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外壁のサイディングがボロボロに崩れたり、欠けやひび割れが目立ってきたりすると、「このまま放置して大丈夫?」「自分で補修できるの?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
サイディングの劣化をそのままにしておくと、見た目が悪くなるだけでなく、雨水が内部に浸入して下地材を腐らせる恐れがあります。
放置期間が長くなるほど、補修では済まず張り替え工事が必要になるケースも少なくありません。
そこで本記事では、サイディングがボロボロになる原因を詳しく解説したうえで、劣化の程度に応じた補修方法を紹介します。
DIYでできる欠け補修のやり方や、パテ・補修材の選び方、業者に依頼すべきケースまでわかりやすくまとめました。
外壁の傷みが気になっている方は、早めに対処して住宅の寿命を延ばしましょう。

株式会社ライフ総建 取締役
佐藤 勇太
さとう ゆうた
塗装工事や屋根修理、防水工事をメインに東京都八王子市で外装リフォーム専門店を経営。地域に根付く専門店として3000棟以上の施工実績あり。
外壁サイディングがボロボロと崩れたり、表面が剥がれたりするのは、見た目の問題だけでなく住宅の防水性や耐久性にも大きく影響します。
原因を正しく理解せずに補修を行うと、すぐに再発してしまうことも少なくありません。
そこでここからは、紫外線や雨風による経年劣化、コーキングのひび割れ、さらには通気不足や施工不良など、サイディングが劣化する主な要因を詳しく解説します。
サイディングがボロボロになる主な原因のひとつが、紫外線や雨風といった自然環境による経年劣化です。
外壁は常に太陽光や風雨にさらされ、紫外線によって塗膜の樹脂成分が分解されると防水性が失われます。
その結果、表面が粉を吹いたようになったり、塗膜が剥がれて素地が露出したりします。
さらに、雨や雪による吸水と乾燥の繰り返しで膨張と収縮が起こり、細かいひび割れが広がっていきます。
これを放置するとサイディング内部に水分が入り込み、素材自体が崩れてボロボロと剥がれ落ちるようになります。
とくに南面や西面など日射や風雨を受けやすい箇所では、劣化の進行が早いので注意が必要です。
サイディングの目地に充填されているコーキング(シーリング)は、外壁の防水性能を維持するうえで重要な役割を果たしています。
しかし、紫外線や気温差の影響を受けやすく、10年前後で硬化やひび割れが生じるのが一般的です。
コーキングが劣化して隙間ができると、そこから雨水がサイディングの裏側に侵入し、下地の防水シートや木材を腐食させてしまいます。
内部に湿気がたまると、カビや断熱材の劣化、さらにはサイディングの浮きや剥離にもつながります。
コーキングの劣化はサイディングの寿命より早く訪れるため、外壁全体のメンテナンス時期を見極める際の重要なサインといえます。
サイディングがボロボロと崩れる原因には、通気不足や施工不良による内部劣化もあります。
現在主流の「通気工法」では、外壁の裏側に空気の通り道(通気層)を設け、内部にこもる湿気を逃がす仕組みが採用されています。
しかし、施工段階で通気層が確保されていなかったり、防水紙の重ね合わせが不十分だったりすると、湿気や雨水が外に抜けず内部の下地材が腐食してしまいます。
また、釘やビスの打ち込みすぎによってサイディングが割れたり、隙間から水分が入り込むケースもあります。
このような内部劣化は外見から判断しづらいため、表面の剥がれや膨れが見られた段階で早めに点検を行うことが大切です。
サイディングがボロボロになったときの補修方法は、劣化の程度によって異なります。
表面が粉を吹いたり小さく欠けているだけなら、塗装やコーキング補修で十分対応できるケースもありますが、内部まで傷んでいる場合は張り替えといった大掛かりな修繕が必要です。
そこでここからは、劣化の進行度に合わせた具体的な補修方法をわかりやすく紹介します。
サイディングの表面が粉を吹いたり、塗膜が剥がれている程度の軽度な劣化であれば、塗装やコーキング補修で十分対応できます。
塗装は紫外線や雨水から外壁を守る役割があり、劣化した塗膜を新しく塗り替えることで防水性や耐久性を回復できます。
また、コーキング部分にひび割れや隙間が生じている場合は、古いコーキングをすべて撤去して新しいものに入れ替える打ち替え工法がより長持ちしやすい方法です。
これらの補修は劣化初期の段階で行うことが重要で、放置するとサイディング内部まで水が入り込みより大規模な工事が必要になるおそれがあります。
そのため、定期的な塗装とコーキング補修が外壁を長持ちさせるポイントです。
サイディングがボロボロに崩れたり、欠けや剥離が広範囲に及んでいる場合は、表面の塗装だけでは対応できません。
そのような中度〜重度の劣化では、「部分張り替え」による補修が必要です。
部分張り替えは、傷んだ箇所のみを撤去し、新しいサイディング材を張り直す方法で、比較的費用を抑えつつ耐久性を回復できます。
適切な補修方法を選ぶことで、無駄な費用を抑えながら長期的に安心できる外壁を維持できます。
「小さな欠けや剥がれくらいなら自分で直せないかな?」と考える方も多いのではないでしょうか。
実際、軽度な劣化であれば、ホームセンターで手に入るパテや補修材を使ってDIY補修することも可能です。
ただし、DIYには補修できる範囲とできない範囲があり、正しい手順や材料を選ばないとすぐに再劣化してしまいます。
そこでここからは、DIYで補修できる範囲の見極め方から、欠け補修に使うパテや補修材の選び方、作業手順や注意点までを詳しく解説します。
DIYで補修できるのは、あくまで軽度な劣化にとどまります。
たとえば、サイディング表面の小さな欠けや塗膜の剥がれ、浅いひび割れなどであれば、自分で補修材を使って対応可能です。
しかし、叩くと空洞音がしたり、サイディング自体が浮いている場合は内部が劣化しており、DIYでは対応できません。
また、雨漏りや壁の膨れが見られる場合も下地まで傷んでいる可能性が高く、専門業者による修繕が必要です。
判断が難しいときは、部分的に補修する前に一度プロの点検を受けるのが安心です。
サイディングの欠けや小さな剥がれを補修する際は、使用するパテや補修材の選び方が重要です。
窯業系サイディングには、硬化後にしっかりと密着し、塗装にも対応できる「エポキシ系パテ」などがおすすめです。
耐水性と強度に優れ、屋外でも長持ちします。
小さなヒビ程度であれば、扱いやすい「アクリル系パテ」でも十分対応可能です。
購入の際は「外壁用」「窯業系サイディング対応」と明記された商品を選ぶのがポイントです。
サイディングのDIY補修は、正しい手順で行うことが長持ちさせるコツです。
まず、欠けや剥がれた部分の汚れ・ホコリをブラシでしっかり取り除きます。
次に、補修パテをヘラで押し込みながら充填し表面を平らにならします。
パテが完全に硬化したら、サンドペーパーで軽く研磨して仕上げを整えます。
その後、外壁と同じ色の塗料でタッチアップ塗装を行い、紫外線や雨水から補修箇所を保護します。
これらの工程を丁寧に行うことで、見た目の違和感を最小限に抑えつつ防水性を回復できます。
DIYでの外壁補修は手軽に見えても、いくつかの注意点を押さえる必要があります。
まず、補修作業は晴れて湿度の低い日に行うことが基本です。
湿った状態でパテを塗ると密着不良を起こし、数ヶ月で剥がれてしまうことがあります。
また、気温10℃以下では硬化不良を起こしやすいので避けるほか、補修材が完全に乾燥するまで24時間以上は触らないことが大切です。
この記事のまとめ!
- ボロボロになる原因は紫外線や雨風、コーキング劣化、施工不良など
- 軽度な劣化なら塗装やコーキング補修
- 欠けや小さな剥がれはパテや補修材を使って応急補修
- 内部まで劣化している場合は部分張り替え
サイディングがボロボロになる原因は、紫外線や雨風による経年劣化、コーキングのひび割れ、通気不足などさまざまです。
小さな欠けや塗膜の剥がれといった軽度の劣化なら、DIYでパテや補修材を使って応急補修することも可能ですが、内部まで劣化が進んでいる場合は早めに業者へ相談することが大切です。
サイディングは定期的な点検と塗装メンテナンスを行うことで、耐久性と美観を長く保つことができます。
「少し傷んできたかも」と感じたら、早めの補修を心がけ、住まいを長持ちさせましょう。
外装リフォームはクロスの張り替えのような工事とは違い、足場を設置した大掛かりな工事です。
そのため、リフォーム工事の中でも比較的高額な費用が発生する工事になります。
リフォーム費用を抑えるためには、以下のような方法があります。
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