この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
住宅や建物の形状において、陸屋根という言葉を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
しかし、その読み方や意味については、意外と知られていないこともあります。
「ろくやね」と読む人もいれば、「りくやね」が正しいという声もあります。
この記事では、陸屋根の正しい読み方やその由来、特徴から、メリット・デメリットまでをわかりやすく解説していきます。
住宅の建築やリフォームを考えている方はもちろん、建築用語を正しく理解したいという方にも役立つ内容となっています。

株式会社ライフ総建 取締役
佐藤 勇太
さとう ゆうた
塗装工事や屋根修理、防水工事をメインに東京都八王子市で外装リフォーム専門店を経営。地域に根付く専門店として3000棟以上の施工実績あり。
建築用語として時折目にする「陸屋根」。
しかしその読み方について、「りくやね?」「ろくやね?」と迷った経験がある方も多いのではないでしょうか。
この章では、陸屋根の正しい読み方やその由来、さらにはどうしてそのように読むのかという背景まで詳しく解説していきます。
建築知識を正しく理解するためにも、まずは基本から押さえておきましょう。
「陸屋根」は一般的に「りくやね」と読みますが、「ろくやね」と読まれることもあります。
建築業界では「りくやね」の読み方として広く用いられており、この読みが定着しています。
「ろくやね」と読まれる背景には、音読みの混同や「陸=ろく」という意味が影響している可能性があります。
どちらの読み方でも意味は通じますが、基本的には「りくやね」と読むことを覚えておくことが大切です。
「陸屋根」の「陸(りく)」は、本来「平らな地面」や「水平な場所」を意味する漢字です。
この言葉の意味から、ほぼ水平に造られた屋根形状を「陸屋根」と呼ぶようになりました。
漢字の読み方としても、「陸」は音読みで「りく」と読むのが一般的で、建築分野でもこの読み方が踏襲されています。
建物の上部が地面のようにフラットな構造を持つことから名づけられた「陸屋根」は、見た目だけでなく構造的にも特異な存在であり、その名称には意味と機能がしっかりと込められています。
陸屋根は、傾斜のほとんどない平坦な形状が特徴です。
一般的な切妻屋根や寄棟屋根のように傾きがないため、外観が直線的でシンプルな印象になります。
ただし、完全な水平ではなく、雨水を排水するためにごくわずかな勾配(1/100〜1/50程度)が設けられています。
排水は屋根に設置されたドレン(排水口)を通して行われるため、定期的なメンテナンスが必要です。
デザイン性の高い住宅やビルなどに多く採用される一方、構造上の特徴を理解して適切に管理する必要があります。
陸屋根は、主に鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨造(S造)の建物で多く採用されています。
具体的には、マンションやビル、公共施設、商業施設、学校、病院などの大型建築物に広く使われています。
これらの建物では、屋上を設備機器の設置場所や避難スペース、あるいは屋上庭園として活用できるため、陸屋根が適しています。
また、近年ではデザイナーズ住宅や狭小住宅でも、スタイリッシュな外観を演出するために陸屋根が選ばれることが増えています。
敷地条件が限られる都市部においては、屋上空間の有効活用という点でも大きなメリットをもたらす屋根形状です。
現代的でスタイリッシュな外観が特徴の陸屋根には、見た目の美しさだけでなく、機能面でも多くの利点があります。
この章では、陸屋根を採用することで得られる具体的なメリットについて詳しく解説します。
設計自由度や太陽光パネルの活用、屋上スペースの有効利用など、暮らしを豊かにするポイントを見ていきましょう。
陸屋根は、凹凸の少ないシンプルなシルエットを持つため、建物全体がすっきりとした印象になります。
そのため、現代的な住宅やスタイリッシュな建築物に多く採用されています。
屋根材が外からほとんど見えないため、外観がフラットでシャープに見え、外壁材や開口部とのデザインの統一感を出しやすくなります。
とくにシンプルモダン、ミニマルデザインを好む方には人気の屋根形状です。
陸屋根は傾斜がほとんどないため、太陽光パネルを自由な角度で設置することが可能です。
一般的な傾斜屋根では屋根の勾配に依存して設置角度が決まってしまいますが、陸屋根であれば、最適な発電効率を得られるように架台で調整することができます。
また、屋根の面積を広く使えるため、多くのパネルを設置できるのも大きなメリットです。
太陽光発電を積極的に導入したい住宅や施設において、陸屋根は非常に有利な形状となります。
陸屋根のもうひとつの魅力は、「屋上スペースを活用できる」ことです。
屋上をバルコニーやルーフガーデンとして使用したり、物干し場や収納スペースとして使うなど、多目的な利用が可能です。
特に都市部の狭小地では、屋根を単なる雨除けとしてではなく、貴重な生活空間として活用する工夫が必要のため、陸屋根の採用が増えています。
住宅密集地では、周囲の視線を避けつつ開放感を得られるスペースとしても活躍します。
デザイン性や活用性に優れる一方で、陸屋根には注意しておきたい欠点も存在します。
特に雨水処理や防水対策は、長く安全に住まうためには欠かせない重要なポイントです。
この章では、陸屋根にありがちなトラブルや管理上の注意点について、実際の事例を交えながら詳しく解説していきます。
陸屋根はほぼ水平な構造のため、雨水が滞留しやすく、排水性能が不十分だと雨漏りのリスクが高まります。
そのため、防水層の施工と定期的なメンテナンスがとても重要です。
一般的に、陸屋根にはアスファルト防水やウレタン防水、シート防水などの処理が施されますが、これらの耐用年数は10〜15年程度とされています。
経年劣化や台風・積雪などの自然環境によって防水層が傷みやすいため、10年に一度程度の再施工が必要です。
陸屋根は自然勾配による雨水の排水ができないため、ドレンや樋などによる排水システムに依存します。
そのため、排水口に落ち葉やゴミが詰まると、水が溜まりやすくなり漏水リスクが増加します。
排水不良を防ぐためには、定期的な清掃や点検が欠かせません。
また、雪が多く降る地域では、融雪による水の滞留にも注意が必要です。
屋根に長く水が残ると、素材自体の劣化を早める原因にもなります。
この記事のまとめ!
- 「りくやね」建築業界でもこの読み方が一般的
- 陸屋根は傾斜のないフラットな屋根
- 主にマンションやビルなどのRC造に多く見られる
- 防水や排水に関するメンテナンスが欠かせない構造
陸屋根は「りくやね」と読み、平らな屋根構造を指します。
モダンな外観や屋上の有効活用ができる一方で、防水や排水管理には注意が必要です。
特徴や読み方を正しく理解することで、建物の用途やデザインに合った選択ができるでしょう。
外装リフォームはクロスの張り替えのような工事とは違い、足場を設置した大掛かりな工事です。
そのため、リフォーム工事の中でも比較的高額な費用が発生する工事になります。
リフォーム費用を抑えるためには、以下のような方法があります。
- 複数業者から相見積もりを取得して価格を比較する
- 国や自治体の補助金・助成金制度を活用する
しかし、ひとくちに業者といっても無数に存在するため、どの業者を選べば良いのか迷っているという方も少なくありません。
そこでおすすめしたいのが『ヌリカエ』というサービスです。
全国の外装リフォーム業者から見積もりを取得できるほか、簡単な質問に答えるだけでお住まいの地域で助成金が活用できるのかを確認することができます。
「どこから手を付けていけばいいのか分からない…」
「あまり手間をかけずに優良業者を探したい…」
このようにお考えの方は、ヌリカエのようなサービスを積極的に活用してみましょう。
助成金もわかる相場算定サイト