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外壁塗装は家の美観を保つだけでなく、建物の寿命を延ばす重要なメンテナンスの一つです。
しかし、どのタイミングで塗り替えが必要なのか、また「10年で塗り替えは本当に必要なのか?」と疑問に思う方も多いでしょう。
この記事では、外壁塗装の耐用年数の目安や、塗装が長持ちするポイントについて詳しく解説します。
適切な時期に適切なメンテナンスを行うことで、外壁塗装の寿命を最大限に延ばすことができます。

株式会社ライフ総建 取締役
佐藤 勇太
さとう ゆうた
塗装工事や屋根修理、防水工事をメインに東京都八王子市で外装リフォーム専門店を経営。地域に根付く専門店として3000棟以上の施工実績あり。
外壁塗装は、家の外観を美しく保つだけでなく、建物を雨風や紫外線から守る大切な役割を果たします。
しかし、「外壁塗装は何年持つのか?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
一般的には10〜20年が目安とされていますが、実際の耐久年数は塗料の種類や施工品質、環境要因によって大きく異なります。
この章では、外壁塗装の耐用年数について詳しく解説し、適切な塗り替えのタイミングを見極めるポイントを紹介します。
外壁塗装の耐用年数は、使用する塗料や外壁材、立地条件によって大きく異なります。
一般的に、以下のような耐久年数が目安とされています。
塗料の種類 | 耐用年数(目安) |
アクリル塗料 | 5~8年 |
ウレタン塗料 | 8~10年 |
シリコン塗料 | 10~15年 |
フッ素塗料 | 15~20年 |
無機塗料 | 20~30年 |
しかし、耐用年数の上限まで必ず持つわけではなく、日当たりや湿気、施工品質によって寿命が短くなることもあります。
「外壁塗装は10年ごとに行うべき」とよく言われますが、これは必ずしも正しいわけではありません。
10年で塗り替えが必要なケース
- シリコン未満の塗料を使用している(アクリル・ウレタン塗料など)
- 日当たりが強く、紫外線の影響を受けやすい(南向きの外壁)
- 劣化症状がすでに現れている(ひび割れ・チョーキング・塗膜剥離)
10年以上持つ可能性があるケース
- フッ素塗料や無機塗料を使用している
- 北向きで日光や雨風の影響が少ない
- 定期的に点検・補修を行っている
「10年で必ず塗り替えるべき」というのは一概には言えず、劣化状況を見極めることが重要です。
20年以上外壁塗装をしていないと、以下のようなリスクが高まります。
- 外壁の防水性能が低下し雨漏りの原因に
- ひび割れ(クラック)から建物内部に水が浸入し構造体が腐食
- 塗膜が剥がれて外観が悪くなる
- カビや苔が発生し健康被害の原因に
特に20年以上塗装していない場合は、外壁材そのものが劣化している可能性があり、塗装だけでは済まないケースもあります。
適切なメンテナンスを怠ると結果的に大規模な補修が必要になり、コストが高くなってしまいます。
屋根塗装の耐久年数も、使用する塗料や屋根材によって異なります。
屋根塗料の種類 | 耐用年数(目安) |
シリコン塗料 | 5~8年 |
フッ素塗料 | 8~10年 |
無機塗料 | 10~12年 |
外壁と比べて屋根は直射日光や雨風の影響を受けやすいため、劣化が早く進む傾向があります。
外壁と屋根を同時に塗装することで、コストを抑えつつメンテナンスの手間を減らすことができます。
外壁塗装のタイミングを見極めるには、以下の劣化症状に注目しましょう。
- チョーキング現象(手で触ると白い粉がつく)
- 外壁のひび割れ(クラック)
- 塗膜の剥がれや浮き
- 苔やカビの発生
- シーリング(コーキング)の劣化
これらの症状が見られたら、早めに専門業者に点検を依頼することが重要です。
外壁塗装の寿命は、一概に「〇年持つ」と決められるものではなく、さまざまな要因によって変わります。
塗料のグレードが違えば耐久性も異なり、施工の質や定期的なメンテナンスの有無によっても持ちが変わってきます。
また、気候や立地条件も塗装の劣化速度に影響を与えるため、単に年数だけで判断するのは危険です。
この章では、外壁塗装の耐用年数を左右する主要な要素と、長持ちさせるための具体的な対策について詳しく解説します。
外壁塗装の耐久性を高めるためには、シリコン塗料以上のグレードを選ぶことが重要です。
シリコン塗料は耐候性・防汚性に優れ、一般的に10~15年の耐久性があります。
さらにフッ素塗料(15~20年)や無機塗料(20~30年)はより長持ちし、メンテナンスの手間を減らせます。
初期コストは高くなりますが、長期的に見ると塗り替え回数が減りコストパフォーマンスが向上します。
塗装の寿命を延ばすためには、最低でもシリコン塗料を選ぶことが大切です。
外壁塗装の品質は、使用する塗料だけでなく「施工技術」にも左右されます。
信頼できる業者を選ぶポイントとして、以下の点をチェックしましょう。
- 施工実績が豊富で口コミ評価が高い
- 使用する塗料の種類や工程を明確に説明してくれる
- 相見積もりを取って適正価格を把握する
上記の点を意識することで、良心的で品質の高い業者に出会える確率が高まります。
反対に、安すぎる業者は手抜き工事のリスクがあるため注意が必要です。
塗装後も定期的に点検を行い必要に応じて補修することで、塗装の寿命を延ばすことができます。
メンテナンスのポイント
- 1年ごとに定期点検を実施
- シーリングの劣化を補修
- 塗膜のハガレを補修
- 汚れが気になる場合は高圧洗浄を行う
その都度適切なケアを行うことで、不必要な下地処理工程が減り、外壁塗装の耐久性を最大限に引き出すことができます。
この記事のまとめ!
- 10年ごとに塗り替えが必要とは限らない
- 20年以上塗装していないと、建物の劣化が進むリスクがある
- シリコン以上の塗料を使用し、定期的な点検を行うことで長持ちさせることができる
外壁塗装の耐用年数は、使用する塗料や環境によって大きく異なります。
一般的には10~20年が目安ですが、適切な塗料選びやメンテナンスによって寿命を延ばすことが可能です。
適切なメンテナンスを行い、外壁塗装を長持ちさせましょう!