広範囲を一度に塗装可能
- 均一な塗膜を作りやすい
- 種類が豊富で、用途に合わせて選びやすい
デメリット
- ローラーによっては飛散しやすいものがある
- 塗る際の力加減によってムラが出ることがある
砂骨ローラーは、粘度の高い塗料を厚塗りするのに適したローラーです。
マスチック仕上げをする際に使用するローラーで、厚みが確保できて耐久性のある塗膜を形成できます。
メリット
- 厚塗りが可能で防水・耐久性を向上できる
- 下地調整として使用しやすい
- 単層弾性塗料にも適している
デメリット
- 塗装後の仕上がりが粗くなるため仕上げ用には向かない
- 塗料の消費量が多い
パターンローラーは、外壁のデザインに凹凸の模様をつけるための専用ローラーです。
一般住宅のデザイン性を高める目的で使われることが多く、仕上げの種類によってさまざまなパターンが用意されています。
メリット
- 凹凸デザインsw独特な仕上がりを演出できる
- 外壁のデザイン性を高められる
デメリット
- 均一な仕上がりにするには技術が必要
- 塗装の乾燥時間や塗料の選定に注意が必要
外壁塗装用ローラーを選ぶ際に重要なポイントを解説します。
ローラーの毛丈は、塗る外壁の種類や仕上がりの好みに応じて選ぶことが重要です。
- 短毛(5〜10mm) … 滑らかな仕上がりを求める場合に適している
- 中毛(13〜20mm) … 標準的な塗装で使われる、汎用性が高い
- 長毛(20mm以上) … 凹凸のある外壁や厚塗りが必要な場合に適している
一般的には20㎜から25㎜程度の長毛ローラーを使用することが多い傾向にあります。
ローラーのサイズは、塗る面積や作業のしやすさを考慮して選びます。
- 6インチ以下 … 細かい部分や狭い面積の塗装に適している
- 7インチ以上 … 広範囲の塗装を効率よく行いたい場合に適している
- ハンドルの長さ … 高所を塗る場合は、延長ポール対応のものが便利
7インチ程度のローラーであれば、通常の外壁塗装に適しています。
使用する塗料に適したローラーを選ぶことで、仕上がりの品質が向上します。
- 水性塗料 … 含みが良い長毛ローラーが最適
- 溶剤系塗料 … 液だれを防ぐため中毛ローラーが最適
塗料には水性と溶剤の2種類がありますが、水性系で粘度の高いタイプの塗料は長毛ローラーがおすすめです。
塗る外壁の素材によっても、適したローラーは異なります。
- 滑らかな外壁(サイディングなど) → 中毛ローラー
- 凹凸のある外壁(モルタル、リシンなど) → 長毛ローラー
- デザイン仕上げ → パターンローラー
モルタル外壁のように凹凸が激しく吸い込みも多い場合、長毛ローラーがおすすめです。
一方で、金属サイディングや窯業系サイディングなど、比較的吸い込みが少なく平滑な下地の場合、中毛ローラーなどが適している場合もあります。
ここからは、プロが現場で愛用するおすすめのウールローラーを厳選して紹介します。

塗装屋さんの中でも圧倒的な人気を誇る外壁塗装用のローラーが、大塚刷毛製造の『PEACH』です。
塗料の含みもよくノリが良いので、外壁塗装におすすめのローラーです。
毛丈も14mmから30㎜まで選べるので、好みに応じて選ぶことができます。
毛丈 | 14mm・20mm・25mm・30mm |
サイズ | レギュラー:7・9インチ(毛丈30mmは除く) ミドル:7インチ スモール:4・6インチ |

人気ローラーのPEACHと同じフルーツローラーシリーズとして売り出されているのが、大塚刷毛製造の『LIME』です。
コシが強くて安定した塗り感があり、作業もしやすい外装用ローラーです。
毛丈 | 20・25mm |
サイズ | ミドル:7インチ スモール:4・6インチ |

大塚刷毛製造『NEWツイスト』は、塗料の飛散が少ないタイプのウールローラーです。
マイクロファイバーで作られており、塗料の馴染みもよく低飛散で作業をすることができます。
毛丈も7mmから25mmまでラインナップされています。
毛丈 | 7mm・10mm・13mm・18mm・25mm |
サイズ | ミドル:7インチ スモール:4・6インチ |

大塚刷毛製造『Micro Eight』は、マイクロファイバータイプのローラーです。
強溶剤のと量にも使用できる優れた耐溶剤性能があり、凹凸面への塗装でも低飛散で作業することができます。
キメの細かい仕上がりになるので内装用としても使用することができます。
毛丈 | 6mm・10mm・13mm・18mm・23mm |
サイズ | ミドル:7インチ スモール:4・6インチ ミニローラー:2・3・4インチ |

大塚刷毛製造『マルテーSky』は、マイクロファイバーを配合した特殊加工でできたローラーです。
塗料の含みもよく膜厚をきちんと確保できるほか、無抱タイプなので低飛散かつ細かい肌で仕上げることができます。
内装から外装まで幅広く使用できるローラーになります。
毛丈 | 6mm・13mm・18mm・23mm |
サイズ | レギュラー:7・9インチ(毛丈13mmのみ) ミドル:7インチ(毛丈6・13・18mmのみ) スモール:4・6インチ ミニローラー:2・3・4インチ(毛丈6・13・18mmのみ) |

大塚刷毛製造『オールワン』は、塗料の含みと吐き出しがよく適正な膜厚を確保するのに優れたローラーです。
塗布量を確保したい場合や高粘度タイプの塗料にも使用できるので、作業性に優れている特徴があります。
外装だけでなく防水や橋梁塗装など、さまざまな用途に使用することができます。
毛丈 | 20mm・13mm |
サイズ | ミドル:7インチ スモール:4・6インチ |

大塚刷毛製造『ミドル/スモールローラーデラックスDB』は、ウールローラーのスタンダードタイプの定番商品です。
塗料の含みも多く作業性に優れているので、外壁塗装に適している専用ローラーになります。
外壁用のローラー選びに迷ったらこのローラーを選んでおけば問題ありません。
毛丈 | 20mm |
サイズ | ミドル:7インチ スモール:4・6インチ |

大塚刷毛製造『スカーレットEX』は、耐久性に優れた外壁塗装専用のローラーです。
モルタル外壁で使用する下塗り微弾性サフェーサーや、一般的な水性上塗り塗料にも最適です。
ローラーがへたりにくいので、作業性に優れています。
毛丈 | 14mm・20mm・25mm・30mm |
サイズ | ミドル:7インチ スモール:4・6インチ ミニ:2・3・4インチ(毛丈20mmのみ) |

大塚刷毛製造『Wonder』は通常のローラーよりも毛羽立ちの発生を抑えたタイプのローラーです。
含みや肉持ちはそのままで毛羽立ちが少なく、飛散も少ないバランスの取れたローラーになります。
そのため、外装はもちろんのこと、内装にも使用することができます。
毛丈 | 15mm・20mm |
サイズ | ミドル:7インチ レギュラー:7・9インチ スモール:4・6インチ ミニ:2・3・4インチ |
好川産業『マイクロキューブ』は、マイクロファイバータイプのローラーです。
塗料の吐き出しがスムーズな上に低飛散なので、低粘度タイプの塗料でも問題なく使用することができます。
極細繊維のローラーなので、塗装面が綺麗で万能性に優れている特徴があります。
毛丈 | 4mm・12mm・18mm・23mm |
サイズ | ミドル:7インチ スモール:4・6インチ ミニ:2・4インチ |
この記事のまとめ!
- 外壁塗装には用途に応じたローラー選びが重要
- 毛丈・サイズ・塗料の種類・外壁の材質を考慮する
- ウールローラーはプロの現場でも広く使用される
- 適切なローラーを選ぶことで品質向上と作業効率の向上が可能
外壁塗装を成功させるためには、適切なローラー選びが重要です。
ウールローラーは塗料の含みがよく、プロの現場でも広く使用されています。
今回紹介した10種類のローラーを参考に、用途に合ったものを選びましょう。
高品質な仕上がりを目指すなら、プロ仕様のローラーを活用してみてください!