ウレタン防水に使うくしごてとは?選び方からおすすめ製品まで徹底解説!

ウレタン防水に使うくしごてとは?選び方からおすすめ製品まで徹底解説!

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ウレタン防水工事を行う際、仕上がりの品質や防水性能を大きく左右するのが「くしごて(櫛ゴテ)」です。

名前は聞いたことがあっても、「どんな役割を果たすのか」「コテやレーキとどう違うのか」といった疑問を持つ方は少なくありません。

くしごてはウレタン材を均一に塗り広げるための専用道具で、膜厚の精密な管理や施工ムラの防止において極めて重要な役割を担っています。

本記事では、くしごての基本的な使い方や選び方、プロに支持されているおすすめ製品まで、ウレタン防水の現場で役立つ情報を徹底的に解説していきます。

この記事の監修者

株式会社ライフ総建 取締役

佐藤 勇太

さとう ゆうた

プロフィール

塗装工事や屋根修理、防水工事をメインに東京都八王子市で外装リフォーム専門店を経営。地域に根付く専門店として3000棟以上の施工実績あり。

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ウレタン防水に使うくしごてとは?

ウレタン防水における「くしごて(櫛ゴテ)」とは、歯状のエッジが付いた工具で、液状のウレタン防水材を均等に塗布し、膜厚を整えるために使用される専用の道具です。

くしのような形状の刃先が一定の間隔で凹凸を作りながら塗膜を引き伸ばすため、膜厚の管理がしやすく、また施工精度の均一化が図れるという大きな特長があります。

ウレタン防水は液体を塗り広げて防水層を形成する工法ですが、その膜厚は1.5mm〜4mm程度と非常に繊細です。

くしごてを使うことで施工者の感覚だけに頼ることなく、所定の膜厚を確保しながら広範囲を効率的に施工できるため、プロからDIYまで幅広く活用されています。

また、くしごてにはステンレス製・樹脂製・木製などさまざまな素材のものがあり、施工部位や防水材の粘度、求める仕上がりによって使い分けることが大切です。

ウレタン防水でくしごてを使うメリット

くしごては、ウレタン防水工事において「見た目の美しさ」だけでなく「防水性能の確保」にも直結する重要な道具です。

くし状の刃によって塗膜を均一に引き伸ばせるため、誰でも安定した施工品質を実現しやすくなります。

ここでは、くしごてを使うことで得られる具体的なメリットを、膜厚管理・施工効率・仕上がり品質の観点から詳しく見ていきましょう。

規定の膜厚管理がしやすい

ウレタン防水は、使用する材料や工法によって仕上がり時の膜厚が厳密に定められています。

例えば、密着工法では1.5mm前後など、仕様ごとに細かく規定されており、この膜厚を正確に確保することが防水性能を長期的に維持する鍵となります。

くしごてを使用すれば、歯の高さに応じて一定量の材料が均一に塗布されるため、職人の勘に頼らず誰でも適正な厚みを実現できます。

大型現場や公共工事など仕様遵守が求められる場面では、くしごての活用が品質確保に直結します。

施工後の不具合や再施工のリスクを防ぐ意味でも、くしごてによる膜厚管理は非常に効果的です。

施工精度・効率が上がる

ウレタン防水の現場では、限られた時間内で高精度な施工が必要です。

くしごては、ウレタン材を均一に塗り広げながら一定の膜厚を維持できるため、手早くかつ正確な塗布作業を可能にします。

広い面積を短時間で処理できる点は、施工全体の効率を飛躍的に向上させます。

また、ローラーやコテだけでは難しい均一性も確保できるため、施工のバラつきが起きにくく、熟練度に関わらず高品質な仕上がりを実現しやすい点も大きな魅力です。

作業時間の短縮だけでなく材料の無駄も抑えられるため、コストパフォーマンスの面でも有利になります。

現場のスピードと品質を両立させたい場合、くしごての活用は極めて有効です。

仕上がりにムラが出にくい

くしごてのもう一つの大きな利点は、塗膜の仕上がりにムラが出にくいことです。

歯状の刃が材料を均一に引き延ばすことで、塗布後の表面が平滑に整い、乾燥後も美しい仕上がりを保てます。

トップコートを施工する前段階では、下地の状態がそのまま最終仕上げに反映されるため、ムラのない均一な塗膜は極めて重要です。

手作業やローラーだけでは生じがちな厚みの偏りや凹凸も、くしごてを使うことで簡単に解消できて品質に差が出にくくなります。

住宅のベランダや陸屋根といった見た目も重視される場所では、仕上がりの美しさは信頼性にもつながるため、くしごての使用は品質面でも大きな意味を持ちます。

ウレタン防水のくしごてと他の道具の違いとは?

ウレタン防水の施工には、くしごて以外にも「レーキ」や「防水鏝(コテ)」といったさまざまな道具が使われます。

それぞれが似たような役割を担っているように見えて、実際には機能や用途が大きく異なります。

ここでは、くしごてと他の代表的な防水道具との違いを比較しながら、くしごてがどんなシーンで最も効果的に活躍するのか確認していきましょう。

レーキとの違い

レーキは、ウレタン防水材を広い面積に素早く均一に広げるためのT字型の道具で、主に広範囲の一次塗布に使用されます。

床面のような大面積を一気に処理する際には作業効率が高く、一定の膜厚を保ちながらスピーディーに塗布できるのが特徴です。

一方で、細かい部分や端部の処理には不向きで、材料のコントロールもやや大雑把になりがちです。

それに対してくしごては、コンパクトなサイズ感と歯状の構造により、狭い場所や入り組んだ箇所でも高精度な膜厚管理が可能です。

施工範囲の大小に応じて、レーキとくしごてを使い分けることで、無駄のない効率的な防水施工が実現できます。

つまり、くしごては「精密な塗布」、レーキは「大面積の高速処理」に適した道具ということです。

防水鏝(コテ)との違い

防水鏝(コテ)は、塗布したウレタン防水材の表面を平滑に仕上げるための道具で、塗膜の「ならし」や「仕上げ」に特化した用途に使われます。

表面に光沢や均一性を持たせるにはコテ仕上げが欠かせず、美観や防水層の均質性を高める役割を担っています。

一方、くしごては塗布工程の初期段階に使われる道具で、まだ粘度のある材料を広げながら規定膜厚を確保するために使用されます。

つまり、くしごては「塗る」工程、防水鏝は「整える」工程といった役割分担があり、どちらも完成度の高い施工には欠かせない存在です。

両者を適切に使い分けることで、塗膜厚の確保と美しい仕上がりの両立が可能となり、より信頼性の高い防水層を形成することができます。

ウレタン防水のくしごての種類と選び方のポイント

ひと口に「くしごて」といっても、その形状や材質には多くのバリエーションがあります。

膜厚や塗る面積、使用する防水材の粘度によって最適なタイプは変わってくるため、状況に応じた選定が欠かせません。

この章では、くしごてを選ぶうえで重要な「歯の高さ」や「材質」といった視点から、失敗しない道具選びのポイントを丁寧に解説します。

歯の高さ・ピッチの違い

くしごての性能を左右する大きな要素のひとつが、歯の高さ、つまりピッチ(歯の間隔)です。

このピッチによって、塗布されるウレタン防水材の膜厚が自動的に決まるため、使用する材料や工法に合わせて最適なものを選ぶことが重要です。

例えば、密着工法など比較的薄い膜厚が求められる場合は1mm程度のピッチ、通気緩衝工法のように厚膜が必要な場合は2〜3mmのピッチが適しています。

ピッチが大きいほど材料の出量が多くなり、一度に広い範囲を厚く塗ることが可能になりますが、その分乾燥時間や材料の使用量にも影響します。

現場ごとの仕様書やメーカーの推奨膜厚を確認し、それに見合ったピッチのくしごてを選定することで、確実でトラブルのない施工が実現できます。

材質の違い(ステンレス・樹脂など)

くしごてにはさまざまな材質がありますが、代表的なのはステンレス製と樹脂製です。

ステンレス製のくしごては、耐久性が非常に高く長期間の連続使用にも耐えられるため、プロの施工現場で多く用いられています。

歯のエッジも硬くしっかりしているため、粘度の高いウレタン材でも正確な膜厚で塗布できるのが特徴です。

一方、樹脂製は軽量で取り回しがよく手への負担も少ないため、DIYや小規模な現場で使いやすいというメリットがあります。

また、コストが比較的安価なのも利点です。

使用頻度や現場の規模、扱いやすさを重視するか耐久性を重視するかで、適切な材質を選ぶことが大切です。

施工品質の安定にも関わるため、素材選びは妥協せず慎重に行いましょう。

ウレタン防水で使うおすすめのくしごて製品

実際に現場で使われているくしごての中には、施工性や耐久性に優れた高評価の製品がいくつか存在します。

選ぶ製品によって仕上がりや作業効率が大きく変わることもあるため、道具選びには慎重さが求められます。

ここでは、プロの施工者にも広く使われているおすすめのくしごて製品を具体的な商品名とともに紹介します。

田島ルーフィング「オルタッククシゴテ」

「オルタッククシゴテ」は、田島ルーフィングが提供するウレタン防水システム「オルタックシリーズ」に対応した専用くしごてです。

通気緩衝工法やオルタックエースなどの高性能防水材に最適化された設計で、膜厚管理がしやすい特徴があります。

塗布面に適度な抵抗感があり、材料をしっかり引き伸ばせるのが特徴です。

大塚刷毛製造「マルテーベニアスキージー」

「マルテーベニアスキージー」は、大塚刷毛製造が展開する軽量タイプのくしごてで、特に取り回しやすさに優れたモデルです。

ベニア材をベースにした本体は非常に軽く、長時間の作業でも手首の負担が少なくて済みます。

一般住宅から小規模な改修現場まで幅広く対応可能です。

プロ用としても十分な性能を備えており、使い勝手と経済性のバランスに優れた製品です。

まとめ:ウレタン防水はくしごてで高品質な施工を実現させよう

この記事のまとめ!

  • くしごてはウレタン防水の膜厚管理や塗布の均一化に欠かせない専用道具
  • 歯のピッチや材質によって使用感や仕上がりが変わるため選定が重要
  • 高品質で効率的なウレタン防水施工が可能

くしごては、ウレタン防水の膜厚管理や塗布の均一化に欠かせない道具です。

レーキやコテとは異なる役割を持ち、精密な施工を実現します。

使用する防水材や工法に応じたピッチや材質の選定が重要で、適切な製品を選ぶことで仕上がりの品質と施工効率を高められます。

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