外壁塗装は足場無しで可能?メリット・デメリットと注意点を解説

外壁塗装は足場無しで可能?メリット・デメリットと注意点を解説

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外壁塗装を検討する際、多くの方が「足場の設置が必要なのか?」と疑問に思うでしょう。

一般的には足場を組んで塗装を行いますが、「コストを抑えたい」「足場を設置できるスペースがない」といった理由から、足場無しでの外壁塗装を検討する方も増えています。

では、実際に足場を使わずに外壁塗装を行うことは可能なのでしょうか?また、その場合の安全性や仕上がりに問題はないのでしょうか?

本記事では、足場無しで外壁塗装を行う方法と、それぞれのメリット・デメリット、施工時の注意点を詳しく解説します。

外壁塗装を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の監修者

株式会社ライフ総建 取締役

佐藤 勇太

さとう ゆうた

プロフィール

塗装工事や屋根修理、防水工事をメインに東京都八王子市で外装リフォーム専門店を経営。地域に根付く専門店として3000棟以上の施工実績あり。

外壁塗装を足場無しで行う方法

外壁塗装を行う際、通常は足場を組んで作業を行いますが、足場を設置できない環境やコストを抑えたい場合に、「足場無し」での施工を検討する方もいます。

では、実際に足場を使わずに外壁塗装を行うには、どのような方法があるのでしょうか?

ここでは、ロープアクセス工法(ブランコ作業)、高所作業車の利用、ハシゴや脚立を使う方法の3つの施工方法について、それぞれの特徴を詳しく解説します。

① ロープアクセス工法(ブランコ作業)

ロープアクセス工法とは、作業員がロープを使って壁面にぶら下がりながら塗装を行う方法です。

ビルの窓清掃や高所作業で活用されており、足場を組むスペースがない場合にも対応可能です。

足場費用が不要で工期も短縮できるため、コストを抑えたい方に適しています。

しかし、作業員の技術力が求められるうえ、安全性の確保が難しい点がデメリットです。

② 高所作業車を使う方法

高所作業車を使用する方法は、作業員が車両のバケット部分に乗り昇降しながら塗装を行う手法です。

足場を組む手間がなく比較的安定した状態で作業ができるため、安全性が高いのが特徴です。

ただし、高所作業車のレンタル費用が発生することや、狭い場所では使用できないといった制約があります。

また、移動しながらの作業となるため、細かい部分の塗装や仕上げが難しくなることもあります。

③ ハシゴや脚立を使う方法

ハシゴや脚立を利用した塗装は、主に1階部分や低層住宅(平屋・2階建て)の補修や部分的な塗装に適した方法です。

足場の設置費用がかからず、手軽に作業できるメリットがあります。

しかし、転倒や落下のリスクが高いため、安全対策が十分でないと事故につながる可能性があります。

また、作業範囲が限られるため、外壁全体の塗装には不向きです。

広範囲の塗装を考えている場合は、他の方法を検討する方が良いでしょう。

外壁塗装を足場無しで行うメリットとデメリット

足場を使わない外壁塗装には、コスト削減や工期短縮などのメリットがあります。

一方で、安全性の確保や仕上がりの品質といったデメリットも考慮しなければなりません。

足場無しの外壁塗装を検討する際は、メリットとデメリットを正しく理解し、どのような点に注意すべきかを把握することが重要です。

ここでは、足場を使わない塗装の良い点とリスクについて詳しく解説していきます。

メリット

足場無しの外壁塗装には、コスト削減、工期の短縮、狭小地での施工が可能といったメリットがあります。

足場設置にかかる費用を削減できるため、全体の塗装費用を抑えられます。

また、足場の組み立てや撤去の時間が不要なため、工期を短縮できるのも利点です。

さらに足場を設置するスペースがない場所でも対応可能なため、狭小地などでの施工がしやすい点も魅力です。

デメリット

足場を使わない外壁塗装は、安全性の低下、仕上がりの質の不安定さ、作業範囲の制限といったデメリットがあります。

特に高所作業では作業員の転落リスクが高く、安全対策が重要です。

また、足場がないことで作業が不安定になり、塗装ムラや塗り残しが発生しやすくなる可能性があります。

さらに塗装できる範囲が限られるため、細かい部分の塗装や補修作業が難しくなる点も考慮が必要です。

外壁塗装を足場無しでする場合の注意点

足場無しで外壁塗装を行う場合、施工の安全性や仕上がりの品質を確保するために、業者選びや事前の準備が重要になります。

特に適切な資格を持った業者かどうか、安全対策が十分に取られているか、施工後の保証があるかどうかを確認することが大切です。

ここでは、足場無しの外壁塗装を依頼する際に必ずチェックすべき3つのポイントについて解説します。

安全で満足のいく塗装工事を実現するために、しっかりと確認しておきましょう。

施工業者が適切な資格を持っているか

足場無しで外壁塗装を行うには、高所作業に関する専門的な技術が必要です。

特にロープアクセス工法を用いる場合は、「フルハーネス型墜落制止用器具特別教育」や「ロープ高所作業特別教育」などの資格を持った作業員が在籍しているかを確認することが大切です。

また、高所作業車を使用する場合も、「高所作業車運転技能講習」を修了した作業員が対応するかを確認しましょう。

資格を持たない業者では、安全面や仕上がりの質に問題が生じる可能性があるため、慎重に選定することが重要です。

事前に安全対策の説明を受ける

足場を使わない外壁塗装は、作業員の安全性が大きな課題となります。

そのため、施工前に業者から安全対策について十分な説明を受けることが不可欠です。

例えば、フルハーネスやロープの使用方法、作業員の安全確保策、万が一の事故発生時の対応策などを事前に確認しておきましょう。

また、保険の有無も重要なポイントです。

安全対策が不十分な業者に依頼すると、事故が発生した際にトラブルになる可能性があるため、事前にしっかり確認しておくことが大切です。

施工後の保証・アフターサービスの有無

足場無しの外壁塗装は、足場を使う施工に比べて仕上がりの品質に差が出る可能性があるため、施工後の保証やアフターサービスが充実している業者を選ぶことが重要です。

特に塗装の剥がれやムラが発生した際に、無償で補修対応してもらえるかどうかを確認しましょう。

また、塗料の耐久性や保証期間についてもチェックが必要です。

業者によっては、施工後の点検やメンテナンスを提供している場合もあるため、長期的なサポートが受けられるかどうかを比較検討することをおすすめします。

まとめ:外壁塗装を足場無しでする場合はメリットデメリットを把握しよう!

この記事のまとめ!

  • 「ロープアクセス工法」「高所作業車の利用」「ハシゴ・脚立を使用する方法」の3つがある。
  • メリットは、足場費用を削減できること、工期の短縮、狭小地でも施工が可能な点。
  • デメリットとして、安全性の低下、仕上がりのムラ、施工範囲の制限がある。
  • 業者選びのポイントとして、適切な資格の有無、安全対策の確認、施工後の保証が重要。
  • 足場無しの施工を検討する際は、リスクを理解し、信頼できる業者に依頼することが大切。

施工を検討する際は、信頼できる業者に相談し、安全性とコストのバランスを考慮しながら、最適な方法を選びましょう。