雨漏り調査に色水を使う方法とは?メリットデメリットを徹底解説!

雨漏り調査に色水を使う方法とは?メリットデメリットを徹底解説!

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家の屋根や外壁から発生する雨漏りは、建物の耐久性を損なうだけでなく、カビやシミの原因となり放置すると深刻な被害につながります。

しかし、雨漏りの発生箇所や侵入経路を特定するのは意外と難しく、「どこから水が入っているのかわからない」と悩む方も多いのではないでしょうか?

そこで役立つのが、「色水(発光液)」を使った雨漏り調査です。

この方法では、水に専用の発色剤を混ぜ、紫外線ライトを使って水の流れを可視化することで、雨漏りの発生箇所を正確に特定できます。

本記事では、色水を使った雨漏り調査の方法や手順、メリット・デメリットについて詳しく解説します。

これを読めば色水を使った調査の有効性が理解でき、雨漏りの原因を効率よく特定するための知識が身につきます。

専門業者に依頼する際の参考にしたい方は、ぜひ最後までご覧ください!

この記事の監修者

株式会社ライフ総建 取締役

佐藤 勇太

さとう ゆうた

プロフィール

塗装工事や屋根修理、防水工事をメインに東京都八王子市で外装リフォーム専門店を経営。地域に根付く専門店として3000棟以上の施工実績あり。

雨漏り調査に色水を使う理由とは?

雨漏りの原因を特定する方法はいくつかありますが、その中でも「色水(発光液)」を使う調査方法は、特に視覚的にわかりやすく、確実な結果を得られる手法の一つです。

しかし、なぜ色水を使うことが有効なのでしょうか?

この章では、色水を使った調査の基本的な仕組みや、目視調査・散水試験との違いについて詳しく解説します。

発光液(蛍光液)調査とは

発光液調査とは、専用の発色剤を混ぜた水(発光液)を使い、紫外線ライトで雨水の侵入経路を可視化する方法です。

通常の水では判別が難しい微細な隙間からの漏水も、発光液を使用することで明確に確認できます。

発光液は建材にダメージを与えにくく、環境にも配慮された成分が使われるため安全に実施できます。

複雑な構造の建物や、他の方法で特定が難しい雨漏りの調査に適しており、専門業者でも広く活用される手法です。

目視調査や散水試験との違い

雨漏り調査には、発光液調査以外にも目視調査や散水試験といった方法があります。

目視調査は、外壁や屋根のひび割れ、シーリングの劣化を直接確認するシンプルな手法ですが、雨水の侵入経路までは特定できません。

一方、散水試験は実際に水をかけて雨漏りを再現する方法ですが、原因特定がしにくいという課題があります。

発光液調査は、視覚的に水の経路を把握できる点で、これらの方法よりも精度が高いとされています。

雨漏り調査に色水を使うメリット

雨漏り調査で色水を使用すると、雨水の侵入経路を特定しやすいという大きなメリットがあります。

その他にも、比較的低コストで実施できる点や、視覚的に結果を確認できる点など、色水を使うことで得られる利点は多岐にわたります。

この章では、色水を用いた調査のメリットを具体的に解説します。

雨水の侵入経路を特定しやすい

雨漏りの原因を特定する際、水がどの経路を通って建物内部へ侵入しているのかを把握することが重要です。

色水(発光液)を使うことで、通常の散水試験では見えにくい微細な隙間や複雑なルートも視覚的に確認しやすくなります。

特に壁内部や天井裏など、目視では判断できない箇所の調査に適しています。

紫外線ライトを使用すれば発光液の流れをさらに明確に把握できるため、雨漏りの特定精度が向上します。

低コストで実施可能

発光液を用いた調査は、比較的低コストで実施できるのも大きなメリットです。

サーモグラフィーや発煙調査のように高価な専用機材が不要なため、業者に依頼する場合もコストを抑えやすくなります。

軽度の雨漏りや侵入経路の特定だけを目的とする場合は、大掛かりな調査よりも費用対効果が高く、手軽に実施できる方法といえます。

雨漏り調査に色水を使うデメリット

色水を使った雨漏り調査には多くのメリットがありますが、一方で時間がかかることや、調査の過程で水の使用量が増えるといったデメリットも考慮する必要があります。

また、適切な対策を取らないと、色水が建物の内部に染みつくリスクもあります。

この章では、色水調査のデメリットや注意すべきポイントについて詳しく解説します。

水が回るまでに時間がかかる

色水を使った雨漏り調査では、発光液を散布してもすぐに水が漏れ出るとは限りません。

水は建材の隙間や断熱材をゆっくりと浸透していくため、実際の雨漏りと同じ経路をたどるまでに時間がかかることがあります。

特に屋根や外壁の内部に入り込むケースでは、水の動きを確認するまでに数時間以上かかることもあります。

そのため、短時間で結果を求める場合には不向きであり、時間に余裕を持った調査計画が必要です。

調査が長くなると水の使用量も増える

発光液を使った雨漏り調査では、一定量の水を流し続ける必要があるため、調査時間が長引くと水の使用量も増えるというデメリットがあります。

特に大きな建物や広範囲にわたる雨漏り調査では、何度も水を補給しながら実施する必要があるため、水道代や排水処理の負担が増える可能性があります。

また、過剰な水の使用によって建物内部が濡れすぎると、かえって被害を広げてしまうリスクもあるため、適切な水量管理が必要です。

色水を使った雨漏り調査の手順

実際に色水を使って雨漏り調査を行う際には、正しい手順を理解しておくことが重要です。

適切な場所に色水を流し込み、紫外線ライトで照射することで、雨漏りの原因を特定できます。

この章では、問診・目視調査から発光液の散布、紫外線ライトを使った確認までの具体的な手順を詳しく紹介します。

問診・目視調査

色水を使った雨漏り調査を行う前に、まずは問診と目視調査で雨漏りの状況を把握することが重要です。

問診では、雨漏りの発生頻度や発生時の天候、染みが広がるスピードなどを確認し、どの部分に問題があるのかを推測します。

次に、外壁や屋根のひび割れ、シーリングの劣化、天井や壁のシミなど、目に見える異常をチェックします。

この段階でおおよその侵入箇所の目星をつけることで、発光液の散布をより効率的に行うことが可能となります。

水漏れ発色検査剤(発光液)の散布

問診と目視調査で雨漏りの疑わしい箇所を特定したら、発光液(色水)を適切な場所に散布します。

発光液は通常、屋根、外壁、サッシ周り、ベランダなど、水が侵入しやすい場所に流し込むことで、雨水の経路を再現します。

水を流しすぎると自然な雨漏りの再現が困難になるため、適量を少しずつ注ぐことが重要です。

発光液を流した後は、一定時間待って水がどのように移動するかを観察し、次のステップで原因を特定します。

紫外線ライトを照射して原因特定

発光液が建物内部に浸透した後、紫外線ライトを照射することで水の流れを可視化します。

発光液は紫外線に反応して光るため、通常の水では見えにくい侵入経路も明確に確認できるのが特徴です。

この工程では、水がどこから入り、どのルートを通って室内に達しているのかを丁寧に調べます。

もし複数の経路がある場合は、異なる色の発光液を使用することで、それぞれのルートを識別することも可能です。

これにより、雨漏りの原因を正確に特定し、適切な修理方法を検討できます。

色水を使った雨漏り調査におけるポイント

色水を使った雨漏り調査は、正しい手順で行わないと誤った診断や二次被害につながるリスクがあります。

そのため、調査を依頼する業者選びが重要になります。

信頼できる業者を選ぶポイントとして、過去の実績や口コミ、具体的な調査方法の説明が明確かどうかを確認しましょう。

また、調査後に詳細な報告書を作成してくれる業者や、修理まで一貫して対応できる業者を選ぶと、スムーズに雨漏りの対策ができます。

安さだけで選ばず、技術力と対応力を重視することが重要です。

まとめ:雨漏り調査に色水を使うと原因を特定しやすくなる

この記事のまとめ!

  • 雨水の侵入経路を視覚的に特定できる有効な手法
  • 侵入経路が明確になりやすく、低コストで実施できる
  • 水が回るまでに時間がかかることや水の使用量が増えることがある
  • 問診・目視調査 → 発光液の散布 → 紫外線ライトでの確認が基本
  • 、実績や対応力を確認し、適切な診断・修理ができる業者を選ぶことが大切

色水を使った雨漏り調査は、雨水の侵入経路を視覚的に特定できる有効な方法です。

散水試験や目視調査と比べても、特定精度が高く、比較的低コストで実施できる点がメリットです。

ただし、水が回るまで時間がかかることや、長時間の調査では水の使用量が増える点には注意が必要です。

調査後の清掃や建材への影響も考慮しながら、適切に活用しましょう。

雨漏りは放置すると家の寿命を縮める原因となります。

早期発見・早期対策を心がけ、必要に応じて専門業者に相談することも検討しましょう。