サイディングの欠け補修はDIYできる?パテで直る範囲と手順(失敗例つき)

サイディングの欠け補修に使えるパテとは?DIYでの手順とおすすめ補修材を徹底解説!

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自転車をぶつけた、落雪が当たった、気づいたら角が欠けていた。窯業系サイディングの欠けは、小さくても「このままで大丈夫か」「自分で直せるか」が気になりますよね。

結論から言うと、手の届く高さにある、小さく浅い欠けなら、サイディング用のパテで自分でも補修できます。

一方で、ひびが広がっている欠けや、表面がボロボロはがれる欠けは、パテで埋めても再発しやすいため業者に任せたほうが安全です。

この記事では、DIYで直せる欠けの見分け方、使う補修材、手順、よくある失敗、業者に頼んだ場合の費用の目安までをまとめます。

この記事を書いた人:ガイソーラボ編集部 編集長 外山 宗兵衛(通称:ガイソー)

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まず結論:自分で直せる欠け・業者に任せたい欠け

欠けの状態を見て、次の表で判断してください。迷ったら「業者推奨」の側に倒すのが無難です。

欠けの状態判断理由
500円玉くらいまでの小さな欠けで、まわりにひびや浮きがないDIYで直しやすいパテで埋めて塗装すれば、目立たなくできる
深くえぐれた欠け要注意補修材の1回の塗り厚の上限を超える場合は、何回かに分けて埋める必要がある。広く深い欠けは業者に相談する
欠けのまわりにひびが広がっている、板が浮いている業者推奨板そのものの割れや反りが疑われ、表面を埋めても再発しやすい
釘のまわりが欠けて、釘の頭が見えている業者推奨釘が効いていない・板が動いている可能性がある
表面が層のようにはがれる、触ると柔らかい、何か所もある業者推奨凍害など、外壁が水を吸って傷んでいるサイン。塗装や張り替えが必要になることが多い
欠けた奥に木材や防水シートが見える業者推奨板を貫通しているため、下地や防水シートの状態を確かめたうえで、補修か板の交換かを判断する必要がある
欠けの近くの室内側に雨染みがある、カビ臭い業者推奨すでに雨水が壁の中に入っている可能性があり、表面を埋めても解決しない
2階など、脚立でないと届かない場所業者推奨外壁メーカーも、高所の補修を自分で行うことはすすめていない

サイディングが欠ける主な原因

欠けの原因によって、パテで直せるかどうかが変わります。補修の前に、どれに当てはまるかを確認しておきましょう。

  • 物がぶつかった:自転車、脚立、台風の飛来物など。原因がはっきりしていて範囲が小さければ、パテ補修に向いています。
  • 落雪・つらら:雪の多い地域では、屋根からの落雪で外壁の下のほうが欠けることがあります。
  • 釘のまわりの欠け:板を釘で留めている外壁では、地震や強風で板が動き、釘のまわりから欠けることがあります。釘が効いていない可能性があるので、埋めるだけでは不十分です。
  • 凍害:塗膜が傷んで水を吸った外壁が、凍結と融解を繰り返して表面からはがれる現象です。北陸などの寒冷地で起きやすく、1か所を埋めてもまわりで再発しやすいため、塗装や張り替えを含めて業者に相談しましょう。

なお、台風の飛来物や落雪で欠けた場合は、火災保険の風災・雪災で補償される可能性があります。

補修してしまうと被害の状況が分からなくなるので、直す前に、欠けた箇所の近くからの写真と、建物全体が分かる写真を撮っておきましょう。

詳しくは台風・強風による外壁の被害と火災保険で解説しています。

欠け補修に必要な補修材と道具(PR)

補修材は、窯業系サイディング用と明記されたものを選びます。

欠けそのものを埋めるならニチハかメーコーのパテ、欠けのまわりの細いひびにはアサヒペンの補修材、と使い分けると迷いにくいです。

補修材向いている用途特徴購入先
ニチハ 補修用パテ FC5000(330ml)ニチハ製サイディングの欠け・傷ニチハ純正の外壁材用補修パテ。色は白のみなので、上から塗装して仕上げる建材の通販サイトで取り扱いあり
メーコー サイディングパテ(2.5L)窯業系サイディングの欠け・傷窯業系サイディングの傷を補修するためのパテ。1回に約5mmまで厚付けできる。量が多いので、補修箇所が多い人向け塗料の通販サイトで取り扱いあり
アサヒペン ワンタッチ サイディング用補修材(200ml)欠けのまわりの細いひび割れ・すき間袋を手で絞って押し出すタイプで、ヘラ付き。メーカーの用途表記は窯業系サイディングの「ひび割れ・すき間」で、欠けを埋める用途は明記されていないAmazonで見る

補修材のほかに、次の道具を用意します。

優先度道具使いみち確認リンク
必須外壁用の補修塗料(外壁に近い色)パテの上から塗って仕上げる。パテはむき出しのままにしないAmazonで見る
必須パテベラ(大小セット)パテを押し込み、表面をならすAmazonで見る
必須紙やすり(#180〜#240程度)固まったパテを削って平らにするAmazonで見る
必須マスキングテープ(外装用)欠けのまわりに貼り、パテや塗料のはみ出しを防ぐAmazonで見る
あると便利プライマー補修材の説明書で指定がある場合に、パテの前に塗って密着をよくするAmazonで見る
あると便利ニトリル手袋パテや塗料から手を守るAmazonで見る
あると便利養生シート足元や窓まわりを、塗料の垂れや汚れから守るAmazonで見る
あると便利やわらかめのブラシ・小筆・スポンジ欠けた部分の破片や汚れを落とす/補修跡のまわりをぼかす・表面の凹凸をまねる手持ちのもので可

欠けた破片が割れずに残っている場合は、エポキシ系の接着剤で元の位置に貼り戻し、すき間だけをパテで埋めると、仕上がりが自然になりやすいです。

パテでサイディングの欠けを補修する手順

古い外壁では、作業の前に外壁材の種類を確認しましょう。

石綿(アスベスト)を含む建材の製造が全面的に禁止された2006年9月より前に建てられた住宅では、石綿を含む外壁材が使われている可能性があります。

製品が特定できない場合は、ブラシで強くこすったり紙やすりで削ったりせず、住宅の施工会社などに確認してください。

1. 作業する日を選ぶ

パテは、気温が低いと固まりにくく、雨に当たると流れてしまいます。

例えばアサヒペンのサイディング用補修材は、固まるまでに5℃以下になる日や、24時間以内に雨が予想される日は使わないよう案内しています。外壁が濡れていないことも条件です。

北陸のように冬の最低気温が5℃を下回る地域では、低温や雪で補修材が固まりにくいため、作業は春から秋の、晴れが続く日を選びましょう。

ただし、欠けが深い、水が入りそうといった状態なら、春まで放置せず、業者に応急処置を相談してください。

2. 欠けた部分をきれいにする

やわらかめのブラシで、欠けた部分に残っている破片や汚れ、コケを落とします。外壁の塗膜を傷つけないよう、こするのは欠けた部分だけにしましょう。汚れが残っているとパテがしっかり付かず、はがれやすくなります。水で洗った場合は、中までよく乾かしてから次に進みます。

軽くこすっただけで表面がどんどん崩れてくる場合は、凍害などで外壁そのものが傷んでいる可能性があります。その場合は補修を中止し、業者に相談しましょう。

3. マスキングをしてパテを充填する

欠けのまわりにマスキングテープを貼り、パテをヘラで押し込むように充填します。

補修材の説明書にプライマー(下塗り材)の指定があれば、先に塗っておきます。

深い欠けを一度に埋めようとすると、中まで固まらなかったり、乾いてからやせてひびが入ったりします。

1回に埋める厚さは、補修材の説明書にある上限まで(例えばメーコーのサイディングパテは約5mm)にして、それより深い欠けは、乾かしてから重ねましょう。

最後の1回は、まわりより少し盛り上げておくと、削って平らにしやすくなります。

石目調などの凹凸がある外壁では、パテが固まりきる前にスポンジで軽くたたくと、まわりの質感に近づけられます。

マスキングテープは、パテをならし終えたらすぐにはがします。

外壁メーカーのニチハも、マスキングテープを1日以上貼ったままにしないよう注意しています。長く貼っていると、はがすときに外壁の塗膜まで取れることがあります。

4. 固まったら削って平らにする

パテが固まったら、#180〜#240程度の紙やすりで、まわりの面とそろうように削ります。

削るのはパテの部分だけにして、まわりの外壁はできるだけ削らないようにします。

削りすぎると再びへこむので、ときどき指でなでて段差を確かめながら進めましょう。

5. 塗装して仕上げる

パテはむき出しのままだと傷みやすいので、必ず上から塗装します。

アサヒペンの補修材の場合、塗装は施工から2日以上たってから行うよう案内されています。

塗るときはマスキングテープを貼り直し、塗り終えたらすぐにはがしましょう。

外壁の色は、日焼けで新築時のカタログの色から変わっています。

塗料は現物の色に合わせて選び、まず目立たない場所で試し塗りしましょう。

一度に厚く塗らず、薄く1回塗って乾かしてから2回目を重ねると、色ムラが出にくくなります。

補修した部分だけを塗るより、まわりに向かって小筆で薄くぼかすと、境目が目立ちにくくなります。

ただし、補修跡が完全に分からなくなるわけではありません。

外壁メーカーのニチハも、補修塗料を使った部分は元の外壁材とまったく同じにはならないとしています。

「近くで見ると分かるが、離れれば気にならない」程度が、DIYでの現実的な仕上がりです。

欠け補修でよくある失敗

失敗原因防ぎ方
パテが膨れる・固まらない外壁が湿ったまま作業した雨の翌日は避け、中まで乾いてから作業する
乾いた後にやせて、ひびが入る深い欠けを一度に埋めた補修材の塗り厚の上限を守り、何回かに分けて埋める
数年で補修跡が傷むパテを塗装せずに放置したパテの上から必ず外壁用塗料を塗る
補修材や塗料がすぐはがれる光触媒・フッ素などのコートがある外壁で、密着しなかった目立たない場所で試してから作業する。付かない場合は業者に相談する
テープをはがしたら、外壁の塗膜も一緒に取れたマスキングテープを長時間貼ったままにしたテープはパテや塗料をならしたら、すぐにはがす
色が合わず、かえって目立つカタログの色で塗料を選んだ日焼けした現物の色に合わせ、試し塗りしてから塗る
同じ場所や周辺がまた欠ける凍害や釘の効き不良など、欠けの原因が残っていた表面が崩れる・釘が見える欠けは、パテで埋めずに業者に相談する

業者に頼む場合の費用の目安

業者に頼んだ場合の費用は、欠けの大きさと、足場が必要かどうかで大きく変わります。外壁塗装会社などが公開している相場をまとめると、おおよそ次のとおりです。

工事内容費用の目安
部分補修(パテ・シーリング)1か所あたり1万〜3万円
サイディング1枚の交換1枚あたり5万〜12万円
足場(2階以上の場合)別途10万〜20万円

1階の手が届く場所なら足場は不要なことが多く、小さな欠けの補修は数万円で収まることもあります。

2階の補修は足場代が大きいので、外壁塗装などほかのメンテナンスの時期に合わせて頼むと割安です。

詳しい相場は外壁部分補修の費用相場で解説しています。

欠けのまわりにひびがある、釘が見えている、高い場所にあるといった場合は、小修繕に対応している業者に一度見てもらうと安心です。外壁の小工事を相談する(イエコマ)

住宅を建てたハウスメーカーや工務店の保証期間中であれば、自分で補修する前に連絡してみましょう。

自分で手を加えると、その部分が保証の対象外になる場合があります。

まとめ:小さく浅い欠けはパテで直し、原因が残る欠けは業者へ

  • 手の届く高さの、小さく浅い欠けはサイディング用パテで補修できる
  • ひびが広がる・釘が見える・表面が崩れる欠けは、原因が残っているので業者に相談する
  • 2006年9月より前の住宅は、削る前に外壁材に石綿が含まれていないか確認する
  • 作業は5℃以上で、24時間雨が降らない日に。外壁が乾いていることが条件
  • パテは説明書の塗り厚の上限を守り、深い欠けは何回かに分けて埋める
  • パテの上は必ず塗装し、色は日焼けした現物に合わせる
  • 台風や落雪で欠けた場合は、直す前に写真を撮り、火災保険の対象か確認する

参考:アサヒペン「ワンタッチ サイディング用補修材」/メーコー「メーコーサイディングパテ」/ニチハ「窯業系サイディングのメンテナンス」/日本窯業外装材協会 技術委員会「タッチアップが目立つサイディング」/厚生労働省「石綿含有製品の製造等の禁止」/スターペイントマガジン「サイディングの欠け補修費用」

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