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外壁の印象を大きく左右するサイディングの中でも、自然な質感で人気を集めているのが「木目調サイディング」です。
温かみのある見た目を再現しつつ、サイディングならではの耐久性を備えているため、「ナチュラルでおしゃれな外観にしたい」「木の雰囲気が好きだけど腐食やメンテナンスが不安」という方に選ばれています。
しかし一方で、「思ったより木目が安っぽく見えた」「メーカーごとの違いがわかりにくい」「どのシリーズが人気なのか知りたい」といった悩みも多く聞かれるのが実情です。
そこで本記事では、木目調サイディングの魅力や選ばれる理由をわかりやすく解説しながら、ケイミュー・ニチハ・東レ・アイジー工業など主要メーカーの人気シリーズを比較して紹介します。
後半では、木目調サイディングが向いていないケースや選び方の注意点も解説しますので、外壁のデザイン選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

株式会社ライフ総建 取締役
佐藤 勇太
さとう ゆうた
塗装工事や屋根修理、防水工事をメインに東京都八王子市で外装リフォーム専門店を経営。地域に根付く専門店として3000棟以上の施工実績あり。
外壁のデザインにナチュラルさや温かみを求める方にとって、木目調サイディングは非常に魅力的な選択肢です。
木の風合いをリアルに再現しながらも、腐食や反りといった天然木の弱点をカバーできるため、見た目と機能性のバランスに優れています。
そこでここからは、木目調サイディングが支持される理由を「デザイン性」「耐久性」「住宅テイストとの相性」という3つの視点から詳しく解説します。
木目調サイディングの最大の魅力は、外観の印象が一気に洗練されるというデザイン性の高さにあります。
近年のサイディングは印刷技術が進化しており、本物の木材のような節や木目の流れを忠実に再現できるようになりました。
従来の単色サイディングと比べると、立体感や陰影のある表情が生まれるため、外壁全体に奥行きが生まれ、ワンランク上の美しい仕上がりになります。
また、光の当たり方によって木目の濃淡が変化するため、時間帯によって異なる表情を楽しむこともできます。
塗装では表現しにくい自然な木の風合いが、サイディングなら施工性を保ちながら実現できる点も大きなメリットです。
天然木の外壁は見た目の魅力がある反面、雨水や紫外線の影響で腐食・反り・色あせが進行しやすく、定期的な塗装や防腐処理が欠かせません。
一方、木目調サイディングは、窯業系や金属系といった耐久性の高い基材に木目デザインを施しているため、屋外環境への耐性が高く、メンテナンスの手間を大幅に抑えることができます。
特に近年の高耐候塗装や親水技術(セルフクリーニング機能)を採用したシリーズでは、汚れが付着しにくく、美しさを長期間保てるのが特徴です。
天然木のように数年ごとの再塗装が不要なため、長期的なコストを抑えつつ外観を維持できる点が、多くのユーザーから支持される理由となっています。
木目調サイディングは、住宅のデザインテイストを選ばず、和風・洋風どちらにも自然に馴染みます。
濃いブラウンや焦げ茶系の木目は、和モダンや落ち着いた数寄屋風の佇まいに調和しやすく、軒の深い住宅や瓦屋根とも相性が良い仕上がりになります。
一方、明るいベージュやグレー系の木目デザインは、北欧風・カフェ風・ナチュラルモダンなどの洋風デザインと組み合わせやすく、サッシや玄関ドアのカラー選び次第で統一感を演出できます。
また、縦張り・横張りの貼り分けや、玄関まわりだけにアクセントとして使用することで、デザイン性をさらに高めることもできるため、外観のカスタマイズ性を重視する方にもおすすめです。
木目調サイディングは複数のメーカーから多彩なシリーズが発売されていますが、それぞれにデザインの雰囲気や質感、価格帯、メンテナンス性などの違いがあります。
「どのメーカーがリアルな木目?」「コストを抑えつつおしゃれに仕上げたい」といった悩みを解決するために、この章ではケイミュー・ニチハ・東レ・アイジー工業の代表的な木目調シリーズを比較形式で紹介します。
エクセレージ・親水14木目調は、窯業系サイディング材として、14mm厚のスリムな設計ながら、木目の質感を洗練されたデザインで再現しています。
特長として、表面に「親水コート」が施されており、雨水が汚れを浮かせて洗い流すセルフクリーニング性能が備わっているため、長く美観を保ちやすい点も魅力です。
カラー展開もベージュ~チャコール系まで幅広く、デザイン性と機能性を両立させた、外壁材として非常にバランスの良い製品です。
ニチハの木目調」は、14mm厚の窯業系サイディングながら、天然木のような節や木目をリアルに再現し、和風住宅や風格のある佇まいに適しています。
寸法455×3030mmサイズで施工性にも配慮され、横張り・縦張り両対応しています。
価格は標準価格7,000円/枚(5,585円/㎡)となっており、コストバランスも検討しやすい仕様です。
デザイン性と汎用性を兼ね備えた外壁材をお探しの方におすすめのシリーズです。
ラップ14シェーブウッドSCは、本格派木目調ラップサイディングです。
「レッドシダーの美しい木目をリアルに再現した本格派木目調ラップサイディング」と公式にも謳われているとおり、深みのあるカラー展開を豊富に備えています。
また、ナチュラルな質感が落ち着いた雰囲気があり、和モダンから洋風、カフェ風デザインまで幅広い外観デザインと調和する汎用性の高いシリーズです。
金属系サイディングながら木のぬくもりを追求した「NPT-スプリームウッド」は、木目が美しい飽きのこないデザインで様々なスタイルに溶け込み、温かく安らぎに満ちた住まいを演出できるサイディングです。
たて張り・よこ張り両対応で防火・耐火構造認定を取得しており、塗膜変褪色10年保証・赤さび10年保証などメンテナンス性も考慮されています。
カラー展開はブラック、オリーブブラウン、グレイベージュなど複数あり、木目デザインの暖かさと金属材の高性能を両立したシリーズとして幅広い住宅スタイルに適しています。
木目調サイディングは多くの住宅にマッチする万能なデザインですが、すべての人にとって最適というわけではありません。
中には「経年変化による色の深みも含めて木材の味わいを楽しみたい」「より本格的で無垢材に近い素材感を求めたい」という方もいます。
そこでここからは、木目調サイディングがあえておすすめできないケースや、他の選択肢が向いている人の特徴をわかりやすく解説します。
木目調サイディングは、美しい木の質感を再現しつつも、長期間カラーや模様が安定するように設計されているため、「時間の経過によって色が変わる楽しみ」を求める方には物足りなさを感じることがあります。
天然木の外壁は年月とともに日焼けや風雨による色の変化が現れ、それを「味」として楽しめる点が魅力です。
しかし、サイディングは色あせや変色が起きにくい塗膜構造が採用されているため、「経年変化を素材の個性として楽しみたい」という価値観とは相性が良くありません。
また、表面が均一なため、ひび割れや節の変化など、天然木の持つ独特の質感の変化を期待する人には、人工的な仕上がりに感じられるケースもあります。
経年で「住まいが育つ」感覚を楽しみたい方には、あえて天然木や無垢材を選ぶほうが満足度につながるでしょう。
木目調サイディングは技術の進化により非常にリアルな木目表現が可能となっていますが、厳密に言えば「光の反射」「木肌の凹凸」「触れたときの質感」など、天然木の持つ生の表情には完全には及びません。
外観として見る分には違和感が少なくても、近距離で見ると樹脂系塗装特有の均一感や表面のフラットさを感じる場合もあります。
特に「古材風の風合い」「オイル仕上げのような深い艶」「節や割れを含んだ無垢材の質感」といった、本格派の質感を求める場合には、サイディングでは物足りないという声もあります。
そうした求める画質レベルが高い方は、天然木の羽目板や焼杉、塗装仕上げ無垢材を使用した外壁デザインの検討も視野に入れると満足度が高くなります。
この記事のまとめ!
- 木目調サイディングは自然な外観と耐久性が魅力
- メーカーごとに木目の質感と機能が異なる
- 人気はケイミュー・ニチハ・東レ・アイジー工業
- 本格的な経年変化を求める人には不向き
- 施工例と実物を見て選ぶことが失敗防止のポイント
木目調サイディングは、天然木のような温かみのあるデザインを手軽に取り入れつつ、耐久性やメンテナンス性を確保したい方に適した外壁材です。
近年は各メーカーが木目の節や影の表現力を高めており、質感のリアルさは年々向上しています。
一方で、経年変化による色の味わいを楽しみたい方や、無垢の木肌の質感にこだわる方には、サイディング以外の選択肢が向いているケースもあります。
重要なのは「外観の雰囲気」「メンテナンスの手間」「予算」のバランスを見ながら、自分の暮らし方に合った素材を選ぶことです。
デザインサンプルだけで判断せず、実際の施工例や実物の質感も確認しながら検討すると、満足度の高い外壁リフォームが実現できます。
外装リフォームはクロスの張り替えのような工事とは違い、足場を設置した大掛かりな工事です。
そのため、リフォーム工事の中でも比較的高額な費用が発生する工事になります。
リフォーム費用を抑えるためには、以下のような方法があります。
- 複数業者から相見積もりを取得して価格を比較する
- 国や自治体の補助金・助成金制度を活用する
しかし、ひとくちに業者といっても無数に存在するため、どの業者を選べば良いのか迷っているという方も少なくありません。
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