モルタル下地の外壁塗装をDIY!おすすめ塗料まで徹底解説!

モルタル下地の外壁塗装をDIY!おすすめ塗料まで徹底解説!

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モルタル下地の外壁は劣化が進むと見た目が悪くなるだけでなく、防水性が低下し、ひび割れが発生するリスクがあります。

しかし、適切な塗装を施すことで、美しさと耐久性を維持することが可能です。

本記事では、モルタル外壁の塗装をDIYで行うための基礎知識から、必要な道具・材料、実際の塗装手順まで詳しく解説します。

安全に作業を進めるためのポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事の監修者

株式会社ライフ総建 取締役

佐藤 勇太

さとう ゆうた

プロフィール

塗装工事や屋根修理、防水工事をメインに東京都八王子市で外装リフォーム専門店を経営。地域に根付く専門店として3000棟以上の施工実績あり。

モルタル下地の外壁塗装をDIYする際の基礎知識

モルタル外壁の塗装をDIYで行うには、まず基本的な知識を押さえておくことが大切です。

モルタルはセメントと砂を主成分とする外壁材で、耐久性が高い一方で経年劣化によりひび割れや塗膜の剥がれが発生しやすい特徴があります。

適切なタイミングで塗装を行うことで、美観を維持するだけでなく、外壁の耐久性や防水性能を高めることができます。

ここでは、モルタル外壁の劣化症状や塗り替えのタイミング、DIYに必要な道具について詳しく解説します。

モルタル外壁の劣化症状

モルタル外壁は耐久性が高いものの、経年劣化によってさまざまな症状が現れます。

代表的な劣化症状として、チョーキング現象(塗膜が粉状になり手で触ると白い粉がつく)、ひび割れ(クラック)、塗膜の剥がれ・膨れ、カビやコケの発生などが挙げられます。

これらの症状を放置すると外壁の防水性が低下し、雨水が浸入して建物の寿命を縮める原因となるため、早めの塗り替えが必要です。

塗り替えをするタイミング

モルタル外壁の塗り替えの目安は築10~15年ですが、劣化症状が現れた場合は早めの対処が必要です。

特にひび割れやチョーキング、塗膜の剥がれが目立つ場合は、塗装の防水機能が低下している可能性が高いため、塗り替えのサインといえます。

また、外壁を触ったときに粉が付着する場合やコケ・カビが発生している場合も注意が必要です。

塗装の劣化は徐々に進行するため、定期的な点検を行い適切な時期に塗装を行いましょう。

DIYで必要な道具一覧

モルタル外壁の塗装をDIYで行うには、適切な道具を揃えることが大切です。

基本的な道具として以下のものが挙げられます。

  • ローラー
  • 刷毛
  • ガムテープ(25㎜)
  • マスカー(550㎜、1100㎜)
  • 床養生シート(ブルーシート等)
  • 高圧洗浄機(レンタル可)
  • 各種塗料

なお、モルタル下地の外壁塗装の場合、ローラーは長毛ローラー(20㎜以上)がおすすめです。

モルタル下地の外壁塗装をDIYする際の材料

モルタル外壁をDIYで塗装するには、適切な材料を選ぶことが成功のカギとなります。

塗装には「下地材」「下塗り塗料(シーラー)」「仕上げ塗料」の3つが必要で、それぞれの選び方によって仕上がりや耐久性が大きく変わります。

また、外壁の色選びも重要なポイントのひとつ。

好みのデザインだけでなく、家の雰囲気や周囲との調和を考えたカラー選びをすることで、より美しい仕上がりになります。

ここでは、モルタル外壁に適した材料とおすすめの塗料・色について詳しく解説します。

外壁モルタル補修用の下地材

モルタル外壁を塗装する前に、劣化やひび割れを補修するための下地材を用意することが重要です。

ひび割れにはシーリング材や補修用モルタルを使用し、幅の広いクラックにはセメント系補修材が適しています。

適切な下地処理を行うことで、塗料の密着性が向上し、仕上がりの美しさや耐久性が大幅に向上します。

モルタルの下塗り塗装はシーラー

モルタル外壁の塗装では、下塗りとしてシーラー(プライマー)を使用することが重要です。

シーラーは、モルタルの多孔質な表面にしっかりと浸透し、塗料の密着力を向上させる役割を持ちます。

シーラーは吸い込みを留める役割もあるので、塗料のムラや剥がれを防ぎ、長持ちする塗装を実現できます。

モルタル外壁におすすめの仕上げ塗料

モルタル外壁の仕上げ塗料には、耐久性や機能性を考慮して選ぶことが重要です。

おすすめの塗料として、シリコン塗料(耐久性・コストのバランスが良い)、フッ素塗料(高耐久で汚れにくいが高価)があります。

また、ラジカル制御型塗料は紫外線による劣化を抑え、長期間美しい外壁を維持できるため昨今人気な塗料です。

目的や予算に応じた適切な塗料を選びましょう。

おしゃれな外壁に仕上げるおすすめの色

モルタル外壁の色選びは、家の印象を左右する重要なポイントです。

ホワイト系は清潔感があり明るい印象を与え、グレー系はシックでモダンな雰囲気を演出します。

ベージュ系はナチュラルで落ち着いた印象を持ち、周囲の環境と調和しやすい色です。

また、ブラック系は高級感があり、洗練された印象を与えるため人気があります。

外壁の色選びは、周囲の景観や自宅のデザインとのバランスを考えて決めるとよいでしょう。

モルタル外壁のDIY塗装に必要な費用

モルタル外壁のDIY塗装には、塗料や道具、足場の費用がかかります。

一般的な費用の目安として、塗料代(7万~20万円)、道具代(1万~5万円)、足場のレンタル費用(15万~20万円)が必要になります。

合計すると23万~45万円程度が相場ですが、塗装する面積や使用する塗料の種類によって変動します。

業者に依頼するよりも費用を抑えられる一方で、安全対策をしっかり行うことが重要です。

モルタル下地の外壁塗装をDIYで綺麗に仕上げる手順

モルタル外壁を綺麗に塗装するためには、正しい手順で作業を進めることが大切です。

準備を怠ると塗料が剥がれやすくなったり、ムラができたりする原因になります。

特に足場の設置や高圧洗浄、ひび割れ補修などの下地処理を丁寧に行うことで、塗料の密着性が向上し美しい仕上がりが実現できます。

本章では、DIYでモルタル外壁を塗装する際の9つのステップを詳しく解説し、初心者でも失敗しにくいポイントを紹介します。

①安全のため足場を設置する

外壁塗装を安全かつ効率的に行うためには、まず足場を設置することが重要です。

足場があることで作業時の転落リスクを軽減し、高所作業でも安定した姿勢で塗装を行うことができます。

初心者はくさび式足場をレンタルするのが安全です。

また、足場には転落防止のためのメッシュシートを設置し、作業中の塗料の飛散を防ぐことも大切です。

安全対策を万全に整えて作業を始めましょう。

②高圧洗浄で汚れを除去する

塗装の前に、高圧洗浄機を使って外壁の汚れやカビ・コケをしっかり落とします。

汚れを残したまま塗装すると、塗料の密着力が低下し、剥がれやムラの原因になります。

水圧は10~15MPa程度が適切で、強すぎると外壁を傷める可能性があるため注意が必要です。

洗浄後は十分に乾かさないと塗料が定着せず耐久性が落ちるため、天候を考慮して作業を進めましょう。

③ひび割れなどを補修する

モルタル外壁は経年劣化によってひび割れ(クラック)が発生しやすいため、塗装前に適切な補修を行う必要があります。

細かいひび割れにはシーリング材を使用し、幅が大きいひび割れにはモルタル補修材を充填して補強しましょう。

また、剥がれた塗膜や脆くなった部分はスクレーパーやブラシでしっかり除去し、表面を滑らかに整えることが重要です。

補修後は完全に乾燥させてから次の工程に進みましょう。

④塗装しない部分をビニール養生する

塗装中に窓やドア、植木などに塗料が付着しないよう、ビニールシートやマスキングテープでしっかり養生を行います。

マスカー(ビニール付きテープ)を使うと作業効率が上がり、きれいに仕上がります。

養生を怠ると仕上がりが雑になり、後の清掃が大変になるため丁寧に作業しましょう。

また、地面や床面にもブルーシートを敷いておくと、塗料の飛散による汚れを防ぐことができます。

⑤下塗りを塗装する

下塗りにはシーラー(プライマー)を使用し、塗料の密着性を高めます。

モルタルは吸水性が高いため、シーラーを塗らずに直接塗装すると、塗料がうまく乗らずムラや剥がれの原因になります。

塗装はローラーや刷毛を使って均一に塗り、完全に乾燥させてから次の工程に進むことが大切です。

⑥上塗りを2回塗装する

下塗りが乾燥したら、仕上げ塗料を2回塗りします。

1回目の塗装後、規定の乾燥時間(6~24時間程度)を守り、2回目の塗装を行います。

2回塗ることで色ムラを防ぎ、塗膜の厚みを確保し、耐久性が向上します。

塗装の際は、ローラーと刷毛を使い分けながら均一に塗ることがポイントです。

⑦ビニール養生を撤去する

上塗りが完全に乾いたら、養生を慎重に撤去します。

乾燥が不十分な状態で養生を剥がすと、塗料が垂れたり、剥がれたりする可能性があるため注意が必要です。

また、養生を外す際はゆっくりと剥がし、塗装面に傷をつけないように気をつけましょう。

⑧最終チェックと手直し

塗装が完了したら、外壁全体を確認し、ムラや塗り残しがないかチェックします。

特にローラーや刷毛の塗りムラ、クラック補修部分の仕上がり、塗料の垂れなどを重点的に確認しましょう。

気になる部分があれば、刷毛を使って手直しを行います。

また、塗料の飛び散りがある場合は、溶剤やシンナーを使って適切に拭き取ることで、きれいな仕上がりになります。

⑨足場を解体する

最終チェックと手直しが終わったら、安全を確認しながら足場を解体します。

足場を撤去したら、外壁全体の仕上がりを改めて確認し、問題がなければDIY塗装の完了です。

まとめ

この記事のまとめ!

  • 劣化症状を見極め、適切なタイミングで塗装することが重要。
  • 必要な道具と材料を準備し、安全対策を徹底する。
  • 塗料選びが仕上がりを左右し、色選びも重要なポイントとなる。
  • 安全管理と丁寧な作業を心掛け、必要に応じてプロの手を借りるのも選択肢の一つ。

DIYでモルタル外壁を塗装するには、適切な準備と手順が重要です。

塗料の選び方や塗装方法を理解し、安全対策をしっかり行いながら作業することが大切です。

また、大規模な修復が必要な場合はプロに依頼する選択肢も検討しましょう。