窓枠の雨漏りを防ぐ!防水テープの選び方と補修方法を徹底解説

窓枠の雨漏りを防ぐ!防水テープの選び方と補修方法を徹底解説

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窓枠からの雨漏りは、放置すると建物の劣化を招き、カビや断熱性能の低下などの問題を引き起こします。

そのため、雨漏りというのは早めの対策が重要です。

防水テープは、簡単に施工できる雨漏り対策のひとつですが、正しく選び適切に施工しなければ効果を発揮しません。

本記事では、窓枠の雨漏りの原因を解説したうえで、防水テープの選び方や貼り方を詳しく紹介します。

「雨漏りを防ぐためにどの防水テープを選べばよいのか?」「正しい補修方法を知りたい!」という方は、ぜひ参考にしてください。

この記事の監修者

株式会社ライフ総建 取締役

佐藤 勇太

さとう ゆうた

プロフィール

塗装工事や屋根修理、防水工事をメインに東京都八王子市で外装リフォーム専門店を経営。地域に根付く専門店として3000棟以上の施工実績あり。

窓枠から雨漏りする原因とは?

「最近、窓枠のまわりに水が染み出している」「雨の日に窓の近くが濡れている」といった症状に悩んでいませんか?

窓枠からの雨漏りは、放置すると住宅の内部に水が侵入し、カビの発生や木材の腐食、断熱材の劣化につながることがあります。

そこでまずは窓枠から雨漏りが発生する原因を知り、適切な対策を行うことが重要です。

本章では、シーリングの劣化や窓枠の歪み、外壁のひび割れなど、雨漏りを引き起こす主な要因について詳しく解説します。

シーリング材(コーキング)の劣化

窓枠と外壁の隙間を埋めるシーリング材(コーキング)は、経年劣化によってひび割れや剥がれが発生します。

劣化すると防水機能が失われ、雨水が侵入しやすくなります。

特に築10年以上の住宅ではコーキングの劣化が進んでいる可能性が高いため、定期的な点検が必要です。

窓枠やサッシの歪み・隙間

強風や地震などの影響で窓枠やサッシがわずかに歪むことがあります。

この歪みによって窓と枠の間に隙間が生じ、そこから雨水が入り込むことがあります。

また、施工不良による隙間や窓の開閉の繰り返しによるゆるみも原因となるケースがあります。

外壁のひび割れ(クラック)

窓枠の周囲の外壁にひび割れがある場合、そこから雨水が侵入し窓枠内部に漏れてくることがあります。

特にモルタルやコンクリートの外壁では、経年劣化によってクラックが入りやすく、そこから水が浸入してしまいます。

配管設備回りの隙間

エアコンの配管や換気口などが窓枠付近にある場合、配管まわりのシール部分が劣化すると、そこから水が入り込むことがあります。

また、配管の穴の防水施工が不完全だと雨水が流れ込む原因にもなります。

防水テープで窓枠の雨漏りを防げる?

窓枠からの雨漏りを見つけたとき、「すぐに補修したい!」と考える方は多いでしょう。

そんなときに役立つのが防水テープで、簡単に施工でき雨水の侵入を防ぐ効果が期待できます。

しかし、防水テープは万能ではなく、適用できるケースとそうでないケースがあります。

本章では、防水テープが有効な場面と不十分な場合について詳しく解説していきます。

防水テープが有効な場合

防水テープは、比較的軽微な雨漏りに対して有効な補修方法です。

たとえば、窓枠のシーリング材に細かいひび割れが発生している場合や、窓枠と壁の間にごくわずかな隙間がある場合に適しています。

また、台風や強風による一時的な雨漏り対策としても有効です。

施工が簡単ですぐに補修できるため、応急処置として活用できます。

ただし、防水テープの種類や貼り方によって効果が異なるため、適切な製品選びと正しい施工が重要です。

防水テープだけでは不十分な場合

防水テープは、根本的な修理が必要な場合には適していません。

例えば、シーリング材が広範囲で劣化している場合や、窓枠や外壁自体に大きな隙間や歪みが生じている場合、防水テープでは完全に雨漏りを防ぐことが難しくなります。

また、水が建物内部まで浸透している場合、見えない部分で被害が進行する可能性があるため、コーキングの打ち直しや専門業者による修繕が必要です。

防水テープはあくまで応急処置として活用し、適切な対応を検討しましょう。

窓枠の雨漏り対策におすすめの防水テープの選び方

防水テープは、種類によって性能が大きく異なります。

適切なものを選ばなければ、せっかく補修してもすぐに剥がれたり防水効果が不十分だったりすることもあるので注意が必要です。

防水テープ選びで失敗しないためには、用途に合った製品を選ぶことが大切です。

本章では、防水テープの種類や特徴、防水性能や耐久性など、選び方のポイントを詳しく解説します。

防水テープの種類と特徴

防水テープには主に「ブチルゴム系」「アクリル系」「ゴム系」の3種類があります。

ブチルゴム系は強力な粘着力と防水性を持ち、雨漏り補修に適しています。

アクリル系は透明で目立ちにくく、美観を重視したい場合に最適です。

ゴム系は伸縮性があり、動きのある箇所にも対応できます。

それぞれ特徴が異なるため、補修する箇所の状態や目的に応じて適切なタイプを選ぶことが重要です。

防水性能(JIS規格・耐水性)

防水テープを選ぶ際は、JIS規格(日本産業規格)に適合した製品を選ぶと安心です。

JIS規格では、耐水性や接着強度の試験が行われており、一定の品質が保証されています。

また、耐水性は製品によって異なり、完全防水タイプや耐湿性のみを備えたものがあります。

特に屋外で使用する場合は高い耐水性能を持つものを選び、長期間にわたって雨水の侵入を防げるようにしましょう。

耐久性・耐候性(紫外線・温度変化への強さ)

防水テープは屋外で使用することが多いため、紫外線や温度変化に強いものを選ぶことが重要です。

紫外線に弱いテープは時間とともに劣化して粘着力が低下し、防水性能が損なわれます。

また、気温の変化に弱いテープは、寒冷地や高温環境では収縮や剥がれが発生しやすくなります。

耐候性の高い製品を選ぶことで、長期間安定した防水効果を得ることができます。

粘着力(屋外・屋内対応の違い)

防水テープには、屋内用と屋外用があります。

屋外用は粘着力が強く、防水性・耐候性に優れたものが多いため、窓枠の補修に適しています。

一方、屋内用は比較的粘着力が控えめで、簡単に剥がせるタイプもあります。

用途に応じて適切な製品を選ぶことが重要です。

また、表面がザラついた外壁や凹凸のある素材に貼る場合は、粘着力の強いブチルゴム系の防水テープが効果的です。

施工のしやすさ(カットのしやすさ、柔軟性)

防水テープをスムーズに施工するためには、カットのしやすさや柔軟性も重要なポイントです。

ハサミやカッターで簡単に切れるものは作業がしやすく、狭い隙間にも適用できます。

また、窓枠の形状にフィットしやすい柔軟性のあるテープを選ぶと、曲面や角にも密着しやすくなります。

特にブチルゴム系の防水テープは伸縮性があるため、少しの動きにも対応しやすいのが特徴です。

防水テープを使った窓枠の雨漏り補修方法【手順解説】

防水テープを正しく貼ることで、窓枠の雨漏りを効果的に防ぐことができます。

しかし、貼り方を間違えると「すぐに剥がれた」「完全に雨漏りを防げなかった」といったトラブルにつながることもあります。

補修作業を成功させるためには、適切な手順で施工することが重要です。

本章では、防水テープを使った窓枠の補修方法を、必要な道具から具体的な施工手順まで分かりやすく解説します。

事前準備

防水テープを使って窓枠の雨漏りを補修する前に、必要な道具を準備しましょう。

防水テープ、カッター、シーリング材(必要に応じて)、ヘラ、雑巾やブラシなどがあるとスムーズに作業ができます。

また、補修箇所の汚れやホコリをしっかり取り除き、乾燥させることが重要です。

汚れが残っていると粘着力が弱まり、防水効果が十分に発揮されません。天候の影響を受けにくい晴れの日に作業を行うのが理想的です。

補修手順

一般的な補修方法の手順は以下のとおりです。

  • 補修箇所の状態を確認し、ひび割れや隙間を特定する。
  • 清掃作業を行い、ホコリや汚れ、古いコーキングなどを除去する。
  • 防水テープを適切な長さにカットし、貼る位置を決める。
  • 隙間を覆うようにテープをしっかり貼り、指やヘラで密着させる。

なお、防水テープで難しい場合は、別の補修方法などを選択するなどプロに相談することをおすすめします。

まとめ:窓枠からの雨漏りは防水テープで応急処置しよう!

この記事のまとめ!

  • 窓枠の雨漏りの主な原因は、シーリング材の劣化や窓枠の歪み、外壁のひび割れなどが挙げられる。
  • 防水テープは軽微な雨漏りの補修に有効だが、構造的な問題がある場合は根本的な修理が必要。
  • 防水テープを選ぶ際は、防水性能・耐久性・粘着力を考慮し、用途に適したものを選ぶことが大切。
  • 施工前の準備として清掃や乾燥を徹底し、適切な手順でテープを貼ることで防水効果を高められる。
  • 防水テープは応急処置として有効だが、雨漏りがひどい場合はコーキング補修や専門業者への依頼を検討する。

窓枠の雨漏りは、放置すると建物にダメージを与えるため、早めの対応が重要です。

防水テープを適切に選び、正しく施工すれば一時的な雨漏り対策として有効です。

ただし、防水テープはあくまで応急処置のため、根本的な解決にはコーキングの打ち直しや専門業者への依頼を検討しましょう。

窓枠の雨漏りが気になる方は、ぜひ本記事の内容を参考にして、適切な対策を行ってください。