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外壁塗装は住宅の見た目を美しく保つだけでなく、家の耐久性を維持するために重要です。
しかし、実際に外壁塗装を依頼する際に「どのくらいの費用がかかるのか?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、30坪・2階建ての外壁塗装の相場と費用内訳を詳しく解説し、費用を抑えるポイントも紹介します。
外壁塗装を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

株式会社ライフ総建 取締役
佐藤 勇太
さとう ゆうた
塗装工事や屋根修理、防水工事をメインに東京都八王子市で外装リフォーム専門店を経営。地域に根付く専門店として3000棟以上の施工実績あり。
外壁塗装の費用は、建物の大きさや使用する塗料、業者の料金設定によって大きく変わります。
特に30坪・2階建ての住宅では、どの程度の予算を考えておけばよいのか気になる方も多いでしょう。
本章では、30坪・2階建ての外壁塗装の相場や費用の内訳を詳しく解説します。
外壁塗装を検討する際に、どのような費用が発生するのか、相場はどのくらいなのかを理解し、適正価格で施工を依頼するための参考にしてください。
外壁塗装の費用を計算する際、まず外壁の面積を把握することが大切です。
一般的に30坪(約100㎡)の住宅の外壁面積は130〜150㎡程度になります。
これは建物の形状やバルコニーの有無によって多少変動します。
外壁面積は塗料の使用量や施工費用に直接影響を与えるため、適切な面積を把握することで正確な見積もりを取得しやすくなります。
外壁塗装の工事では、安全かつスムーズに作業を行うために足場の設置が必要です。
30坪・2階建ての住宅では、足場の設置費用は約15万円が相場とされています。
足場代は通常、外壁面積(130〜150㎡)× 1.2〜1.3 で設置面積が算出されますが、建物の形状によって多少の違いが出ます。
足場は外壁塗装だけでなく屋根塗装にも使用されるため、外壁と屋根を同時に施工すると足場代を節約できる点も覚えておきましょう。
30坪・2階建ての外壁塗装の相場は約60万~120万円です。
ただし、費用は使用する塗料の種類や施工方法、業者によっても異なりますが、一般的にシリコン塗料なら80万~100万円、フッ素塗料なら100万~120万円が目安です。
安価なアクリル塗料もありますが、耐久性が低いため長期的に見るとコストが高くなる場合があります。
見積もりを取る際は塗料の耐久年数と価格のバランスを考慮し、自宅に最適なプランを選ぶことが大切です。
30坪の屋根塗装の相場は約20万~60万円です。
屋根は外壁よりも劣化しやすいため、耐久性の高い塗料を選ぶのが一般的ですが、シリコン塗料なら20万~40万円、フッ素塗料なら40万~60万円程度が相場となります。
さらに無機塗料を選ぶと費用は高くなりますが、耐久性が向上し長期的なメンテナンスコストを抑えられます。
屋根塗装のみの施工は割高になるため、外壁塗装と同時に行うことでコストを抑えるのがポイントです。
外壁と屋根を同時に塗装する場合、総額は100万~180万円程度が相場です。
例えば、シリコン塗料の外壁塗装(80万~100万円)+屋根塗装(20万~40万円)で100万~140万円、フッ素塗料なら合計150万~200万円になるケースもあります。
高耐久の無機塗料を使用した場合や外壁の補修費用が追加されると、180万円を超える可能性があります。
費用を抑えるには、複数の業者から見積もりを取りコスト比較をすることが重要です。
外壁塗装の相場は、建物の広さによって大きく異なります。
30坪の住宅の塗装費用を調べる際には、他のサイズの住宅と比較することで、価格の違いやコストの傾向が見えてきます。
本章では、30坪・2階建ての外壁塗装の相場を基準に、3階建てや35坪・40坪の住宅と費用を比較してみましょう。
自宅の大きさに合った適正価格を知り、予算計画を立てる参考にしてください。
30坪・3階建ての外壁塗装の相場は約70万~130万円です。
3階建ては2階建てよりも外壁面積が広く、足場の設置費用が高くなる(約20万~30万円)ため、総額が上がる傾向にあります。
また、高所作業になるため施工の手間が増し人件費も増加します。
塗料の選択肢は2階建てと同じですが、耐久性の高い塗料を選ぶとメンテナンスの頻度を減らせます。
35坪・2階建ての外壁塗装の相場は約70万~130万円です。
30坪と比べると外壁面積が広くなり、塗料や施工面積が増える分コストも上昇します。
シリコン塗料なら90万~110万円、フッ素塗料なら110万~130万円が目安です。
また、家の形状やバルコニーの有無によって塗装面積が増減するため、事前に業者としっかり相談することが重要です。
40坪・2階建ての外壁塗装の相場は約80万~150万円です。
建物が大きくなる分、外壁面積が広がり塗料代・人件費・足場代などが増加します。
特に塗料の種類による費用差が大きく、シリコン塗料なら100万~120万円、フッ素塗料なら120万~150万円が目安です。
また、外壁の劣化具合によっては補修費用が発生し、総額が高くなることもあります。
業者によって見積もり金額に差が出やすいため、複数の業者を比較し適正価格を見極めることが大切です。
外壁塗装は高額な工事ですが、少しの工夫で費用を抑えることが可能です。
助成金や補助金を活用したり、業者の選び方を工夫したりすることで、コストを下げながら質の高い施工を受けることができます。
本章では、30坪・2階建ての外壁塗装費用を抑えるための具体的な方法を紹介します。
予算に余裕がない場合でも、適切なタイミングや業者選びによって無駄な出費を減らすことができるので、ぜひ参考にしてください。
外壁塗装の費用を抑える方法として、補助金や助成金の活用が挙げられます。
例えば、国や自治体では省エネ関連の補助金や長寿命化に関連する住宅リフォームの支援制度が実施されているケースがあります。
これらを活用することで、数万円から数十万円のコストを抑えることができます。
また、リフォームローンなども活用することで、キャッシュを残して分割で支払っていくこともできます。
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うことのメリットは、足場代(15万~30万円)が1回分で済むことです。
別々に施工すると足場を2回組むことになり、その都度高額な足場費用がかかります。
また、外壁と屋根の塗装を同時に行うことで、次回のメンテナンスサイクルを揃えやすくなる点も大きなメリットです。
外壁塗装の費用は業者によって大きく異なるため、相見積もりを取ることで適正価格を把握することが重要です。
目安として3~5社に見積もりを依頼し、価格だけでなく施工内容・塗料の種類・保証の有無も比較しましょう。
また、「一式」と記載されている見積もりではなく、詳細な内訳が明記されたものを選ぶことで、不明瞭なコストを避けられます。
相見積もりを利用することで交渉の余地が生まれ、費用を抑えながら質の高い施工を受けることが可能になります。
この記事のまとめ!
- 外壁塗装の相場は塗料の種類や施工内容によって変動する。
- 高耐久塗料を選ぶと費用が上がる。
- 費用を抑えるには、助成金の活用・外壁と屋根の同時施工・相見積もりが有効。
- 見積もりは複数社から取得して比較することが重要
外壁塗装は高額な工事ですが、適切な情報をもとに準備を進めれば、コストを抑えて質の高い施工が可能です。
まずは相場を知り、適切な業者選びを行いましょう!