スレート屋根塗装は自分でできる?費用や手順、豆知識を徹底解説!

スレート屋根塗装は自分でできる?費用や手順、豆知識を徹底解説!

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スレート屋根の塗装は家の外観を美しく保つだけでなく、屋根の耐久性を高めるためにも非常に重要な作業です。

しかし、業者に依頼するとなると高額な費用がかかるため、「自分で塗装をやってみたい!」と考える方も多いでしょう。

実際、DIYでスレート屋根を塗装することは可能ですが、いくつかの注意点や手順をしっかりと押さえる必要があります。

本記事では、スレート屋根の塗装を自分で行う際に必要な知識を、費用や手順、豆知識を交えながら徹底的に解説します。

自分で塗装を行うことで費用を抑えることができ、満足のいく仕上がりを実現するためのコツやポイントを、丁寧にご紹介します。

あなたのスレート屋根を長持ちさせるために、ぜひこの記事を参考にしてください!

この記事の監修者

株式会社ライフ総建 取締役

佐藤 勇太

さとう ゆうた

プロフィール

塗装工事や屋根修理、防水工事をメインに東京都八王子市で外装リフォーム専門店を経営。地域に根付く専門店として3000棟以上の施工実績あり。

スレート屋根塗装を自分でする際の豆知識

スレート屋根の塗装には、ただ色を塗るだけではない大切なポイントがいくつかあります。

塗装を行う前に知っておくべき基本的な知識や、実際の作業で失敗を避けるためのコツを押さえておくことが重要です。

この章では、スレート屋根塗装を自分で行う際に役立つ豆知識を紹介します。

塗装を行う前にしっかりと理解しておくことで、より効果的に、そして長持ちする仕上がりを実現できるでしょう。

スレート屋根の塗装は意味ないって本当?

スレート屋根の塗装には、美感性の向上や機能性の改善が期待できます。

例えば、遮熱塗料を使用することで、夏場の屋根温度を下げる効果が得られます。

しかし、塗装で防水性を高めたり雨漏りを直すことはできません。

防水機能を修復したい場合は、塗装ではなく屋根工事が必要です。

塗装はあくまで屋根の保護や外観の改善に寄与するものであり、機能性向上には限界があります。

スレート屋根は何年ごとに塗装は必要か

スレート屋根の塗装は、一般的に7〜10年ごとに行うのが理想的です。

屋根の状態や塗料の種類にもよりますが、塗料の剥がれやひび割れ、色あせなどが見られる場合は、早めの塗り替えが必要です。

定期的な点検を行い塗装のタイミングを見極めることが、屋根材の長寿命化に繋がります。

スレート屋根の塗装寿命は塗料で変わる

スレート屋根の塗装寿命は使用する塗料によって大きく変わります。

例えば、アクリル系塗料は3〜5年、シリコン系塗料は5〜7年、フッ素系塗料は7〜10年以上の耐久性があります。

高耐久な塗料を選ぶことで塗り替え頻度を減らすことで、長期的なコスト削減にも繋がります。

スレート屋根の塗装後は縁切りを行う

スレート屋根の塗装後には、縁切りが必要です。

縁切りとは、屋根材と屋根材の間に隙間を作り、雨水が屋根内部に浸透しないようにする作業です。

これを怠ると、雨水が溜まり屋根材が劣化しやすくなります。

タスペーサー

なお、最近ではタスペーサーという専用部材を使用して縁切りを行うことが一般的です。

この作業を正しく行うことで、屋根の雨漏りを防ぐことができます。

スレート屋根塗装を自分でやる場合の費用

スレート屋根の塗装を自分で行う際、最も気になるのが「費用」の部分です。

業者に依頼する場合の費用と比べて、DIYで塗装を行うことでどれだけ費用を抑えられるのか、また、どんな材料や道具が必要となるのか、事前に把握しておくことは非常に大切です。

この章では、スレート屋根塗装に必要な費用の内訳や、DIYならではのコスト削減ポイントについて詳しく解説します。

計画的に進めることで無駄な出費を避け、効果的に塗装作業を行いましょう。

足場の設置費用

スレート屋根の塗装を自分で行う場合、安全性を確保するために仮設足場が必要です。

足場の設置には専門業者に依頼する必要がありますが、その費用は概ね10万円〜20万円程度が相場です。

足場の設置費用は外観の仕上がりに関係ない工程ではありますが、作業の安全性を確保するためにも必ず必要な費用といえます。

スレート屋根用の塗装材料

スレート屋根塗装に必要な材料費は、塗料の種類や塗布面積によって異なります。以下の材料が必要です。

  • 塗料: 約10,000〜50,000円/缶
  • 高圧洗浄機: 約5,000〜30,000円(レンタル費)
  • ローラーやハケ、バケットなどの副資材: 2,000〜5,000円

材料費は塗料の品質によっても大きく変動するため、費用を抑えたい場合はシリコン系の塗料を選ぶと良いでしょう。

スレート屋根のおすすめ塗料

スレート屋根の塗料選びでは、耐久性や機能性を重視することが大切です。

まず、シリコン系やラジカル系塗料はコストパフォーマンスが良く、耐久性が5〜10年と十分で屋根塗装に広く使われています。

次に、フッ素系や無機系塗料は最も耐久性が高く、10年以上の寿命を誇りますが価格はやや高めです。

ただし、長期的に考えると塗り替え頻度を減らせるため、コストを抑えることができます。

さらに遮熱・断熱系塗料は、夏場の屋根温度を抑え、エネルギー効率を高める効果があります。

特に暑さが厳しい地域では、屋根の温度上昇を抑えるために効果的です。

塗料選びは、予算や屋根の状態、地域の気候に応じて選択することが重要です。

スレート屋根塗装を自分でやる際の手順

スレート屋根の塗装をDIYで行う際は、適切な手順を守ることが成功の鍵です。

塗装作業は高所での作業を伴い細かい工程が多いため、順序を間違えると仕上がりに差が出たり、後々のメンテナンスに影響を及ぼす可能性があります。

この章では、スレート屋根塗装を自分で行うための具体的な手順をわかりやすく解説します。

安全かつ効率的に作業を進めるために必要な準備や注意点をしっかりと押さえ、理想的な仕上がりを目指しましょう。

転落落下防止の仮設足場を必ず設置する

スレート屋根の塗装作業は高所で行うため、転落事故のリスクが非常に高いです。

作業の安全を確保するため、仮設足場を必ず設置しましょう。

足場を使うことで作業中の安定性が確保され、転落の危険を防ぐことができます。

また、高所での作業を安全に進めるためにも、足場の設置は安全基準に従うことが大切です。

足場の設置費用はかかりますが、何より安全が最優先です。

高圧洗浄でコケや汚れを綺麗に落とす

屋根の塗装前には、高圧洗浄を使って屋根表面に付着したコケや汚れをきれいに落とすことが必要です。

これにより、塗料の密着性が高まり、塗装の仕上がりが長持ちします。

高圧洗浄機は水圧で汚れを効率よく落とし、屋根材の隙間に入り込んだ汚れや苔も除去できます。

洗浄後は、十分に乾燥させてから塗装作業に進むことが重要です。

板金部分の研磨と錆止めを塗布する

スレート屋根には、棟板金などの金属部分があります。

これらの板金部分に錆が発生している場合、塗装前に研磨して錆を取り除き、錆止め塗料を塗布する必要があります。

錆止めを塗ることで金属部分の耐久性が向上し、塗装後の仕上がりも長持ちします。

錆が進行していると塗料が密着せず塗装の効果が低下するため、事前の丁寧な処理が非常に重要です。

縁切り部材のタスペーサーを設置する

縁切り部材であるタスペーサーは、スレート屋根の塗装後に必ず設置すべき部材です。

タスペーサーは屋根材と屋根材の間に隙間を作る役割を果たし、雨水が屋根内部に溜まるのを防ぎます。

これにより、雨水の排水がきちんと行われて雨漏りを防止できます。

スレート屋根を3回塗りで仕上げる(下塗り・中塗り・上塗り)

スレート屋根を塗装する際、塗料は下塗り、 中塗り、 上塗りの3回に分けて塗布します。

最初に下塗りを行い塗料の密着性を高め、次に中塗りで色を安定させ、最後に上塗りで仕上げます。

この3回塗りは塗料が屋根に均等に密着し、長持ちさせるために欠かせない工程です。

特に中塗りと上塗りを丁寧に行うことで、耐久性の高い塗膜が完成します。

仕上げの最終点検後に足場を解体する

塗装作業が完了したら、最終点検を行い仕上がりに不備がないかを確認します。

塗料のムラや塗り残し、傷などがないか細部までチェックし、問題がなければ足場を解体します。

最終点検は非常に重要で、完璧な仕上がりを目指すためにも慎重かつ丁寧に行いましょう。

まとめ

この記事のまとめ!

  • 塗装のタイミングは7〜10年ごとが理想的、塗料の種類で塗装寿命は異なる(シリコン系は5〜10年、フッ素系は10年以上)。
  • 塗装作業には安全のため、転落防止の仮設足場を設置することが必須。
  • 高圧洗浄で汚れを落とし、板金部分の研磨と錆止め処理を行うことが重要。
  • 塗装は3回塗り(下塗り・中塗り・上塗り)で仕上げ、最終点検後に足場を解体する。

スレート屋根を自分で塗装する際には、安全性を最優先に確保しながら丁寧に仕上げていきましょう。