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大雪のあとに屋根や雨どい、カーポートなどが壊れた場合、加入している火災保険の「雪災」補償が使える可能性があります。
ただし、雪が降った時期に壊れたというだけで自動的に保険金が支払われるわけではありません。
重要なのは、
- 契約に雪災の補償が含まれているか
- 実際の損傷が雪によって生じたものか
- 経年劣化や腐食などが主な原因ではないか
の3点です。
日本損害保険協会によると、一般的な住宅向け火災保険では風災・ひょう災・雪災を補償対象とする商品があります。
一方で、契約内容によって自己負担額などの条件が異なります。
雪災として考えられる代表的な被害には、次のようなものがあります。
| 被害 | 例 |
|---|---|
| 屋根 | 積雪の重みで屋根材や軒先が破損 |
| 雨どい | 雪の重みや落雪で曲がった、金具が外れた |
| カーポート | 積雪や住宅屋根からの落雪で屋根・柱が破損 |
| 外壁 | 落雪などで外壁材が割れた |
| その他 | 雪の重みで建物付属設備が破損 |
実際に補償されるかどうかは、加入している契約と損害原因を保険会社が確認して判断します。
一方、次のような損傷は雪災とは別に考える必要があります。
- 長年の紫外線や風雨による劣化
- さびや腐食
- 以前からあったひび割れ
- メンテナンス不足
- 故意に壊したもの
- 通常の使用による消耗
日本損害保険協会も、自然の消耗や劣化、さびなどによって生じた損害は保険金の支払い対象にならないと案内しています。
特に難しいのが、「古くなっていた雨どいが大雪をきっかけに壊れた」といったケースです。
自分で「雪害だから対象」「古いから対象外」と決めつけるのではなく、被害状況を残したうえで加入先へ確認しましょう。
雪国に長くお住いの方であればよくご存じかとは思いますが、雪の残った屋根へ上って確認するのは危険です。
また、屋根材や雪が落下する可能性もあるため、屋根の下には入らず、必ず安全な地上や窓から確認して下さい。
できるだけ次の写真を残します。
- 建物全体
- 被害がある面全体
- 壊れた部分の接写
- 周辺に残っている雪
- 落下した部材
- 室内に雨漏りがあれば雨染み
- 屋根からの落雪が原因なら位置関係
「被害箇所だけをアップで1枚」よりも、建物のどこが壊れたか分かる写真も一緒に撮影すると状況を説明しやすくなります。
「いつ壊れたか分からない」とならないよう、
- 被害を発見した日
- 直前に大雪が降った日
- 落雪に気付いた日
などをメモしておきます。
一般的には次のように進みます。
- 被害状況を確認する
- 写真を撮る
- 火災保険の契約内容を確認する
- 保険会社または代理店へ連絡する
- 必要に応じて修理見積もりを取る
- 必要書類を提出する
- 保険会社による確認・調査
- 支払可否が決定する
修理を急ぐ必要がある場合でも、可能な範囲で修理前の状態を写真に残してください。
修理見積書では、
- どの部分が壊れているのか
- どの部材を交換するのか
- 部分修理なのか全体交換なのか
- 足場が必要なのか
- 雪害部分以外の工事が含まれていないか
を確認しましょう。
優良な業者であればあまりないことですが、「屋根工事一式100万円」としか書かれていない見積書より、工事内容など内訳がが分かりやすく書かれているほうが損害内容を整理しやすくなります。
火災保険を使った住宅修理をめぐってはトラブルも発生しています。
日本損害保険協会は、「保険が使える」と勧誘してくる修理業者と契約する前に、加入している損害保険会社や代理店へ相談するよう案内しています。
高額な解約手数料などのトラブル事例も紹介されています。
消費者庁も、「火災保険を使えば実質無料で修理できる」などとうたう事業者について注意喚起しています。
したがって、保険で必ず直せますという言葉だけで修理契約を決めるのは避けましょう。
「今回の雪で壊れたのか、以前から劣化していたのか分からない」という場合は珍しくありません。
まず被害を記録し、加入している火災保険の補償内容を確認してください。
※保険金の支払いを保証するものではありません。契約内容、損害原因、免責条件等によって補償対象外となる場合があります。
大雪が降ったことによる雪の重みや落雪によって住宅が壊れた場合、火災保険の雪災補償が使える可能性があります。
大切なのは、
- 修理前に写真を残す
- 契約内容を確認する
- 雪害と経年劣化を混同しない
- 修理契約より先に保険会社・代理店へ確認する
ことです。
雪が解けた後に初めて破損に気付くケースもあります。春になったら屋根、雨どい、カーポート、軒先などを安全な範囲から確認しておきましょう。