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外壁塗装をDIYで行いたいと考えている方の中には、「足場なしでできないか?」と検討している方も多いのではないでしょうか。
しかし、高所作業にはリスクが伴い、安全に塗装を進めるためにはいくつかのポイントを押さえる必要があります。
この記事では、足場なしで外壁塗装をDIYする方法とそのリスク、さらに安全に作業を行うための対策について詳しく解説します。

株式会社ライフ総建 取締役
佐藤 勇太
さとう ゆうた
塗装工事や屋根修理、防水工事をメインに東京都八王子市で外装リフォーム専門店を経営。地域に根付く専門店として3000棟以上の施工実績あり。
外壁塗装をDIYで行いたいけれど、「足場を設置せずに作業できないか?」と考える方もいるでしょう。
特に費用を抑えたい場合や、部分的な塗装を行いたい場合、足場なしで施工する方法を模索することになります。
しかし、高所作業は危険を伴うため、慎重に方法を選ぶ必要があります。
ここでは、足場なしで外壁塗装を行うための具体的な方法と、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
ハシゴや脚立を使用すれば、足場を設置せずに外壁塗装を行うことが可能です。
特に1階部分の塗装には有効で、比較的手軽に作業を進められます。
しかし、高い場所での作業はバランスを崩しやすく、転落のリスクが伴います。
ハシゴを安定した地面に設置して支えてくれる人を確保し、安全性を確保することが重要です。
長柄ローラーを使用すれば、地上からでも高い位置の外壁を塗装することが可能です。
特に1階部分や平屋の外壁塗装では、安全性が高く作業がしやすくなります。
ただし、塗料が均一に塗りにくく、ムラができやすいというデメリットがあります。
作業の際は伸縮可能なローラーを使い、適度な力加減で塗ることがポイントです。
また、塗料の垂れを防ぐために養生をしっかり行うことが大切です。
「足場なしでも何とかなるのでは?」と思い、DIYで外壁塗装に挑戦しようと考えている方も多いかもしれません。
しかし、実際には足場を設置しないことによるリスクが非常に大きく、仕上がりの質や作業効率だけでなく、安全面にも大きな影響を及ぼします。
特に高所作業となると、転落事故のリスクは無視できません。
ここでは、外壁塗装を足場なしで行うことの危険性や、よくある失敗例について詳しく見ていきましょう。
ハシゴを使用して外壁塗装を行うのは、非常に危険な作業です。
高所作業ではバランスを崩しやすく、塗料を持ちながらの作業では転落事故のリスクが高まります。
片手でハシゴを支えながらの作業は不安定になりやすく、風の影響を受けやすい点も危険要因です。
また、長時間の作業で疲労が蓄積すると、注意力が低下し事故につながる可能性があります。
安全を確保するためには、無理をせず、足場の設置や補助者をつけるなどの対策が必要です。
足場なしのDIYで外壁塗装を行う際、塗りムラや塗料の垂れ、養生不足による周囲の汚れなどがよくある失敗です。
また、適切な下地処理を行わずに塗装すると塗料の密着も悪くなり、剥がれやすくなることもあります。
不安定なハシゴ作業では注意深く丁寧に作業するのが非常に難しく、プロであっても本来のパフォーマンスで作業することはできません。
そもそも塗装に不慣れな初心者の方がハシゴで作業をするというのは、非常にハードルが高いといえるでしょう。
DIYで外壁塗装を行う場合、作業環境や塗料の選定、施工手順を十分に考慮することが大切です。
特に天候の影響を受けやすいため、雨や強風の日は避け、適切な乾燥時間を確保する必要があります。
また、長時間の無理な作業は集中力の低下を招き、仕上がりにも影響を与えます。
安全対策として滑りにくい靴や保護具を使用し、複数人で作業することでリスクを軽減できます。
外壁塗装をDIYで行う場合、安全に作業を進めるための工夫が欠かせません。
特に足場を設置しない場合は、転倒や落下といった事故のリスクが高まるため慎重な対策が必要です。
作業環境を整え安全を確保することで、より安心して塗装を進めることができます。
この章では、足場なしで外壁塗装を行う際に気をつけるべきポイントや、安全に作業を進めるための具体的な方法を紹介します。
外壁塗装をDIYで行う際、ひとりで作業するのは非常に危険です。
特に高所作業ではバランスを崩したときに支えがなく、事故につながる可能性が高まります。
複数人で作業を行えば、ハシゴや脚立を支えてもらったり、塗装作業と補助作業を分担できたりするため安全性が向上します。
また、道具の受け渡しや塗装範囲の確認などもスムーズに進められるため、作業効率も大きく向上します。
その他にも、万が一事故が発生した際にもすぐに発見して救助に向かうことができるので、安全を最優先に考え必ず複数人で作業するようにしましょう。
外壁の一部分だけを塗装する場合は、大掛かりな足場を設置するのではなく、簡易足場を活用すると安全に作業できます。
移動式の小型足場や折りたたみ式の作業台を使えば、安定した足場を確保しつつ作業の自由度も高まります。
特に脚立やハシゴでは手が届かない範囲を塗る場合、安全性を考慮すると簡易足場が有効です。
ただし、設置場所の安定性を確認し、転倒防止対策を講じることが重要です。
無理な姿勢で作業せず、安全第一で進めましょう。
2階部分の外壁塗装をDIYで行う場合、足場なしで作業するのは非常に危険です。
そのため、安全を確保するためにも足場のレンタルを検討しましょう。
足場の設置及びレンタルは、通常の大きさの戸建てで10〜20万円程度になります。
しっかりと固定された足場を使えば、安定した状態で作業ができて塗装の仕上がりも向上します。
安全性と作業効率を考えると、2階部分のDIYには足場の設置が必須です。
この記事のまとめ!
- 足場なしでの外壁塗装DIYは可能だが、高所作業には大きなリスクが伴う。
- ハシゴや脚立、長柄ローラーを活用すれば一部の作業はできるが、安全対策が必須。
- 足場なしの塗装は塗りムラや仕上がりの悪化、転落事故の危険性が高まる。
- 作業は必ず複数人で行い、簡易足場やレンタル足場を活用することで安全性を向上させる。
- 特に2階部分の塗装は危険なため、無理をせず足場をレンタルするか業者に依頼するのが賢明。
もし足場なしで作業する場合は、低い範囲のみの補修や塗装にとどめるのが無難です。
それ以上の高さの作業が必要な場合は、専門業者に依頼するか、足場をレンタルして安全を確保することをおすすめします。
安全第一を考えた上で、適切な方法で外壁塗装を行いましょう。